初開催となる登別で、地元登別からはもちろん、桧山・渡島・石狩からの参加者の中、何度でも挑戦できる安心・安全を感じさせる学級づくりについてともに学び
合えたこと、感謝しています。何より、ブラッシュアップセミナーに初めてという方も多かったのですが、互いに尊重し合い、認め合い、高め合えるような交流
が出来たこと、本当に嬉しく思っています。
一日をふり返ると、どの講座も参加者とともに考えることを基本とした素晴らしい時間でした。
第一講座の山口淳一先生、「安心とは」「安全とは」についての教師の在り方・関わり方についての考えを焦点化できました。学級での安心・安全ではない状態から、どのような取り組み方があるのか、短い時間で、とてもわかりやすい提案でした。
第二講座の大野睦仁先生、プロジェクトアドベンチャー(PA)という手法を用いて、参加者の固さをほぐし、お互いに安全な空間をつくり出せました。PAで育つ心、その心を育てるために、教師がどのような環境をつくり出していくのか、体験を通して楽しく学ぶことができました。
第
三講座の斎藤佳太先生、「クラス会議」について紹介し、教師の在り方や場づくりに至る学級の状態について問いを持つことができました。理論だけでなく、実
際に参加者同士でクラス会議を行うことで、どんな力がつけられるのか、そして安全に参加させるにはどんな関わり方があるのか身をもって感じられました。
午
後からは模擬授業。第四講座の小林雅哉先生、算数の2つの授業提案を通して、異なる集団・状況における学習への向かわせ方を考えることが出来ました。学習
者一人ひとりにどのような学習方法や学習課題の提示を行えばよいか、より多くの子が「わかった」という安心感を持てるようにどのような視点を持って授業を
構成するか、考えることができました。
第
五講座の大野睦仁先生、国語の授業提案を通して、アクティブ・ラーニングという考え方・取り組み方について具体的な提案でした。『意志ある交流』がまさに
体現された授業提案でした。詩の読み取りに際して、すでに持っている知識や考えをいかした交流をすることで、主体的に、新しく知識や考えを学ぶ楽しさを体
験できました。
第
六講座のリフレクションでは、私が欲張り過ぎて、時間をオーバーしてしまいました。安心・安全の講座なのに、貴重な時間を配慮出来ず、申し訳ありませんで
した。講師と参加された皆さんとの交流を通して「安心・安全」について、さまざまな視点からより深く考えていただけたと思います。
講
座全体を通して、水戸ちひろ先生が行った記録。美しさはもちろん、各講座を何度でもふり返ることができ、聞き逃したり、わからなかったりしても、安心して
学べたのではないでしょうか。記録の前で参加者が熱心に講師に質問し交流している姿は、水戸先生のつくり出した空間のおかげだと思っています。
講
座全体をふり返ると、どの講座でも、講師の笑顔があった。たとえ困っている状況であっても、どこか醸し出される安心感。安心・安全を感じさせる学級づくりは、結
局のところ、教師の『笑顔』に尽きるのだと思います。ほめることや認めること、叱ることの中にも、子どもたちと本気で向き合い、いっしょに笑顔でいるこ
と。でも、どんなありふれた言葉よりも、子どもたちを思う笑顔が大切なのだと感じました。教師の心の在り方が必ず伝播します。教師にとっての安心・安全な
のか?子どもにとっての安心・安全なのか?そういった自覚を持って、子どもたちの前に立ちたいと改めて意識できた一日でした。
さまざまな視点から、地元登別だけでなく全道各地から。皆さんとともにつくり出した安心・安全を感じさせる空間で、いっぱい交流し、学び合えました。ありがとうございました。
(鍛治裕之)
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