2016年3月6日日曜日

「第78回教師力BRUSH-UPセミナーin旭川」を振り返って

 今回の旭川(3月4日)と北見(3月5日)で行われたブラッシュアップセミナーは2つのことを、皆さんと共に考えていきました。
 1つ目は、学級のクロージングに向けて、どんなことを考え、取り組んでいくのか。
 2つ目は、学級のクロージングから、新年度の学級のオープニングをどう考えていくべきなのか。
ということです。
 また、旭川では、仕事帰りに学べる企画として、夕方からの開始としてみたのも大きな特徴でした。

 ①学級のクロージングに向けて「考えること/やるべきこと」

 美瑛町立美瑛小学校の太田先生、札幌市立三里塚小学校の大野先生、札幌市立石山南小学校の山口から、20分ずつの講座でした。それぞれの先生から、経験を基にした考えや、学級や学校の実態に合わせて行っている具体的な実践が紹介されました。
 ただ、3人に共通していることは、あくまでも、
  ・子ども達の成長を実感させるために
  ・次の学年に希望をもたせるために
「学級を閉じる」ということでした。また、自分たち担任としての不安を子ども達に向けない、ということも、クロージングには大切な心構えとして、ご提案いただきました。

 ②再現!「学級じまいの一場面」 「学級びらきの一場面」

 前の講座を受け、山口からは、学級じまいとして、最後の学活での様子を再現しました。学級に1年間通じるテーマとして選んだ絵本を読み聞かせ、学級通信で1年を振り返るというものです。教師からの語りがかなり多いものになりますが、1年間をしっとりと振り返る時間としての提案です。
 大野先生からは、4月の学級びらきとして、子ども達との最初の1時間目を再現していただきました。プレゼンソフトを用いて自分を知ってもらうと共に、担任として、どんな願いをもっているか、決意をしているかを子ども達に示されていました。始業式後の出会いの時間はそんなに長くはありませんので、効率的に、そして子ども達に希望をもたせるインパクトがある学級開きをご提案いただきました。

③トークセッション「クロージングから考える新年度のオープニング」

 指定討論者に札幌市立藻岩小学校の髙橋先生をむかえました。
 参加者の方々からは、「学級開きで大事にしていることとは?」「学級目標の決め方と決める時期は?」「子ども達との関係づくりで特に気を遣っていることとは?」など、たくさんの質問が出されました。太田先生のコーディネートのもと、熱がこもっていながらも、和気藹々でたいへん活発なトークセッションとなりました。フロアの方々の積極的な姿勢がそうさせたといってもよいのではないかと思います。 講師、参加者ともに、自分事として捉えて考える、とても充実した時間を過ごすことができました。


 先にも述べたように、仕事帰りに気軽に学べる機会として企画してみた会でしたが、参加されたの皆様のご協力もあり、たいへん学び深い時間となりました。今後改良を加えていかなければならないところも見つかりましたが、いくつもの出会いがあったことはとてもうれしいことでした。また、皆さんとの対話の中から我々もたくさんの学ぶことができました。
 ご参加を心から感謝いたします。ありがとうございました。
                                          (山口 淳一)

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