1月は冬休みがあり、
2月は日数が短く、
3月は年度末でやることが多い。
1・2・3月は、やることが多いのに思うように進まない。
あっという間である。
優先順位をつけたり、ねらいや目的を確認したり、、、
なんで、これをするんだっけ?
とあれこれ考えているうちに、ぷす、ぷすっと頭がショートしそうになる。そのうち、インフルエンザによる学級閉鎖や暴風雨による臨時休校だと時数や行事が心配になってくる。
こうした状況の中、3学期は、特に教師と子どもの間のコミュニケーションにおける時間感覚のズレがとりわけ大きくなるように感じる。アメリカの社会心理学者デビッドメリル氏が提唱したコミュニケーション理論をもとに、学級のコミュニケーションのズレを読み解く。縦軸を「感情」、横軸を「自己主張」とし、4つの傾向に分類する。
一方、どんなに多忙でも、目的やねらいを確認することは大事だという正論のもと、言葉や数字を使って、論理的な指導を続けると、これまで積み上げで、見通しが持てている子にとっては、かえって混乱を招いてしまう。場合によっては、本当にやらなければならないことが出来ず、中途半端な指導で次の学年へ進級させてしまうことになってしまうことさえある。
3学期は、教師の思いが、教室へどうしたって伝播する。
・男女分け隔て無く、仲がよい。
・集中する時間が増えた。
・自分の考えを発表する子がたくさんいる。
・忘れ物がない。
・「ありがとう」の言葉が増えた。
3学期に見られるこうした様子は、これまでのどのようなクラスの暮らし方をしてきたかによる。ここで焦ってどうにかなるものでもないし、どうにもならないと諦めてしまうものでもない。直感を大切にしつつ、これまでの積み上げを論理的にふり返る時間のように思う。
だいたいは、普段通り過ごせれば、それでオッケーなんじゃないかと思う。
新しいことに取り組むというよりは、これまで計画していたことを、予定通りに進める。そして、漠然とクラスとしてではなく、一人一人の子どもの姿を具体的に思い浮かべながら、自分の指導をふり返る時期である。一人一人にメッセージを考えるのもいい。クラスの写真をふり返るのもいい。ムリせず、通知表に思いを込めるのもいい。目の前の子どもがどんな様子で、どのようなクラスの暮らし方をしてきたのか、教師は、ぜひ書き残しておいてほしいと思う。それがよいクロージングにもなるし、新年度のスタートにもつながると思う。
子どもを客観的に知ることも大事だけれど、自分自身をより客観的に理解しなくちゃと思う。焦る気持ちを抑えながら、笑顔で卒業式・修了式を迎えたい。(鍛治裕之)
0 件のコメント:
コメントを投稿