2015年10月25日日曜日

1年生の絵の具指導

 一年生は初めてのことがいっぱい。何をするにも新鮮ですが、初めてだからこそ指導を大切にしたいことがたくさんあります。その一つが絵の具の使い方。道具の使い方や色の混ぜ方、塗り方や片付け方に至るまで、その後の六年間……もしかしたらその後にも影響をおよぼすほどかもしれません。

 僕の場合、一年生の絵の具指導の初めは、ワークシートを使って指導しています。手順を踏んで、筆使いや混色の仕方などを教えます。
1枚目:道具の並べ方、色の出し方と広げ方、水の量での色の違い、筆使い(直線)、片付け方
2,3枚目:道具の使い方の復習と筆使い(曲線と点描)
4枚目:混色と筆使い(広いところと狭い所の塗り方。端は筆先を使ってはみ出さないように)
 1回2時間×3回=6時間で絵の具のキホンを指導します。ワークシートはありますが、基本的な指導事項さえおさえて、あとは自由に塗らせています。するとこんな制限の大きそうなワークシートでも個性を発揮して枠にはまらず自由に書いていくから面白いです。ワークシートを使うことで、学年全体がある程度指導内容を揃えて教えることができる利点もあります。図工が苦手な先生も子どもも、ワークシートがあると安心できることもあります。

 ただ、指導内容の確認さえできれば、白紙に向かってもっと自由に書かせたほうが面白いかなと思っています。絵は自由でなくちゃなあと、何回かこのワークシートを使ってみて考えました。これは教えやすさ重視だな、と。もちろん教えやすいことが悪いわけではありませんが、子どもたち主体で考えた時に、もっと自由に描かせたほうが楽しいと思ったのです。

 せっかく作ったけれど、次に一年生担任になる時にはこのワークシートを使わずに指導していきたいと思っています。自由に絵を描ける子どもたちになるように、指導する自分もまた自由に。

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