去る8月6日・7日にBRUSH-UPサマーセミナーが開催されました。運営側として参加しつつ、自分自身の授業を変えたい、との思いで参加していました。
私の課題は日常の授業です。じっくり時間をかけ、練りに練った1時間の授業を成功させることはできても、それでは子どもは変わっていきません。「今日は楽しかった(わかりやすかった)。」「今日は楽しくなかった(わかりにくかった)。」というような単発のものにしかならならない、というのが1学期の私の授業だったように振り返っています。こう考えると自分で「成功した」とその時感じている授業すら、子どもにとってはただの「打ち上げ花火」的なものでしかなく、子どもを変容させられていないという意味では「成功した」とはいえないものなのかもしれません。
セミナーの前に今回いらっしゃる講師の先生の著書を読む中で、野中信行先生が提唱されている「味噌汁・ご飯授業」こそ、私の日常に変化をもたらすのではないかと感じ、懇親会も含め、セミナー中は野中先生のお話を中心に学ばせていただきました。野中先生の模擬授業は教材の力もさることながら、そのテンポの良さ、そして「小刻みなアウトプット」が印象的でした。学習者を飽きさせず、学習に対する気持ちを持続させ続ける授業。日常的でありながら、確実に学習者の「栄養」となるものだったように感じました。
今回私自身は「ペア学習」をテーマに模擬授業をさせていただきました。模擬授業自体の改善点は多々ありますが、参考資料として自分なりにこれまで「ペア学習」について学んできたことを整理することができました。様々なグループでの学習形態がありますが、ペア学習の最大の利点は「取り組みやすい」ということだと思います。ペア学習を機能させ、私自身の「味噌汁・ご飯授業」も栄養価のあるものにしていきたいものです。
セミナーを終えた今、授業は「漢方薬」に近いものかなと考えています。症状に即効果があるものではないけれど、毎日飲むことでじわじわと体に効いてくる。体質自体が改善され、健康な体に近づいていく。2学期は「じわじわと効く漢方薬」をテーマに授業をしてみようと思います。
(高橋和寛)
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