部屋の隅から、平成11年度の『俺たちの旅』(私の学級通信です)が顔を出しました。「あ~、こんなことやってたなぁ」面白かったので紹介します。
あれはいつのことだったでしょうか。河村君たちの教室掃除時間を計りだしたのは。
「いいかぁ。ヨ-イ、ドン!」
それから岩村さん、大倉さん、松村さんの動きはビデオの早送り状態になり、後藤
君、大関君も飛び跳ねています。河村君も汗びっしょり。5分7秒!!掃除をタイム
で競うとおもしろいことに気づきました。まず、全員が無言になります。掃除の要領
はわかっているので、何がまだ行われていないのかを素早く察知して仕事を奪い合う
ようになります。また、誰かが先を読んで、次の仕事内容を叫んだりします。もちろ
ん、それに対して
「お前やれ!」とか、「俺は昨日した」などと議論しているヒマはありません。そし
て、最後は全員がえも言われぬような満足げな顔つきをしています。
そうなのです。掃除をしているとか、掃除をやらされていると思うから面白くない
のです。視点を変えてみると、もっと面白いことってたくさんあるのではないでしょ
うか。
今まで、福嶋さんと大浦君の班が挑戦しましたが、まだ、この記録は破られていま
せん。
これを書いたのは今から17年前、旭川市立明星中学校1年2組(40名)を担任した時のこと。1年生で人数もほとんど同じ。この話をすると流石1A。早速挑戦です。この辺が素晴らしい。冷めてないです。熱い。好きだなぁ、こういうことに本気で燃えるの。旧4班、千葉くん、倉兼さん、岩崎くん、山岡さん、藤澤くん、橋詰さん、工藤さんが挑戦。
「先生は手を出さないでよ!」と念を押し、「スタート!!」。記録は・・・何と、5分25秒。惜しいなぁ。一つ確かなことは、数字を意識すると、ドラマが起きる、ということ。
32年の教員生活の中で、最速、5分7秒。
果たしてこの壁は破られるのか!?
(小林 智)
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