2018年1月18日木曜日

私とリフレクション

1 死ぬのが怖い?


唐突ですが、皆さんが「死ぬのが怖い」と初めて感じたのはいつのことですか?

あ、交通事故で九死に一生を得たとか、大病を患ったとか、臨死体験をしたとか、そういうことではありませんよ。
「人間はいつか死ぬ」「自分もいつか死ぬ」と気付いてしまって不安になったときのことです。
泣きそうになりながらママのスカートの裾をぎゅっと握ったあの日のことです。

一説によると、3歳前後であることが多いようですね。
それは、そのくらいの年齢の時に初めて「時間」という感覚が得られるからだそうです。
昨日の自分と過去の自分が連続している。明日も自分は自分だ。
それを繰り返すと、やがて自分は大人になる。さらにその先には……。死が待っている。

こういう構造になっているという話を聞いてなるほど、と思いました。

いきなり深刻な話でごめんなさい。

ですが、タイトルである「私とリフレクション」を考える上で、
「時間の感覚の発達」と「過去-現在-未来の自分が同一人物であることの確信」は
大前提となることだと考えるわけです。
リフレクション。
省察。
過去の体験を、現在の自分が振り返り、意味づけして、未来の自分への課題としてバトンを渡すこと。

2 校種による、発達段階の違いとその特徴を踏まえていますか?


こうした一連の活動において、発達の段階によるリフレクションの違いとはどのようなものなのでしょうか。
私たち教師は、発達の段階を踏まえてリフレクションを指導すること(もしくはリフレクションが起きるようにすること)
ができているのでしょうか。

小学校1年生のリフレクションと、6年生のリフレクションは違う。
小学校6年生のリフレクションと、中学生のリフレクションは違う。
中学生のリフレクションと、高校生のリフレクションは違う。

…頭の中でだけなら、こんなことは簡単に言えるわけです。

ですが、本当に、それぞれの発達の段階に応じたリフレクションができているのでしょうか。
いえ、そもそも、小学生から高校生までのリフレクションの違いって、どんなところにあらわれているのでしょうか。
皆さん、わかりますか?

僕は、わかりません。

わからないなら、きいてみればいい。
やっていることを教えてもらえばいい。
どんなことを考えて、なぜそれをしているのか話合えばいい。

気付いてしまったんですね。そういう会をつくえばいいさ、と。
小学校の先生、中学校の先生、高校の先生がどんなことを考えて「リフレクション」を指導しているのか、
持ち寄って話し合う場をつくればいい。

はい、皆さんお気づきですね?

ここから告知タイムになります!!!!!!!

3 函館でお待ちしております


平成30年2月17日(土)に、北海道・函館市において、そのような会を企画しました。
こんな日程です。

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第97回教師力BRUSH-UPセミナーin函館

期 日:平成30年2月17日(土)
会 場:北海道教育大学函館校 特別教室
テーマ:実践! リフレクション!!~タテに並べて考える「学び方」学び~
講 師:大野睦仁ほか
参加費:3000円

8:30 スタッフ集合・会場設営・受付準備
9:00 開場・受付開始
9:15 開会セレモニー(総合司会:三浦将大)
9:20~9:50 オープニング提案「『振り返り』の出口イメージ~高校生でここまでみとる・考える~」提案:長澤元子/FG:藤原友和
   テーブルグラフィッカー:三浦将大/有我良介/小辻美希
    ※テーブルグラフィッカーは、自席でスケッチブックにFGします。

10:00~12:00
  【第1部】実践報告+座談会「クラスで振り返り(リフレクション)、やってみた」
   実践報告① 加藤慈子/FG:斎藤佳太
実践報告② 鈴木 綾/FG:八重樫大輔
   座談会:大野睦仁/長澤元子/野呂篤志/内藤一志 FG:藤原友和
   コーディネーター:小林雅哉
   テーブルグラフィッカー:三浦将大/有我良介/小辻美希
    ※テーブルグラフィッカーは、自席でスケッチブックにFGします。

12:00~13:00 昼食
13:00~15:30
  【第2部】道徳模擬授業+対話「授業で振り返り(リフレクション)、やってみた」
   模擬授業①~小学校~ 工藤麻乃 FG:斎藤佳太
   模擬授業②~中学校~ 清水 厳 FG:八重樫大輔
   座談会:大野睦仁/野呂篤志/内藤一志/斎藤佳太 FG:藤原友和
   コーディネーター:三浦将大
   テーブルグラフィッカー:小林雅哉/有我良介/小辻美希
    ※テーブルグラフィッカーは、自席でスケッチブックにFGします。

15:45~17:00
  【第3部】講座「私とリフレクション~「仕組み化」~」大野睦仁

17:00~閉会セレモニー 

17:30~懇親会

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申し込みは、下記URLからお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/496270/

実は、定員20名で、残席は5しかありません。
興味をもたれた方は、是非、今すぐお申し込み下さい。

(藤原友和)

2018年1月16日火曜日

ウィンターセミナー2018へのご参加、ありがとうございました。

 去る1月13日(土)、ちえりあ(札幌生涯学習センター)において、ウィンターセミナー2018が開催されました。
 今年のウィンターセミナーは、今度の指導要領改定で道徳と並んで導入される「外国語」がテーマでした。全道各地より、30名以上の方々が集まってくださいました。外は冷え込んでいましたが、会場はみなさんの熱気でいっぱいになりました。今回は講師に、宮城県より尾形英亮先生をお迎えしました。「外国語活動、そして外国語へ」「外国語活動・外国語の授業づくりの実際」といった2つの講座から見えてきたのは、尾形先生の子どもたちに対する豊富な眼差しと観察眼。そして、テンポとリズムのある授業でした。講座の中で見せていただいた授業風景からは、「外国語」を目的とせず、「外国語」を用いて〇〇ができる!という、信念を貫いていることがよく伝わってきました。また、私たちにも使えるウォーミングアップやゲームネタも満載で、楽しく参加することもできました。英語で書かれている絵本を授業で使っていくことの良さも、知ることができました。
対談では、大野先生のリードにより、「外国語授業の光と影」ということで、我々が不安に感じていることについても、深く掘り下げることができました。アンケートからも、満足度が高かったことがうかがえました。
「話すこと」「書くこと」の模擬授業対決では、各授業者の意図や授業のポイント、改善策を参加者のみなさんと共に考える時間を取ることができました。

 セミナーとしては、冒頭のチェックインで課題をもち、講座・対談・模擬授業を経て得たことを、チェクアウトで「鉛筆対談」によって交流し、振り返る構成となっていました。参加いただいたみなさんと共に悩み、共に考える心地よいひとときを過ごすことができたこと、素直にうれしく思います。
 みなさんの、そしてみなさんが接する子どもたちの役に立つことができたら、更にうれしく、幸いなことと考えています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。             (山口淳一)

2018年1月15日月曜日

知らないことを知る


間もなく冬休みが終ります。

この冬休みは広島に行ってきました。1度は行きたかった場所です。とにかく寒くて、最高気温が2℃の日もありました。すごく寒いのに、広島の皆さんは自転車でビュンビュン移動しています。北海道から来た私は、全身にホッカイロを貼り、ガタガタ震えながら観光しました。

 さて、行きたかった場所は「平和記念公園」です。ボランティアの方にお願いして、案内をしてもらいました。いろいろ書くことはやめますが、話を聴くほど、資料を見るほど、今まで何も知らなかったことを知りました。平和記念公園が元はどのような場所だったか、そこにどれだけの人が住んでいたか…。社会の教科書に書いてなかったことが、そこにはたくさんありました。

 先日BRUSHUPウィンターセミナーがありました。尾形英亮先生のお話や模擬授業から学びました。外国語活動と外国語、どう変わって何を教えることになるのか、全く知りませんでした。外国語では「書くこと」に慣れ親しむことにもなるようで、「何のために書くのだろうか?」と参加する前は考えていました。相手に伝えるためでしょうか。受験勉強のためでしょうか。書ける楽しさを教えるためでしょうか。ずっともやもやしていました。研修後の今も「これだ!」と答えが出ているわけではないですが、自分自身の視野の狭さを感じました。尾形先生のクラスの子供たちは本当にいきいきと、英語を話していました。それもスピードが速い…「私の方が喋れない」と思ってしまいました。模擬授業を受けていても、自然と英語を口にしたり、交流したりしていました。初めて聞く言葉もあり、調べていきたいなあと思います。でも授業準備が大変になるなあと思うのも、正直な感想です。そのために何ができるのか。

 冬休みは知らないことをたくさん知りました。知らないことだらけでした。「なぜだろう?」を心にもちながら、再スタートしていこうと思います。
(辻村佳子)

2018年1月12日金曜日

4月につなげる3学期


 北海道ではあと少しで冬休みが終わり、3学期に突入します。「あぁ、また忙しい毎日が始まるな……。」と感じている方が多いのではないでしょうか。

 誰もが順風満帆な3学期を願うものですが、現実には、3学期も当然いくつかのトラブルが起こります。ただし、トラブルが起こっても、ここまで子どもと共に過ごしてきた9か月の歴史がありますから、いきなり指導を変えるような時期ではないと私は思います。基本的には今まで積み重ねてきたことを継続しながら、次の学年へつないでいくというのが3学期の主となることでしょう。

 さて、この3学期に起こるトラブル。これらを一度「防止可能であった」と捉えてみようというのが、今回の私の主張です。例えば3学期になっても提出物の提出状況がよくないような場合、1学期の提出物回収の際、うやむやになってしまったことはないかと振り返ってみるのです。他にも中学校の場合、4月からいくつかのしかけを用意しておかないと、男女間に溝ができてしまったり、仲良しグループ間の溝が致命的なものになってしまったりというのもよくあることです。

 上にあげたようなものは3学期から手立てを打っても、なかなか改善は難しいものでしょう。では、どの時期にどんな手を打てばよかったのか、とこれまでの9か月に何か原因がなかったかと振り返るようにしてみるのです。このことを3学期に続けることができれば、4月からの新学期の授業や学級経営の構想が自然と浮かび上がってきます。当然「予防不可能な」トラブルも存在するわけですが、一度「予防可能だった」と仮定することで、自分自身のこれまでの指導を振り返る契機にしようということです。

 子どもにとっても、次の学年へつなげていく大事な3学期。私自身も、新年度へつなげていく実りある3学期でできるといいなと思っています。(髙橋 和寛)

2018年1月9日火曜日

2月12日は帯広開催

今回の帯広は、LGBTについて、そしてLGBTを通して様々な多様性について考える機会となっています。

ここ数年でメディアなどで耳にすることが多くなってきたLGBT。ただどれだけ正確な知識をもっているのか。当事者の人は今の動きをどう感じているのか。もし身近にいたらどう接すればいいのか。まだまだこれからといえるのではないでしょうか。

講師として現役教師や、帯広でLGBT当事者が集う場作りをしている方が来てくださいます。初歩的な知識はもちろん、学校現場でどう捉え、どんな取り組みができるのか模擬授業も行います。

何よりLGBTだけではなく、一人ひとりが自分らしく楽しく生きていくために、いかにして多様性を認めあうかについて深く考える機会時間になります。十勝の方はもちろん、各地から参加していただけると嬉しいです。LGBT当事者の方が来てくださるとさらに深い学びが生まれます。ぜひ声をかけあっていただければと思います。

詳細、申し込みはこくちーずでお願いします。
http://kokucheese.com/s/event/index/497643/

2018年1月4日木曜日

できることを

私の住む釧路市は人口がかなり減っている。

自分が担任した生徒達も、大半が釧路から去っていった。
H28年度は釧路の高校卒業生の約63%が地元を去っており、
卒業生の総数もH15H28 13年間で約33%減少してしまった。

「学力が高い子ほど、地元から出ていくんだよ」
「釧路には仕事がないから、仕方がない」
保護者からも教員からもそんな意見を何度となく聞いてきた。
教え子がほとんど出て行ってしまうことに違和感を持っていた。
じゃあ教育って、何を成しているんだろう。

釧路を、自分のふるさとに誇りを持って、大切に思えるようになって欲しいと思う。
その結果、釧路に残る、残らないはその子が選択すればいい。
でも、できれば地元に戻ってきてほしい、漠然とそんな事を思っていた。

東日本大震災の後は、それが分からなくなってしまった。
釧路の津波痕跡について調べてみたが、津波堆積物はかなり内陸まで運ばれているし、ハザードマップでも家屋は壊滅的な打撃を受ける予測になっている。
もし橋が落ちてしまえば街の構造上かなりの犠牲者もでるだろう。最近の新聞にも、道東の巨大地震の可能性について書かれていた。
軽々しく戻ってなんて言っていいんだろうか。
その子の幸せにつながるのだろうか。


何が正しいなんて分からないけど、最近はこう考えている。

少子高齢化・災害だけでなく、本当に人生って分からない。
でも、しんどいことがあっても考え続け、仲間とつながっていければ進んでいける。
たとえ大きな苦難があっても、未来に進めるときには、人は頑張れるのだと思う。
つながる中で、自分で考え続け、選択して、結果を引き受けていく。
つながりの中でリーダーが生まれ、フォローする人も生まれてくる。
(そうして町が活気を取り戻した事例も北海道にはある)

 つながりを生むことが、この地域ではどのような意味を持ちえるのか。
抱えきれないものばかりだけど、授業を考えるとき、子供と関わるとき、
そんな事に意識的でありたいと思う。

(長谷泰昌)

2017年12月28日木曜日

この、手の温かさ

冬休み前の最終日。全校朝会の時に、担任している子がそっと私の手を握った。
その時、私の手はとても冷たくて、その子の手は汗ばむくらい温かかった。

「せんせい、手、つめたいね。」
「 Oくんの手はあったかいね。」

そういうとO 君はぎゅっと私の手を両手で握った。温めてくれているようだ。
私の手が温かくなるまで、ずっと握っていた。


今年度、久しぶりに特別支援学級の担任となった。初任の時以来なので7年ぶりであった。この7年間、特別活動等の研修を中心に学級経営を学ぶ楽しさを感じ始めていたので、正直、初めはなんとも言えない感情になることが多かった。

学級開き 運動会 学級会 日々の授業…


しかし、担任している子供たちと向き合う日々の中で、この7年間で少しずつ希薄になっていたものがあったことに気がついた。

集団としての成長に目がいきすぎて、個人をしっかり受け止めていたかな
自分の仕掛けに溺れていなかったかな
一人一人の子供の笑顔、想いを大切にできていたかな
ふれあっているようで触れ合えていなかったのでは…
子供たちを愛していたかな…

過ぎ去っていく日々の中で、少しずつ疲弊していく中で、頭では分かっているのだけれど、心がついていっていないことが増えていったように思う。
少しずつ経験を積み、学んできたつもりが。アップデートしてきたつもりが。
できることが少しずつ増えてきた反面、気づかないうちにないがしろにしていたことがあったのではないか。

この、手の温かさを忘れてはいけない。子供たちと交わす、言葉の一つ一つ。

改めて自分を振り返ることができたこの1年。気づかせてくれた子供たちに感謝。
未熟すぎる自分ではあるが、子供の心を感じながら、来年も一歩ずつ自分らしく進んでいこうと思います。



そして早速ですが、来年の第一歩ということで!
1月27日(土)に北見市で道徳の研修会を開催します!
素敵な講師の先生方と一緒に学びませんか?
こんな未熟者の自分も、悩みながら模擬授業を行わせていただく予定です。
よろしければぜひ足をお運びください!

拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
                                              (佐藤 亮子)


2017年12月24日日曜日

なって初めて考えること

 突然ですが、私、円形脱毛症になりました。
 初めてのことで、言葉にできないほどの激しい動揺の中、生活をしています。
 気づいたのは、2週間ほど前。そこから、みるみる脱毛が増え、地肌が見えるところが次々と現れてきました。さまざまな症状があるようですが、現在、20カ所ほどの円形脱毛があります。
 そんな様子ですから、周りの人たちは、みんなすぐに気がつきます。どう対応したらいいかを困らせないようにと、すぐに伝えました。クラスの子どもたち、職場の方々。PTA主催の活動もあったので、保護者の方々にも通信を通じて伝えました。
 こうすることにより、「脱毛」に関する配慮がなされるようになります。私にとっては、とても過ごしやすい状態となりました。
 あなたなら、こんなとき、この事に触れられない方がいいですか?触れてほしいですか?実際、職場や周囲の方々からは、「脱毛、大丈夫?」と声をかけていただきました。そのほとんどが「私も昔なったことがある」や「周囲の人でなった人がいる」というものでした。こんなにもたくさんの人たちがなるものなのかと改めて思わされるほどでした。でも、その声かけによって、気持ちが楽になったというのも確かでした。
 つまり、触れてほしくないと思うことも、触れ方次第では、本人の救いになるということです。
 クラスの子たちは、さすがに、「なったことがある」という子がいないでしょうから、触れずに過ごしています。これまで通りに過ごすみんなが、「すごいなぁ」ととことん思いました。ですが、相手が「担任」だから、しかも、そのことについて話をしてきたら、いろいろな思いもありながらもそんなふうに過ごしてくれているのだろうと想像します。過ごし辛くさせているかもしれないなぁとも思いました。
 ふと、「これが私ではなく、クラスの子だったら?」と考えました。
 私のように、さっとみんなに伝えて、楽に過ごせる子ばかりではありません。自分では言えないけど、みんなに知ってもらって過ごしやすくなりたい!という子もいるでしょう。笑って話すけど、ものすごく内心落ち込んで、深刻に悩む子もいるでしょう。誰にも言えず、誰にも知られたくなく、殻に閉じこもる子もいるかもしれません。今、目の前にいる子どもたち一人ひとりの心に届く声かけを、それぞれの子に合わせて届けられるか?と自分に問うと、そんな自信が微塵もないことに愕然としてしまいました。
 でも、今、自分の頭を見ながら、自分にかけてもらった言葉を噛みしめ、何か言葉が浮かぶかもしれないと思い始めている自分もいます。特別な状況下におかれた今だからこそ感じられたことなのかもしれません。明日25日、2学期の終業式があります。20日間の冬期休業を経て、3学期を迎えます。もう少し、子どもたちを見つめる目を磨きたいと思ったクリスマスイブの夜でした。
                          (太田 充紀)

2017年12月18日月曜日

定時制の商業高校から全日制の普通科高校に転勤して8か月、諸事情でひと月半離脱しましたが、初めての公立高校全日制普通科ということで、あわただしく時間が過ぎています。教えているのも、ほぼ古典のみ。文法で助動詞まで教えるのは10年ぶりという私にとっては、学び直すいい機会となっています。
さて、現任校に赴任してから、毎単元に必ずリフレクションを取り、生徒全員にリフレクションという新しい試みをしています。1学年では毎単元リフレクションをとり、2学年では10月から長い単元では単元で2回、短い単元では毎単元ごとのリフレクションに切り替えました。
とくに、1年間古典を学習し、2年目から教科担任が変わった2年生では、すでに学習内容の定着度合に結構な差があったため、意図的に丁寧にリフレクションを行いました。生徒にはわかったところとわからなかったところを詳しく書いてもらうなど、結果的に、授業を進めるうえで現任校の生徒にとって何が難しくて何が簡単なのかを理解できたことは、とても役立ちました。単語ごとに区切ったり文節ごとに区切ったりできないまま高校に入学する生徒も意外と多く、この段階ですでに躓いているので古典文法が分からなくなっている生徒が多いわけです。また、活用の表を理解できても、本文で出てきたらお手上げ、という生徒もいました。また、文法はおおむね理解できている生徒についても、文中に出てくる形容動詞の「ナリ活用」の「に」や「タリ活 用」の「と」が意外と気づけなかったり、直接過去の「き」の活用「せ」「し」あたりに気づけなかったりするわけです。これを書いている12月現在は生徒の文法の不得意を一つずつつぶしていって、逐語訳ができるように授業をして、徐々に生徒の理解度も上がってきているように(リフレクションを見る限りでは)感じます。
ところで、高校では「わからないことが恥ずかしい」と思い、すでにその教科を「棄てて」いるという状況が入学時から見受けられるということがあります。生徒の仲がとてもいいと感じる現任校でも、勉強となると、「わからないことを誰にも聞けないまま放置している」生徒が多数見受けられるわけです。そのため、高校でゼロからスタートできるはずの「古典」で圧倒的な学力の差がすぐに生まれるわけです。それは絶対阻止したい!
そのため、私は授業開きで「互いに援助要請がしやすくなる仕掛け」を行いました。それは「ベストフレンドS」というドイツゲームをグループワークで行いました。コミュニケーションを円滑にしておくことで、「聞きやすい雰囲気」ができる。これはとても大事なことです。さらに、グループワークで古文の読解を行う際に、コミュニケーションが成立しにくいグループがあった場合は、「わからないことを聞くことは恥ずかしくない。わからないことを放置して試験で自分の望む点数が取れないほうが恥ずかしい。また、そのせいで結果的に卒業時に希望の進路に進めないと恥ずかしいどころか悲劇である。」ということを説明したうえで「今あなた方のチームがすべきことは何か?」と問うことにしています。
このような繰り返しがあってか、グループワークが成立しづらい場合、生徒の方から「困っています」という申し出を受けるようになり、そこの部分について指導をすることもあります。
自分たちの学習活動や学習の過程で起きたこと、学習定着の阻害要因をメタ認知することは、高校生が家庭学習を進めるうえでも、社会に出ていくうえでも大事なスキルになることは間違いありません。(長澤元子)
 

2017年12月11日月曜日

つながりに支えられ

気付けば2学期もあとわずかです。
長い2学期、行事を核に据えつつ、日々の授業を通して学級づくりを息長くしていくことは、その舵取りがとても難しいと毎年感じます。
目指すは「良い加減」。
空気をゆるめすぎれば、楽な方へ墜ちていきます。
手綱を締めすぎれば、息苦しくなる子が出てきます。

大きな行事が終わり、日常の繰り返しになった時期にこそ、どこかにひずみが出ていないか、多様な視点で振り返る必要がありそうです。

とはいえ、私にはそんな器用なことはできず。
手痛い失敗を何度もしてしまいます。
多忙な職場の日々はバタバタ。職員室でゆっくりと話をするような余裕もありません。私の仕事の要領が悪いせいでしょうけれど……。

そんなときでも、頼れる人たちがいることに気付きました。
このブラッシュアップセミナーでつながった人たちです。
どの方も現場で奮闘されている一教師です。
今、自分が苦しんでいることと同じような経験をされている方もたくさん。
そんな方に話を聞いていただくことで、冷静に現実を見つめる余裕が生まれてきます。私にはない見方・考え方に救われます。
ありがたさに、涙がにじみます。

困った時ほど、人とのつながりに支えられることを実感しています。
実は、とても幸せなことではないでしょうか。
私もいつか、誰かのそういう存在になれたらいいな……。
そっと願いつつ、日々また奮闘です。

(斎藤 佳太)