先日、堀裕嗣氏と石川晋氏の「ふたり会in仙台」に参加しました。今回は各講座ともファシリテーショングラフィック(FG)の担当を複数名配置し、それぞれの視点で講座をレコーディングしました。仙台の方たちともお話することができ、FGの書き方の違いも見つけることができました。
FGのこともさることながら、私が一番興味を持ったのは同年代の実践者である鈴木優太先生と尾形英亮先生です。お二人とは、昨年の授業づくりネットワークの夏の集会で初めてお会いしました。仙台から北海道に足を運ぶフットワーク、講師の先生方とのつながり方にエネルギーを感じ、「こんな人たちもいるのだなぁ」とただ傍観していたのですが(笑)、気がつけば堀先生の仙台での企画が立ち上がり、これまでの数々のセミナー開催にいたっています。
お二人の活動を見ていくと、①自分たちで外に学びに行き②各地の講師の先生とつながり③自分たちのホームに来てもらう、という流れが見えてきます。SNSでのつながりもたくさん生まれる中で、ちゃんとつながりたい人に会いにいくことをしている人たちなのだなと思います。そしてそのつながりを地元でのセミナー開催という形で、活かしているのです。セミナーでは講師の先生からさらに深く学びながら、同じ地域で働く人とのつながりも生まれます。横のつながりの広さも、仙台でのセミナーで感じたことでした。多くのつながりから、さまざまな刺激を受けます。外で学ぶことには、日頃の教育活動の中では得られない価値があるのだと思います。
それに比べると、私の周りにある学び方はコアに感じられます。例えば、研究集団ことのはの例会が一つの例です。通称「虎の穴」とも言われます(笑)。決してそんなことはないのですが、中学校国語教師だけが集まることもあって、内容は日々の授業の交流になります。前回は、教科書教材の授業のノートを見合ったり、テストを交流したりしました。自分ひとりでは得られなかった学びがあります。人に見てもらうことで違った見え方が見えてきます。
でも、多くの先生がセミナーに参加したり、サークルに入って例会を開いたりするわけではありません。ではどのようにして自分たちの日頃の実践ができていくのでしょうか。それは、同僚からの学びが一番大きいのではないでしょうか。
先日、採用同期の先生方と食事に行った際に、同僚の先生の話になりました。話を聞いていくと、尊敬できる同僚の先生がいて、その仕事ぶりからさまざまなことを学んでいるとのことでした。特に、同じ職場の先生からは子どもたちとの付き合い方が実際の姿で学ぶことができます。先生の表情、声のトーン、言葉がけ、それに対する子どもたちの反応・・・細部まで知ることができます。それは外に広がる学びではないのだけれども、私たちの日常に最も色濃く反映する学びなのだと思います。
学び方は、私たちの周りに実にたくさんあります。その一つ一つの学びをどうやって自分の実践と結びつけていくかが課題なのだと思います。 (米田真琴)
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