2016年8月15日月曜日

ありがとうございました!~第12回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌が終了しました

8月4日、5日に第12回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌が行われました。
道内道外から100名以上の先生たちが集い、共に学び合うことができました。

今回は、未来の教室像と、それに伴う教師の力量形成について考えていくというテーマだったのですが、4人の素晴らしい講師陣と、参加者のかなり高い問題意識で、とても刺激的な2日間になりました。

今回は、どの時間帯、どの分科会でも、「対話を通して学びを深める」ということ。そして、「未来の教室、教師像を考えるのだから、研修自体も、従来のような方ではなく、様々な形を取り入れて、企画、運営する」ということ。この2つにもこだわりました。

この2つによって、心地よい学びの時間、空間になったという声をたくさんをお聞きすることができました。
しかし、一方で、そういう場は、負荷のかかることであったかもしれません。
でも、そのようなこともあえて経験することで、これからの教室の在り方、教師の在り方を考えることができたら…と考えたのです。

「正解はない」「もやもやが増えた」・・・この2つも、参加者から聞かれた言葉です。
学び続けるために、この2つも、とても大事な意識だなと思っています。

この後も、道内各地で私たちのセミナーが開催されます。
この日の出会いがこの後も続き、共に学び合えますように…。
この日の問題意識がこの後も続き、共に学び合えますように…。

                 教師力BRUSH-UPセミナー 代表 大野睦仁



2016年8月1日月曜日

普段できない学び

 今年は持ち上がりの2年生を担任しています。子どもたちは互いに気心も知れて、時にはケンカもしながら楽しげに生活しています。私のクラスでは朝の健康観察では「元気です」「鼻水出てます」などの体調以外にも「今日は誰々の家に行くので楽しみです」「お兄ちゃんと朝からケンカしてやな気持ちです」など思い思いに付け加えて言う子がいます。夏休み前のある日、健康観察でYさんが「今日は久しぶりに習い事のない日だから楽しみです」と嬉しそうに話していました。その時は「子どもも忙しいもんだなあ」くらいにしか思わなかったのですが、次の日の健康観察では、「昨日はせっかくの日だったのに、塾の宿題だけで終わっちゃってがっかりです」と話していました。なんだか本当にがっかりしていて、気の毒になってしまいました。

 給食中に他の子に聞いてみたら、習い事で放課後が埋まっている子がかなりいるようでした。かと言って、そうした生活を子どもたちも嫌がっているわけではなく、それなりに楽しんで入る様子なのです。やっぱり習い事をたくさんしているKさんは、親から「やめて遊びの時間が取れるようにしようか?」と聞かれたそうですが、続けることを選択していました。とはいえ、1日の大半を学校で過ごして、その後毎日のように習い事に通う子どもたちは、大人と同様に非常に過密なスケジュールで過ごしているんだなあと、今更のように思うのです。それがいい悪いというものではなく、そういう時代なのでしょう。

 そんな話を聞いた後、授業や休み時間を子どもがどんな思いで過ごしているのか考えてみました。これだけ子ども同士で放課後遊べないなら、休み時間は本当に貴重だな、と。クラスの全員がそこにいて「行こうぜ!」の一言で約束完了。普段遊べない子とも自然に関われる時間。子どもにとっての価値を考えると、この貴重な20分休みを1分たりとも授業時間で奪ってはイカンと思うのです。大人だって勤務時間過ぎて会議してたらイラッとするのと同様に(^_^;)。

 また、夏休みは学校がないということで、子どもが子どもらしく遊べる時間を取り戻す時です。忙しい毎日を過ごしている子どもたちにとって、学校を離れてリフレッシュするというのは、昔の(私は昭和50年代がそうでしたが)小学生よりずっと大切なことなのではないかと思うようになりました。習い事の前に友達と遊んだり、約束も特にせずに公園に行って、会った人と遊んでみたり…当たり前のようなことが貴重になった時代にいることを意識するのも大切なのかもしれません。

 私たち教員も、普段できない学びをして、二学期に子どもたちに会えるといいなあと思っています。皆さんは夏休みは何をしますか。

(増澤友志)

2016年7月24日日曜日

私の転機

   人生にはいくつかの「転機」がある。もちろん教員生活にもそれはあるだろう。みなさんの転機はいつだろう。また、それはどんな体験だろう。私は今年、教員生活31年目に突入させていただいた。私の教員生活での転機はたくさんあったが、いつもふと思い出す体験がある。
                                                                                                                                        「小林先生でなければ話せないことを言ってほしいんだ。誰が言っても同じなら、言わないほうがいいんだよ。」

 旭川市立明星中学校に勤めて3年目、整列指導の係になった。なった、というよりさせられた。(整列指導係とは、朝会や集会などで全校生徒を整列させ、生徒に向けて生徒指導上のことなど何分か話す係のこと。明星中では、最低でも月に2回はそれがあった。)当時、生徒指導部長の上中先生(現在は旭川市立広陵中学校長)が言われた言葉だ。これには正直、相当悩んだ。気の弱い私は、朝会や整列指導がある前の晩は眠れなかった。ほんの1分程度話すのに、何時間も考えた。どう言ったら、生徒の心に残るのか。どう話したら、生徒は納得し、その言葉を受け止めてくれるのか・・・・・・。
                                                                                                                                 
  胃がキリキリした。腸が悲鳴をあげた。そしてたどり着いた結果は・・・・・・。何のことはない。自分の体験を本音で話すことだった。自分の体験は、自分以外の人には語れない。そして、自分が実際に経験しているから、そこには自然と実感がこもる。誰が話しても同じことは、聴く人の心に響き難い。「本音・実感・我がハート」(私がこよなく尊敬している、野口芳宏先生のことば)で語ることである。「いじめは相手を傷つけるからやめよう。」と言っても誰も聞かない。「実は自分はいじめられたことがある。その時はこんな気持ちになって・・・。」「今ではとても恥ずかしいことだが、私は人をいじめたことがある。その時はこんな気持ちで・・・。」と自分の体験を語ったとき、初めて人は『心のコップ』を上に向けるのではないか。(もちろん同じことを言っても、人の心にしみ込ませることができる人格者もいるが、私はとてもそんな域ではない。)
                                                             
 この体験以来、いつも自問している。「これは俺じゃなきゃ言えないことか?」そして、自分の経験を通しての発言を心掛けている。
 
 上中先生の言葉は今でも心に響いている。
                                                                                                                    
(小林 智)

2016年7月14日木曜日

1年生と絵の具との出会い

 11年ぶり2度目の、小学校1年生担任をしています。
 前回の手痛い失敗を生かしながら日々教壇に立っています……といいたいところですが、11年も経ってしまうと記憶はすっかり風化。
 当時の日記もなんだか当てにならず、初めて担任するような気持ちで1年生の子どもたちと向き合っています。

 6月下旬。運動会も終わり、大きな行事もひと段落。
 その頃には小学校生活のリズムをつかみ、学習に打ち込みやすい時期になります。
 図工の時間には、そろそろ絵の具の指導を始めることになりました。

 じつは個人持ちの絵の具指導については、教科書では3年生から扱われています。
 1年生ではまだ、みんなで共用の物しか扱いません。
 ですから、準備から片付けまで自分一人で行う個人持ち絵の具は、扱いがとても難しい道具といえそうです。
 とはいえ、使いこなせたら楽しいに違いありません。

 学年団3人で、指導の方法をいろいろと話し合いました。
 教師力ブラッシュアップセミナーのメンバーである増澤友志さんのご実践も参考にしつつ、学年会議で計画を練りました。

・絵の具の扱いの習得に、4時間計画でのぞむ。
・点描2時間→線画2時間と、ねらいとする技能を絞る。
・ワークシート等にはできる限り頼らず、画用紙の上に思い思いに描くことで絵の具を使うことを楽しむ。

 担任団3人が知恵を絞り、図工担当の先生が以前にベテラン先生から学んだという実践(※さらに元となる原実践があるのかもしれません)を踏まえて考えました。



1,あしあと
 パレットに好きな色3つを出し、画用紙を森の中、点描を動物の足跡に見立てて画用紙上を歩かせます。筆の太さを変えることで、動物の種類も変わるということにしました。
 同じ大きさの点を打つことを目標にしました。
いつの間にか画用紙内に「ここは池!」「あそこの洞窟を目指すんだ!」と、森の中の世界が子どもたちの頭の中に描かれ始め、様々な動きが生まれました。






2,シャツ
 パレットに好きな色3つを出し、画用紙にしましま模様を描きます。太い筆から順に使い、変化のある線を描きました。後から端を切り取り、袖や襟、ポケットなどを作っていきました。
 始めに自分の好きな色をチョイスしていますので、お気に入りのシャツが自ずと出来上がりました。その喜びように担任も驚き、うれしくなりました。






 絵の具用の塗り絵も広く市販されているように、枠線を太くとって中を塗らせることで、ある程度の“きれいな絵”を仕上げる手立てを打つこともできます。また、今後行うであろう混色の指導時などは、何らかのワークシートがあったほうが、色の変化が視覚的に分かりやすくなると思います。しかし増澤さんの考察にある通り、1年生の絵の具指導では、ある程度の自由度をもって使わせることで、「自分で道具を扱い、自分で作品を仕上げることができた!」という満足感をもたせることも、大切ではないでしょうか。
 シャツ描きでは自分のしましま模様がシャツに化けていくという変化がとても楽しく感じられたようで、子どもたちは特に盛り上がっていました。
 授業のねらいによって、活動の枠の広さや手立ては柔軟に変えていきます。これは芸体系教科においても、どの学年においても、大切な教師の構えなのだと思います。ただ、はっきり言えることは、子どもたちは大人が思う以上に「できる」ことがあるということです。
(斎藤佳太)

2016年7月6日水曜日

世界観を広げる転勤

 この春転勤しました。5年ぶり、通算6校目の学校となります。教員生活25年目を迎える教員としては、わりと早いサイクルで異動している方と言えるでしょうか。
 今回の勤務校は私が教員に採用された年に開校した、比較的歴史の浅い学校です。地域的には新興住宅地で、保護者の階層も高い方です。ちょうど教職員の三分の一も入れ替わる大量異動の時期と重なり、転勤早々生徒指導主事と2学年副主任兼学級担任を務めることとなりました。転勤直後、2年生を受け持つことからスタートしたのも初めてならば、学力的にも経済的にも、これまでの勤務校にはないほどレベルの高い学校も初めてでした。とは言え、与えられた役割に「嫌だ、無理だ」などと拒否できるような年代でもなく、ある種の覚悟を持って、学級はもちろん学年・学校づくりに奔走しました。
 学担を受け持ちながら生徒指導部長というのもなかなかハードな役回りですが、生徒指導部に関しては同僚との業務分担や校務支援のシステム、生徒や保護者の平穏さなどに助けられ順調に進みました。ところが、肝心要の学級づくりに少しずつ綻びを感じ始めるようになりました。学級が崩壊している生徒指導部長なんて、なんの説得力も持ち得ません。そんなプレッシャーを知らす知らずのうちに感じていたのか、年度当初から生徒たちを型にはめようとしすぎた嫌いがあったのかもしれません。
 数名のやんちゃ生徒たちをうまくさばききれないなと感じたとき、仲間が書いた一冊の著書と出会いました。それは『アクティブ・ラーニング時代の教師像~「さきがけ」と「しんがり」の教育論』堀裕嗣×金大竜(小学館)です。この著書から私が得た新たな気づきを紹介します。

                                                  *

【その1:金大竜さんの言葉から】
 幼い頃、父に言われたことがあります。
 「学ぶということは、目線が変わるということだよ。学ばない人は、そこがどこだかは分からない。自分が何者かも分からない。学ぶことで、少し目線が高くなる。すると、自分がいろいろな壁に囲まれていることを知る。もう少し、目線が高くなると、その壁はずっと遠くまで続いていることがわかる。そうして、学ぶことを続けていると、背中に羽がはえ、上空から全体を見渡し、自分が迷路の中にいたことがわかる。その時には、ゴールまでもが見渡せる。学ぶって、自分の視点を高くしていくことだよ」(p148)

                                                  *

 自分がなぜこの言葉に心打たれたかというと、これまで他者よりたくさん学んでいるという自分の中での傲慢さが、いつしか目線を高くすることを阻んでいたということに気づかされたからです。自分は学んでいるようで大事なことは何一つ学んでない。例えば、これまでと違うタイプの生徒たちに出会った場合、自分の中の目線だけでしか考えず、生徒たちの思いを蔑ろにして対応しようとする。よって自分のやり方を見直せない。迷路の中にい続ける。ゴールなど見渡せる訳がない。堂々巡りの悪循環な訳です。
 それにしても、この言葉はとても素敵な言葉です。金さんが素敵な先生であることはこのお父さんの影響を受けていることが窺えます。私もこの言葉によって、目線を高く持ち、生徒たちに任せる部分は思い切って任せてみようと舵を切り始めました。
                                                 
                       *

【その2:堀裕嗣さんの言葉から】
 人は見たいものしか見ないし、見ようとしているものしか見えないのです。つまり、見ている世界、見えている世界というのは、自分の「見たい」「見よう」という欲求や意志によって形づくられている、非常に狭いものにすぎないのです。だから、少しでも世界を認識しよう、少しでも世界に近づこうと思えば、自分の「見たい」「見よう」という欲求や意志の傾向を分析し、少しずつバイアスを認識し、取り除くべきバイアスと、きっと取り除いたほうが良いんだろうけどこれをなくしたらオレじゃなくなるよな……というような自分の根幹として愛着をもっているバイアスと、こうしたものを一つ一つ自分で咀嚼し消化していくことで、自分の「見たい」「見よう」を広げ深めていくしかないのです。僕はこうした機能を「世界観を広げる」と言っています。(p152)

                                                  *

 転勤直後というのは、とかく前任校との違いを相対的に比較しがちです。多くの人にとって過去は美化されますので、前任校の方が優れているという結論に至りがちです。かくいう転勤6校目となる私も、この呪縛からは逃れられませんでした。ところが、堀さんの言葉を踏まえると、転勤とは世界観を広げるためのものであり、世界観を広げることにより認識が深まると言えます。そしてそれは永遠に完結するものではなく、その時々に変わり続けるものであるとも言えるでしょう。
 この著書のサブタイトルにもあるとおり、私も前任校で「さきがけ」型教師でした。学級はもちろん、学年主任としても先頭に立ってリーダーシップをとることを心がけていました。それがたまたまうまくいっていただけだとも気づかずに、「さきがけ」であることで満足していました。そして、新たな転勤先では生徒指導部長。学年主任ではなくても、「さきがけ」であることを期待されていると無意識に思い込み、必然的に学級づくりにも「さきがけ」型の指導をしていたことに気づかされました。それ以降、「しんがり」型として、できるだけ生徒に任せて後ろからフォローしてみようと覚悟を決めました。
 6月に行われた宿泊学習では生徒指導上いろいろとハプニングが起こったものの、自分の学級に関してはトラブルを起こすことなくまとまっている。決して大きくまとまるのではなく、まだまだ小さくまとまっているのですが……。ただそれを見て、「しんがり」型の指導をもう少し続けてみようと決心しました。もちろん、時と場によっては「さきがけ」型の指導が必要な場面もあるでしょうが、自分にはこれまで見えなかったし、自分からも見ようしなかった世界を、広く深く見渡したいと思えたからです。
 さて、1学期も残り3週間を切りました。3月の学級解体時にどのような成否が出るかは、今後の指導の如何にもよるでしょう。ただどのような結果が出ようとも、「しんがり」型を貫いて、その広がりや深まりを見渡したいと思っています。
                                      【山下 幸】

 〈追伸〉 今年のBRUSH-UPサマーセミナーには金さん・堀さんが講師として登壇します。ぜひご参加ください。

2016年7月1日金曜日

修学旅行の作文を「ビフォー」&「アフター」で書いてみました

 先日、修学旅行に行ってきました。振り返りに作文を書かせたいのですが、なかなか筆が進まない…という子どもの指導に苦労することもあります。そこで、私は「見通しを持たせる」ことで、作文を書きやすくできないか、と考えてみました。
 まず、修学旅行に行く前に、「予想作文(ウソ作文)」を書かせます。「予想作文」のねらいは次の3つです。

①作文に対する嫌悪感を取り除く。
②文章の構造(起承転結)を学ぶ。
③「転」での「ひねり」(展開)を学ぶ。


 ここで大切なのは、子ども達に、自分の「ウソ」で、どれだけ読み手を引きつけるかを考えさせることです。読み手を引きつけるには、出だしの工夫なども挙げられますが、ここではそこに目をつぶり、あえて「転」での、展開だけにしぼりました。書くことが「ウソ」だけに、「転」では、大幅に話を広げられるし、あっと言わせる仕掛けを考えて書ける、という「予想作文」最大のメリットをいかしてみようということです。
 小樽での自主研修の計画を立てた時点で、子ども達に作文を書くことを伝えます。書く前に、自分の作文をどんな話にするのか、次の4つの中から選ぶよう、指示しました。

ア.おもしろい話  イ.かわいそうな話
ウ.おそろしい話  エ.感動する話


 さらに、条件を設けます。それは、既習の言語技術を使用することです。

比喩、擬人法、体言(名詞)止めの中から、1つは必ずどこかで使うこと

 この条件設定により、作品評価の曖昧さを少しでも減らすことができるかなと考えたからです。
 子ども達は、最初こそ戸惑いますが、ウソを書いていい、という安心感やおもしろさなどから、嬉々として取り組みました(ただし、ウソはウソでも、実際にありえそうなウソ、ということにしてみました)。ヴェネツィアガラス美術館で展示物を壊してしまう話、お小遣いを落としてしまったけど、優しい観光客に助けてもらう話、お寿司屋さんにインタビューをしたら、礼儀を褒められてトロをごちそうになった話等々、みんなで楽しく読み、一言コメントを付け合いました。

 その後、実際に修学旅行へ行った後に、また作文を書かせるのです(「アフター作文」)。手順は、「予想作文」の時と同じですが、今度は「予想作文」ではないので、ウソは書けません。しかし、子ども達には「予想作文」で獲得したものがあるので、嫌がりもせず、書き出しもスムーズでしたし、表現も工夫されていました(1コマ45分で書ききれなかったのは、2名)。なんといっても、読み手を意識した作文になりました。「アフター作文」の内容は、もちろん「予想作文(ウソ作文)」と違うもので構いません。大切なのは、生活文の書き方が、技術として身についたか、ということです。

 日常というのは、それほど事件性やドラマ性があることばかりではありません。それだけに、日常を生き生きと描写できる国語的な技術を獲得することは大きいことです。「予想作文」は、ウソを書くとは言いながらも、実は、事実を想定したシミュレーション作文となっています。子ども達は、実際にはどんなことが起こりうるのか、真剣に考えていました。この作業こそ、「見通しを持たせる」ことにつながっていたのではないかと思います。そして、「見通しを持たせる」ことの良さが、実際の作文に生かされたのではないかと思うのです。  【山口淳一】

2016年6月13日月曜日

2016年度教師力BRUSH-UPセミナー始動!

 教師力BRUSH-UPセミナーの12年目の新年度がスタートしました。
 今年度も、全道各地で、共に学び合いながら、北海道の教育を元気にさせていけたら…と考えています。
 今年度のスタートは、毎年恒例の大きな夏のイベントからです。
 詳細は、ここからご覧ください。

 夏のイベントが終わると、全道各地を回っていきます。
 大きなイベントだけではなく、膝や顔を突き合わせて、学び合う場も大事にしていけたら…と思っています。
 教室が社会と地続きであるように、自分たちが学ぶ場も、教室と続いていると思っています。
 そのために、自分たちが学ぶ場は、どんな場であるべきかということをずっと問い続けながら、取り組んでいます。
 今年度も、どこかでご一緒し、学び合えたら…と思っています。
 
 自分のクラスは、持ち上がりの6年生。
 なかなか余裕がなくて、新しいことに挑戦できていないな・・・と思いつつ、教師側から見ると、挑戦であっても、それが本当に子どもたちにとって必要なことなのかということは考え続けなければならないと思っています。
 ついこの視点は見失いがちです。
 もちろん挑戦する姿自体がヒドゥンカリキュラムとなっている場合も、もちろんありますが…。

 極端にぶれることなく、しっかりその「間」があることも意識しながら、子どもたちと向き合うことを誠実に取り組めたら・・・という決意で新年度を迎えています。

                                            (文責:大野睦仁) 

 
 

第12回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌 のご案内

テーマ「未来の教室像・教師像を考える~ボクらが見るべき未来は、どこの未来?~」


A未来の教室像を考える~教室の中の多様性に応える思想と技術
B未来の教師像を考える~教師の力量形成とリフレクション

平成28年8月4日(木)・5日(金)
於・札幌市産業振興センター
参加費:1日4000円 両日7000円

参加のお申し込みは「こくちーず」から

http://kokucheese.com/event/index/405345/




※7月23日、日程を一部改訂いたしました

<1日目>8月4日(木)
09:15~09:30受付
09:30~09:40開会セレモニー
09:40~09:50オープニングセッション「子どもたちの必要な力とは?」
オリエンテーション・・・大野
09:50~10:30「子どもたちに必要な力~ワンワードセッション」
多賀一郎氏・堀裕嗣氏・金大竜氏・野口晃菜氏各10分ずつ
10:30~10:50チェックイン
10:50~11:00休憩
11:00~12:20「子どもたちに必要な力をつける授業づくり」(1)
キーワードA「道徳」模擬授業者<さきがけ>山本和彦
指定討論者金大竜氏・山下幸
ファシリテーター山口淳一
キーワードB「主体的・協同的」模擬授業者<30代>加賀大介
指定討論者堀裕嗣氏・高橋裕章
ファシリテーター三浦将大
キーワードC「教室のあの子」模擬授業者<母性>辻村佳子
指定討論者多賀一郎氏・木下尊徳
ファシリテーター斎藤佳太

12:20~13:20昼食休憩
13:20~14:50「多様性を意識した学級づくり・授業づくり」
A「多様性を引き出す」藤原友和×金大竜氏
グラフィッカー木下尊徳
B「多様性に応える」大野睦仁×野口晃菜氏
グラフィッカー三浦将大
14:50~15:00休憩
15:00~15:50「インクルーシブ教育の今」野口晃菜氏
グラフィッカー辻村佳子
15:50~16:00休憩
16:00~16:40チェックアウト
16:40~16:50閉会セレモニー

<2日目>8月5日(金)
09:15~09:25受付
09:25~09:30開会セレモニー
09:30~10:20オープニングセッション「教師のための力量形成の深層」
鼎談 堀裕嗣氏・多賀一郎氏   進行:高橋裕章
10:20~10:30チェックイン
10:30~10:40休憩
10:40~12:00「子どもたちに必要な力をつける授業づくり」(2)
キーワードA「道徳」模擬授業者<しんがり>小林雅哉
指定討論者金大竜氏・千葉孝司
ファシリテーター山口淳一
キーワードB「主体的・協同的」模擬授業者<40代>三浦将大
指定討論者堀裕嗣氏・山下幸
ファシリテーター加賀大介
キーワードC「教室のあの子」模擬授業者<父性>斎藤佳太
指定討論者多賀一郎氏・西村弦
ファシリテーター木下尊徳

12:00~12:50休憩
12:50~13:50選択講座「教師の力量形成を考える」(1)
A「アクティブ・ラーニング時代の教師像」金大竜氏
B「年代別力量形成」堀裕嗣氏
C「父性と母性」多賀一郎氏
14:00~14:50選択講座「教師の力量形成を考える」(2)
A「校内研修の可能性」大野睦仁・西村弦
B「自ら学ぶ場を作る」藤原友和・斎藤佳太
C「外からの学びを自分に生かす」山口淳一・小林雅哉
14:50~15:00休憩
15:00~16:00シンポジウム「教師が見据える未来はどこか?」
パネラー金大竜氏・多賀一郎氏・野口晃菜氏・千葉孝司
司会:山下幸

16:00~16:10休憩
15:50~16:40チェックアウト

16:40~16:50閉会セレモニー

参加のお申し込みは「こくちーず」から → http://kokucheese.com/event/index/405345/


2016年5月1日日曜日

「第80回教師力ブラッシュアップセミナー in 札幌」を振り返って



例年では、学級開きに重点を置いて行っていましたが、今回は「1年間を見通す」そのためにどのようなスタートを切るかということを皆さんと共に考えていきました。

 ①楽しい学級を作る!学級開き&授業開きネタ 6連発!
学級開きのネタを、苫小牧市立美園小学校の斎藤先生、伊達市立伊達小学校の小林先生、美瑛町立美瑛小学校の太田先生。授業開きのネタを札幌市立美園小学校の増澤先生、音更町立下音更小学校の西村先生、札幌市立新川中央小学校の加賀から10分ずつの講座でした。
学年別に紹介されていて、新しい学級で、「安心感」や「期待感」をどうもたせるかの具体的な実践が紹介されました。

  ②1年間を見通した「気になる子」「苦しんでいる子」の育て方



  「ハッピー教育入門」「ハッピー先生のとっておき授業レシピ」等の著書でお馴染みの金大竜先生を講師に迎えました。気になる子や苦しんでいる子のとらえ方、接し方を自分の体で体感することができました。
  その後のQ&Aでは、「子どもと教師の立場の線引きは?」「いじめ根絶の方策は?」「表現力をつける工夫H?」などの質問が出ました。太田先生のコーディネートのもと、音読の仕方や歌の指導の仕方など表現力をつける工夫を参加者と楽しみながら取り組むことができました。
 
 ③1年間を見通した「結びつき」の強いクラスのつくり方
 
 初単著「結びつきの強いクラスのつくりかた」が2月に刊行された札幌市立三里塚小学校の大野睦仁先生を講師に迎えました。
  ハッピーレター、トス対話、サークルトークなどクラスの結びつきを強くする実践を数多くご紹介いただきました。結びつくことから多様性に気付くことの大切さをご提案いただきました。
  その後のQ&Aでは、「関わることが苦手な子へのアプローチの仕方は?」「ゴールイメージのもたせ方は?」「ハッピーレターなどの実践の取り組み方は?」など、たくさんの質問が出されました。斎藤先生のコーディネートのもと、和気藹々とした時間を過ごすことができました。


 ④「これだけは4月に押さえたい!学級のルール5」
札幌市立石山南小学校の山口先生を講師に迎えました。
ルールには、どんな学級にしたいかという教師の願いが反映された大きいルールと大きなルールを進めていく上での細かいきまりの小さいルールがあることを提案されました。システムの下支えになる大きいルールを5つ紹介していただきました。

 ⑤ 「これだけは4月に押さえたい!授業のルール5」
札幌市立藻岩小学校の髙橋先生を講師に迎えました。
最初の三日間で縦糸を張り、ルールを抑える。そのルールの優先順位を訓練・指導・環境の3種から考えていけばよいことを提案いただけました。
 
 



 1年間を見通して、4月の学級に必要なことを学んだり考えたりすることができ、充実した時間を過ごすことができました。この学びを4月からの学級に生かしていきたいです。ご参加ありがとうございました。
(加賀 大介)

2016年4月11日月曜日

好ましい切なさ

4/1に作成したものです
送れずにあたためていました(笑)

好ましい切なさ


 新年度が始まります。
 昨日は、離任者を夕方6時まで見送り、家に帰りました。
 新年度は、新任教頭が着任し、
 職員室の雰囲気も変わりそうだなと思っていた矢先
 教務主任がインフルエンザで離脱(゜o゜)
  急遽、教頭より1週間教務の仕事を任されることになり、
 (以前経験済みではありますが)
 死にました(笑)
  そんな中ではありましたが、
 ふと山田洋一先生の数日前のFBを思い出しました。
 
 
 クラス替えになるかもしれない中で、帰り際に子どもたちが
 黒板に「クラス替え反対!」「5の4のみ んなありがとう!」
 と書き込みを残して帰ります。
 それを読んで山田先生は、
 「このクラスを離れたくないなんていう子どもじゃなくて、次のクラスでもやるぞ!」
 という思いで学級じまいをする考え方もわかりますが、
 子どもたちにとって。別れたくない仲間、教室、先生がいることは、
 よいことなのだと私は思うのです。
 そういう好ましい切なさは、生きる糧になると思うから。


 と書かれていました。

 自分を振り返ってみると、
 この好ましい切なさをどれくらい子どもたちにプレゼントできただろうかと考えます。
 できた時もあるし、そうじゃない時もあったなあと。
 好ましい切なさだけではなく、他にも彼らが生きる糧となるような何かを知らせたくて、
 おそらく自分は、この仕事をしているんだなぁとあらためて思います。

 さて、新年度です。私自身は、クラス替えありの持ち上がり6年担任です。
 子どもたちと一緒に生き る糧を探しに出かけたいと思います。
 
 今年は、BRUSHの体制も新しくなります。
 いろいろな意味で新たなフェーズを迎えることでしょう。
 また、いろんな出会いが今年もあると思います。
 子どもたちだけではなく、私達も一回り成長できる一年になればと願っています。
 みなさん、一年間ありがとうございました。
 そして今年もよろしくお願いいたします。
 
                         札幌市立藻岩小学校 髙橋 裕章