始業のチャイムが鳴る。
『教科書○ページを開きなさい。』
『教科書/ノートを閉じて。復習するぞ。』
私の授業スタートの様子でした。
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3年前に現任校へ赴任しました。
2年生担任と部活動の主顧問となりました。
異動は4校目でしたが、やはり異動後は不明な点が多く、毎日何かに追われるような生活でした。
これまでの引き出しをフル活用し、日々の授業を進めていくような状態になってしまいました。一単位時間のやりくりも崩れ始めました。
3年前の5月末。
まとめの板書をできずに授業を終えてしまいました。『次の時間にまとめますね。』
次の時間。
『ノートを開いて、丁寧に移しなさい。』
と指示し、黒板いっぱいに書きました。
生徒は黙々と写しました。
それまで、授業の最後にまとめていたため、写すのが遅い生徒が休み時間に食い込んでしまったり、文字の雑な生徒への指導はできませんでした。
しかし、この方法になると上記の心配はありません。
また、とりわけ長文の分野で有用だったのが、前時の内容を写しながら思い出すことができ、スムーズに本時の学習につなげていくことができたことです。
さらには、前時に欠席した生徒も写すことでおおよその内容を捉えることができ、同じように本時の授業にスライドすることができたのです。
毎時間の授業スタートがチョークとシャープの音だけの静寂な空間となりました。学級全体が集中して落ち着いて授業は行っていく詰まった時間が私は好きです。
今は、前時の振り返りを板書する授業が私の授業形態の基本となっています。
(平山雅一)
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