2017年10月16日月曜日

学習発表会の時期に思うこと

ボクのまわりの人たちの学校は、学習発表会シーズンだ。
準備が始まったり、無事終えたりしている。そんな報告が飛び交っている。

ボクの学年も、学習発表会の練習がスタートしている。
いろんな意味で慌ただしくなってしまい、大切なことを軽視しがちになるから、日常を大事にしながら取り組みたいと思う。
だから、日常の延長上として、学習発表会があるといいなと思う。
でも、それは、あくまでもボクたち、教師の視点であることを忘れてはいけない。

子どもたちにとっては、学習発表会は、やっぱり日常ではないからだ。
特別に時間をとって、誰かに見せる(見てもらう)以上、子どもたちにとっては、日常ではないのだ。
ましてや保護者にとって、日常の大切さは理解してもらえても、学習発表会の出来栄えとは別物に考えてしまうのが自然だろう。

こうしたズレは、後々、様々な場面に影響してくることもある。
「日常を大事にしながら取り組む」という言葉は、ボクからすると、カッコイイ言葉だから、すぐに飛びついてしまうけれど、こうしたこともしっかり意識して取り組みたいなと思う。


「大成功でした!」「いい発表会になりました!」「子どもたち、みんな満足でした!」という言葉で終えられるような取組、発表になるといいなと、いつも思いながら進めている。でも、年齢と経験を重ねるごとに、そんな思いから遠ざかっていくことばかりだ。
終わった瞬間は、達成感がある。
でも、それは一瞬の出来事で、すぐに、本当に一人一人の思いに応えられた取組、発表になったのかと思って、心がドキドキする。不安になる。慌ただしかったせいで見えてなくて、盛り上がった(ように見える)せいで見えてなくて、思いに応えられなかったところがあるんじゃないかって。

練習をするたびに、振り返りを書いてもらっている。子どもたち自身が次の課題を見つけんがら、取り組めるためにだけれど、そこで書かれていることをていねいに読みとって、少しでも多くの子たちの思いに応えられる取組、発表会にしていきたいと思う。

                                       (大野睦仁)

活力のもとは

3年ぶりに、札幌市民合唱祭に出場しました。
たった5分たらずですが、1000人収容の大ホールのステージに立って歌う貴重な機会です。
今年は、miwaさんの『結』を歌いました。
昨年度のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲です。
何度出場しても、1000人収容の大ホールのステージに立つことは、緊張感とともに喜びが心を満たします。
ピンとはりつめた舞台袖の空気は、何度味わってもよいものです。
優秀な発表をした団体には何か賞が当たるらしいのですが、私たちはステージに立って歌わせていただくことそのものに、大きな意味を感じて続けています。

一緒に歌うのは、学生時代からの合唱仲間。
最初は十数名でステージに立っていましたが、卒業から時を経るとともに全国に散り散りになり、今は数名でやっています。
教員を始め、様々な立場に身を置く仲間とのつながりは、とても貴重です。
大学卒業から十数年経ってもこうして集まり、共に歌える環境は、望んでもなかなか得られるものではありません。

時を同じくして、『君の名は。』のDVDを借りて見ました。
ようやく。今更。
担任クラスの子がRADWINPSの『スパークル』のCDを持ってきたのがきっかけです。
めんこい教え子の好きな曲であることに加え、前奏の強弱の付け方に心惹かれ、そこから曲の経緯をたどっていく中で行き着きました。
「男性にはピンとこないよ~」などとと聞いていましたが、観て良かった、というのが率直な感想です。楽曲と映像との融合に息を呑みました。

いつからか、世に出される新しいものに疎くなり始めていました。
年齢によるものか、視野の狭さによるものか、日々の慌ただしさに紛れてか。

気がつけば家と職場の往復になってしまいそうな昨今。
家庭や職場外のつながりや文化に努めてふれることが、人として、結果として小学校教諭としての活力を保つもとになっていると感じます。

(斎藤 佳太)

2017年10月12日木曜日

離れてもつながる

今年度は第3学年(3学級)の、学年主任をしています。

現任校での勤務は3年目となりました。3年とも学年主任をさせていただいております。

勤務校では、学年主任には分掌業務がなく「学年経営部」という組織があります。校内研修推進や生徒指導、特別支援に関することなど、学年主任を学校経営の核として位置付け、学校運営を進めています。簡単に言ってしまうと、学年主任は全ての活動においてリーダーシップを発揮し、周りを牽引せよ、ということです。


これまで私は「周りを引っ張らなくてはならない」という思いから、夜遅くまで学校に残り、仕事をすることが多かったです。あれもこれも考えておかなくては、と全力で動き回っていました。


しかし、今年度はどうしても早く帰らなくてはならない日が多く、自分の働き方をよく考えなくてはならないと思いました。考えなくては、考えなくてはと思っているうちに時間が過ぎ、無策のままただ早上がりを繰り返す日々が続きました。


すると、不思議なことが起こります。

僕が一生懸命準備していた時と、僕が早上がりしていた時とを比べると、後者の時の方が学年の動きが良くなっていたのです。

僕が最低限の仕事だけしていさえすれば、学年の先生方がいろいろと考え、動いてくれました。


僕が「早く帰らないといけない」からこそ、今日明日話しておかなければいけないことは何か、確認しておかなければいけないことは何かということを僕も学年の先生たちも考えるようになりました。それが動きが良くなった要因のひとつだと思います。決して僕が嫌われていたわけでは…ないと思います。


いつも同じ場所にいることだけが大事なのではなく、「離れてもつながっているためにどうするか」ということが大事なのかもしれない。そう思います。


頑張っても仕事が上手く回らない、そんな時は思い切って早く帰ってしまうのも1つの選択肢だと思います。忙しいこの時期、自分の心身を健康に保つことも、大事な仕事ですから


普段頑張っている皆さんが1日くらい休んでも、周りはきっと助けてくれます。助けてくれなかったらもう一日くらい休んでみるのもいいかもしれません。(小林 雅哉)

2017年10月9日月曜日

「密かな変人力」を身につけよう


 先日、道徳授業改革セミナーで愛知の鈴木健二先生のお話を聞く機会に恵まれました。鈴木先生は講座の中で、道徳の授業をするには「素材発見力」「教材活用力」「教科書活用力」が重要だと述べておられました。わたしは道徳の授業をつくるときにも、いつも悩んでばかりです。ただ、今まではただ漠然と悩んでいたのが、この3つの括りで、わたしの頭の中がだいぶ整理されたような気がしました。

 その中の「素材発見力」について鈴木先生は、とにかく「何気ないことが気になる感覚」がなければいけないとおっしゃいました。鈴木先生自身は、ペットボトルや箸袋に書いてある文字、地下鉄の中刷り広告やテレビ番組に至るまで、あらゆるものから道徳の素材を見つけておられました。ご自分で「人はこれを病気といいます」などと笑い話にしておられましたが、わたしは自分自身の甘さを痛感しました。この「何気ないことが気になる感覚」を磨かないことには、何も始まらないのではないかと思うのです。

 このところ、年齢を重ねていくにつれて、涙腺が緩んでしまうことが多いです。でも、わたしはただ漫然と、涙を流していたに違いありません。記憶に残っていないものも多々あります。それではいけないのです。心の揺れを何かカタチにして留め置くことができなくては、単に時間だけが過ぎていく人生を送ることになっていかないかなぁと思うのです。ましてや、子どもたちの前に自信をもって立つことなどできないなぁとも。

 最後のクロージングセッションで、自分がしたい道徳の授業像から、そのために「変わるべきこと」「付け加えるべきこと」をグループでシェアする活動をしました。わたしたちのグループでは、「感動に気付く力」という考えが出されました。少しでも鈴木先生のようになりたいということから「密かな変人力」という言葉も出てきました(笑)。これがとても気に入りました。単にアンテナを高くとか、視野を広げるとかではなく、「何気ないことが気になる感覚」の持ち主という意味での「変人力」をこれから少しずつ、本気で身につけていきたいのです(とうてい、鈴木先生には追いつきはしないのですが)。まずは、おもしろい!ステキだ!と思ったものや事柄を集めることからはじめて、「変人」への道を歩み始めようと思います。(山口 淳一)

2017年10月5日木曜日

私とリフレクション

 今年度は担外になり,算数の少人数指導と専科として理科の授業を担当している。授業の中で気づいたことや感じたこと等は,時間があるときには授業後すぐに,時間がないときには放課後等にメモをとり記録を残すようにしている。その日の授業についてふり返り,次に活かしたいと考えているからだ。
メモの内容は次のようなものだ。

「面倒くさいという言葉…。できない,わからないということを周りの友達に知られないようにするために出た言葉なのではないか」
「学習に向かっているときと,向かっていないときの違いはなにか。問題ができる,できないなのか…」
「気持ちをどうやってアップさせるか…。まず話を聞いてあげる。聞いてあげることで,たまっていたものを出させることはできる。解決にはならないかもしれないが,まず聞くようにしよう」
「できないことでのトーンダウン?」

改めて自分のメモを読み返してみる。すると,指導言等について省みるメモよりも,上記のように,子どもたちの様子に関わることのメモの方が断然多いことがわかった。自分の見方や考え方は,子どもの特性を捉えることや,子どもたちをどうやって学習に向かわせるかということに向かっていたのだ。子どもの特性に合わせることや子どもの意欲を高めることが自分の中では優先順位が高いのだ。これは,これらのことができるようになると,子どもの力を伸ばすことができると自分が考えているということなのではないか。さらに,自分の意識が,指導言を改善する等の授業の仕方について考えること,つまり自分自身を変えようとしている方向には向いていないこともわかる。自分の見方や考え方は,子どもを変えようとしていることに大きく傾いていたのだ。

日々のメモは,子どもの特性を把握することや子どもをどうやって学習に向かわせるかを考えるきっかけになっている。また,複数のメモから共通点を見いだし,自分の見方や考え方に偏りがあることに気付くこともできた。メモが自分のモニターの役割を果たしたのだ。この気付きは,見方や考え方を意識的に広げることに役立っている。 
今後も,メモをもとに「リフレクション」を続けていこうと思っている。自分が意識していないことがさらに見えてくるかもしれない。どんなことが見えてくるか楽しみである。 
(三浦 将大)

2017年9月29日金曜日

休憩時間の過ごし方

今の学校に転勤してきて,休憩時間に意図的にしていることがあります。

学校の隣が大きな公園で,その公園に行くことです。表向き,誰がどんな遊びをしているか,生活科の事前下見という感じですが,一番のお目当ては雑談です。

休憩時間の一服の同僚との雑談です。自分は一服しないのですが,短時間の雑談がある意味貴重な時間になっています。子どもの情報交流の他にも,教室で使えるアプリ,ドングリ収集場所,校内研修の進捗状況,明日の授業の構想等々。立ち話で短時間なのが良いのだと思います。

さて,こういう時間を大切にしたいなぁと思っていますが,これからは防寒対策をしなければならない季節がやってきます(昨日,旭川でも雪虫を見かけました)。これからは寒さと戦いながら?有意義な休憩時間を過ごしたいと思います。

(大西 陵公)

2017年9月26日火曜日

評価は自分のリフレクション

 前後期制の札幌は、成績提出の時期です。今年は6年生の担任なので、所見もたくさん書くところがあります。今回とにかく悩んで、土日にずっと頭を捻りながら所見を書いていました。何度も消して、書いて、直してやっと完成です。

 なぜこんなに時間がかかったかというと、きちんと子どもを見れていなかったからだった、と思っています。一生懸命子どもたちを指導していたことは確かだけど、あまり余裕のある状態ではありませんでした。

 私は低学年担任になることが多く、今の学校に異動してから初めての高学年担任でした。教科指導にしても、行事の取り組みにしても、困ったときにぱっと出てくる引き出しの数は低学年の時に比べると少ないので、悩むことも確かに多くありました。

 そんな中、子どもたちや周りの先生たちに助けられながら無事に前期を乗り切ってきました。ですが、余裕のない中で指導していて、果たして子どもたちの成長をきちんと後押しできただろうか……と反省しています。

 通知表の所見は子どもたちへの評価であると同時に、教師自身の重要なリフレクションでもあると改めて思いました。子どもたちの成長を意識しながら、どのように指導していくのか計画したり、関わったりすること……と書くと当たり前のようですが、今回自分がそこが十分でなかったことを後期に生かしていきたいと考えています。

 6年生の子どもたちが卒業に向けて、小学校生活の最後のステップを大きく羽ばたけるようにするために、子どもたちに向かう目線を見直していく必要を感じています。前期の評価で自分が感じたことを、どのように後期に反映させていくのか子どもたちに通知表を渡しながら考えていきたいと思っています。
(増澤友志)

2017年9月21日木曜日

今こそアナログで


現在4年生の担任をしている。
昨年度からの持ち上がりのクラス。

3年生の時から継続した取り組みの中に「暗唱」がある。



担任が選択した詩や歌,数字の単位や早口言葉などを

1つの学期に8個ずつ暗唱するというもの。
(1つの学期を4か月ずつ,1か月2個ずつと考えて)

今学期は,春と秋の七草・旧暦名・十二支・かっぱとかえる

平家物語・英語の月名・それが大事・都道府県名の8つ。



1つの暗唱が終わればカードにハンコを押し,

8つすべて達成したら「暗唱完全制覇証」を渡しています。



早く終わった子どもたちは「試験官」として

仲間の暗唱を聞く役目に回ってもらいます。

実は,この「試験官」の役割が大きく,
全員達成に向け,試験官が,
覚え方を教えてあげたり,事前に聞いてあげたりすることで

今のところ全員が意欲的に取り組み,全員が完全制覇をしています。



継続的に暗唱に取り組むことで,

言葉のリズムを体感したり,日常では使わない言葉にふれたりと

子どもたちにとって貴重な言語経験となっています。



様々な取り組みがある中,地道な暗唱への取り組みが

子どもたちにとって「不易」なものであると思っています。



だからこそ,この言語経験を継続させるためにも

子どもたちが楽しみながら取り組めるような工夫を今後も考えていきます。
                             (木下 尊徳)

2017年9月18日月曜日

技能教科だから、子どもの内面を大切にする

今更な事ですが、小学校で担任をしていると、国語・算数・理科・社会…音楽・体育、全教科を教えることがほとんどです。全教科バランス良く指導できれば、素敵だなあと思います。

 大学生の時に受講した「小学校音楽」の授業で、リコーダーを演奏した時のことです。私は1番前の席に座っていました。隣は男の友達。一緒に曲を演奏するのですが、私は大して指使いも分からないしリズムもよく分からないから、変な音がピーピーと鳴ってしまいます。それを聞いた友達が笑って一言。「女子でこんなにリコーダー吹けない人、俺初めて見たわ」と。「女子だからリコーダーが上手」という考えはどうかと思うのですが、そう言われる位、私は楽譜を読むのが苦手だし、ピアノもあまり弾けません。だから音楽の授業に対して、苦手意識がありますし、憧れもあります。
 
 そんな私に、ある方が「音楽の学習会があるから、来てみませんか?」と誘ってくださいました。これは行ってみたいと思い、当麻まで行き、参加してきました。「楽しく学びのある音楽の授業づくり」というテーマでした。主催は「まなぼう屋なよろ」さんで、講師の先生は、授業づくりに関わる理論から実践方法までをお話してくださいました。

 「技能教科だけど、子どもの内面(思いや意図)を大切にする」ということを、模擬授業で何度も見せていただきました。音楽の授業というと、「上手に歌うには…」「鍵盤を上手に弾くためには…」ということに目が向きがちだったなあと振り返りました。それなのに「鑑賞!!」の授業では「この曲を聴いて、どんな気持ちになった?」と子どもたちに問いかけてしまう。きっと私が今まで行ってきた音楽の授業は、ぶつぶつと切れている授業だったのだと思います。「鑑賞」と「表現」をつなげるように授業をしていきたいと、授業の枠を見直す機会になりました。

 また、学習会では全員で歌う時間が何度かありました。社会人になってから、何十人で合唱する機会なんて久しぶりでした。「シ♭からドまで」「ふじ山の1番盛り上がる歌詞だけ」「赤とんぼ」を皆で歌いました。皆の声が揃うと、ブワッッッと鳥肌が立つあの感覚を久々に体験しました。あれはどの人にも起こる現象なのでしょうか。皆で歌うって楽しいなあと素直に思いました。これは1人では感じられないことだと思います。だからもっと学校や学級で歌う機会を増やしたいなあと考えました。音楽の授業でももっと歌唱の時間をとろうと思います。楽しい音楽を目指していきます。

 私には全教科をスペシャルに教えることはできません。だから少しずつ、どの教科のことも知っていきたいと思います。今回の学習会は、「まなぼう屋なよろ」さんとの出会いがきっかけでした。連休初日でもたくさんの人が集まり、皆さん楽しそうに学んでいる会でした。勤務している地域の近くに、このような温かい場所があって、素敵だなあと思います。出会いに感謝です。当麻の道の駅で食べた「すいかソフト」も素敵なお味でした。
(辻村 佳子)

2017年9月17日日曜日

今の自分にできること

 先日、前任校の研究発表大会に行ってきました。

 文部科学省の研究開発を町ぐるみで15年続けている地域です。幼小中校の連携、独自教科の開発など、その取り組みは非常に先進的で刺激的なものです。

 ただ、勤務しているときは、その壮大な取り組みがイメージしきれず、どこか前向きになり切れない自分がいました。

 現任校に来て2年。今になって、どれだけ恵まれた環境にいたのか痛感する毎日です。もちろん、地域も学校も子どもも職員も違うことを考えれば単純に比較できるわけではありません。それでも、「もっとできることがあったのでは…」「あれだけの環境を作るのはどれだけの人が動いていたのか…」と今更ながら思っています。

 また、それぞれの地域・学校には、それまでかかわってきた方々が作り上げてきた「文化」があります。異動してすぐの頃は、様々な違いに戸惑うことが多く、その時には前任校の「文化」が美化されることさえありました。

 離れて気づく。離れなくては気づけない。確かにそういうことも少なくありません。しかし、「そこ」に自分がいること自体に価値を見出すことができれば、きっとその環境を最大限に生かすことができるのではないでしょうか。

 離れた立場だからこそ感じられること。伝えられること。

 異動してきたばかりだからこそ、疑問にもつこと。

 長年かかわってきたからこそ、語れること。

 振り返り気が付く大切さもありますが、今の自分にできることは何なのかを考えることも同じように大切。そう考えると少し前向きな気持ちになれた気がします。

                               (西村 弦)

2017年9月16日土曜日

シャープペンシルの指導で考えさせられたこと

2学期に入り、クラス(6年生)で、「シャープペンシルの使用」について指導をしました。水泳学習に参加できない児童が自習の際に使っていたのを担外の先生が見つけてくださり、私に教えてくれました。
さて、そこから子供に話を聞くと、どうやら別の子も持って来ているということがわかりました。その子だけの問題ではなく、学級全体の問題でした。
 自身の机間巡視の甘さ(隙)が子供のルール違反を野放しにしたことが情けなく、強く反省しました。
 机間巡視が形式的になり、大事なことを見逃していたのだと思います。机間巡視は、「ただ行う」のではなく、子供の「何を見るか」を考えて、意図的に行わなければならないと痛感しました。

 さて、この時期の指導ですし、しばらく持って来ていたという事実もあるので、どのように指導しようか迷いましたが、次のように指導しました。
 まず、禁止されているシャープペンシルを使っていた子がいることを伝えました。
 次に、なぜ学校で禁止されているかを説明しました。

「筆圧が弱くなること(小学校ではここが一番大きい理由かも知れません)」
「折れた芯で床が汚れること」
「芯を出す音で集中が妨げられること」
「分解して遊んでしまう子もいるかも知れないこと」
などを話しました。

6年生にもなれば、ここで挙げたダメな理由をクリアできる子がいることも正直に話しました。内心そんな風に感じている子も少なくないだろうと思ってのことです。その上で、集団生活を行う学校では特定の子にだけ許可ができないのでルールとして全校で統一されていること。そして、ルールを守る態度も学校生活で身につけてほしいことなのだ、という説明をしました。
 
 どのように伝えると子供たちが納得できるか、正直迷いました(今も迷っています)。ですから、ここでの説明が適当だったのかもわかりません。
 ただ、一つ決めていたことがあります。それは、理由を説明すること無しに、「ダメだ!」「なぜルールを破るのだ!」という頭ごなしの指導は止めようということです。それでもまだ続くようならその時は個別指導かな、とも考えていました。

 幸いにも、その後、シャープペンシルの追加指導をしなくても済んでいます。子供たちに恵まれていたな、と思います。
今回の経験で、子供の指導は難しいな、と改めて考えさせられました。そして、子供をしっかりと見ることの大事さを実感することができました。子供たちの小さな変化を敏感に察知できるように頑張ろうと思いました。

(山本 和彦)

2017年9月14日木曜日

行事と日常のサイクル


今週、遠足がありました。天気が心配でしたが、どうにか実施することができてホッとしています。遠足は1年間に1回という学校が多いと思いますが、勤務校では数年前まで春にも実施し、1年間に2回遠足をしていました。私自身、2回行ったことがないのでどのようにしていたのか興味があったので話を聞いてみました。

 

春の遠足は、学級のまとまりで行きます。列の間隔が開きすぎないようにまとまって歩く、交通ルールを守るなど、規律を重視していたそうです。目的に着いてからも学級で動くようにし、学級のルールや結びつきを大切にしていました。

 

秋の遠足は、縦割り班で行動します。6年生がリードして、下級生と一緒に行動します。6年生がみんな楽しめるようにと遊びの計画をし、その計画をもとに縦割り班で話し合う。決まった遊びを実行していく。こちらは、規律よりも自主性を重視しています。

 

二つの遠足は、日常にも生きます。春の遠足で、規律を重視することは、教室移動の仕方など学級経営でルールを浸透させていくことにつながります。また、秋では規律を土台に子どもたちが自主的に動きます。6年生は、どの子もリーダーをやることでたくましくなり、下級生は6年生の進め方を学び、係や集会などの活動で生かしていきます。クラスの段階を踏まえて、その段階に合った遠足の仕方が設定されていました。遠足と日常がサイクルになっていて、集団や個が高まっています。

 

遠足だけでなく、どの学校行事も同様ではないでしょうか。日常の取組を行事につなげ、行事で育てた力をどのように日常に生かしていくのか、行事と日常はサイクルになっています。遠足の次の行事は、学習発表会。日常とのつながりを意識して取り組みたいです。

(加賀 大介)

2017年9月4日月曜日

「私とリフレクション」をテーマに函館から発信します

1 函館から発信します

 平成29年度より、教師力BRUSH-UPセミナーに、函館で一緒に学んでいる仲間が参加しました。別日程の研究会業務や家庭の事情などがあり、なかなか全員揃って活動というわけにはいかないのですが、細々とした活動を続けています。

 ベースになっているのは、藤原・三浦が地元での活動の中心としていた「教育サークル“LINKS”」と、北海道教育大学函館校の内藤一志先生のところに、研究上の相談で訪れたことをきっかけとして活動を始めるようになった長澤・藤原を中心とする「思考ツール学習会」です。

 このメンバーで、下記の通りblogにて「私とリフレクション」について、普段考えていることや改めて勉強したことなどを投稿します。そして、2月には「教師力BRUSHUPセミナーin函館」を開催します。そこでのテーマは「リフレクション」。内容は未定ですが、模擬授業や講座、実践報告などを通して、「リフレクション」について考えを深めていくことを意図しています。

2 執筆計画

 以下、blogへの投稿日一覧です。

 9月 4日 藤原友和(本号)
10月 5日 三浦将大
10月26日 田名部圭一
10月30日 藤原友和
11月 9日 鈴木 綾
11月16日 田中のぞみ
12月 7日 長澤元子
12月25日 藤原友和(BRUSH函館案内)
 2月26日 藤原友和(BRUSH函館報告)

 執筆メンバーは、校種、年齢(経験年数)、性別、校内での仕事等、多種多様となっています。それぞれの現場から考える「私とリフレクション」に、共通するものはなんでしょうか。そしてそれぞれの違いから得られるものは何でしょうか。私自身、執筆メンバーでもありますが、この仲間で考えていくことを楽しみにしています。

 以上、函館からの発信をよろしくお願いします。

(2017/09/04 藤原友和)

2017年9月2日土曜日

大変なときにも前向きに

 勤務している学校は、今、校舎改修工事の真っ只中です。
 立て替えではないので、通常の学校生活を校舎で行いながら、少しずつ工事をすすめています。
一昨年の体育館の改修工事からスタートし、今も校舎の一部で工事が継続しているという状況です。
 工事のメインとなる期間は、放課後や休みの日。特に、特に夏季休業中は、一気に工事がすすめら
れる期間として、水回りや玄関といったぶぶんを中心に行われました。ですから、夏休みを
「通常25日間」のところを「30日間」設定しました。その間、校内の水は一切出ない、トイレは
校舎外に簡易トイレ4つ設置、玄関も工事をしているので、裏口にあたるところから出入りをし、
常時、大きな工事音が響くという状況でした。
 それを終えた2学期。給食室の工事がまだ継続しているため、なんと自校給食が作れません。
教育委員会は、業者へ給食を外注することにし、今も連日届いています。
 メニューは、こんな感じです。使い捨てプラカップにご飯。紙皿にシュウマイ2つ、
ニンジングラッセ1つ、カレイのパン粉焼き。小皿にパイン缶のパイン。もう1枚の小皿に
キャベツとわかめの炒め物。牛乳。紙皿は、一枚一枚の重なりに注意しながら配膳しやすく並べる
作業が地味に大変です。
 さらに、各学級の教室の工事が2学期中に行われます。課業中なので、特別教室等に引っ越しをして、
対応していくことになっています。その間に工事。出来たら、次の教室が引っ越し。これを2学期中
続けていきます。児童机や道具の移動は、なかなか人手を要します。
 他にも、ずっと校舎周りに足場が組まれ、その外側に保護シートを貼っているため、窓から
外の様子を見ることができず、換気も不十分。春先は、日差しが入らず寒い教室。夏は、一転サウナ
状態というのが続きました。
 これらの状況、どう感じますか?私にとっては、大きなストレスになっています。
「面倒くさいことしやがって…」と思ってしまうわけです。
 ですが、子どもたちは、少し違って受け止めているようなのです。
 工事は、特別なことであり、わくわくすることのようなのです。確実に手間がかかるようになった
ことに対しても、「なんか楽しいね」といってニコニコ過ごしているのです。
 給食は、入れ物が大きなラップでぐるぐる巻きにされています。はがすのが大変ですが、
何人もの子が手を差し伸べながら、ニコニコはがしています。
 掃除箇所がなくなった子たちも、「ここを手伝おう」とニコニコしながら掃除をしています。
 夏休み中、少年団の練習中に、簡易トイレを使った話を「ちょっとくさかった」とニコニコしながら
報告してくれました。
 なかなか牛乳を飲み切れなかった子が、牛乳の片付けルールが変わったことをきっかけに
飲み干すようになり、連日ドヤ顔をしています。
 私が変化をうまく受け入れられていないのに、子どもたちは、それを素直に受け入れ、うまく対応
しています。そんな柔軟さが生きる上では、自分を助けることになるものだなぁと感じています。
私の学級は、2週間後に引っ越しを控えています。私には、大きなストレスですが、子どもたちは、
それも前向きに受け止めながら、楽しむことでしょう。そんな気持ちになれるように、心穏やかに
してみようと思います。
 もうすぐ、図工で取り組んだ絵が完成します。貼ろうか、貼るまいか迷っています。
 まだまだ、柔軟さが足りないようです……。

                                     (太田充紀)

2017年8月24日木曜日

授業の初めに「前時のまとめを板書する」

始業のチャイムが鳴る。

『教科書○ページを開きなさい。』
『教科書/ノートを閉じて。復習するぞ。』

私の授業スタートの様子でした。

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3年前に現任校へ赴任しました。
2年生担任と部活動の主顧問となりました。
異動は4校目でしたが、やはり異動後は不明な点が多く、毎日何かに追われるような生活でした。
これまでの引き出しをフル活用し、日々の授業を進めていくような状態になってしまいました。一単位時間のやりくりも崩れ始めました。

3年前の5月末。
まとめの板書をできずに授業を終えてしまいました。『次の時間にまとめますね。』

次の時間。
『ノートを開いて、丁寧に移しなさい。』
と指示し、黒板いっぱいに書きました。
生徒は黙々と写しました。


それまで、授業の最後にまとめていたため、写すのが遅い生徒が休み時間に食い込んでしまったり、文字の雑な生徒への指導はできませんでした。
しかし、この方法になると上記の心配はありません。

また、とりわけ長文の分野で有用だったのが、前時の内容を写しながら思い出すことができ、スムーズに本時の学習につなげていくことができたことです。

さらには、前時に欠席した生徒も写すことでおおよその内容を捉えることができ、同じように本時の授業にスライドすることができたのです。

毎時間の授業スタートがチョークとシャープの音だけの静寂な空間となりました。学級全体が集中して落ち着いて授業は行っていく詰まった時間が私は好きです。

今は、前時の振り返りを板書する授業が私の授業形態の基本となっています。

(平山雅一)

2017年8月21日月曜日

問い続けることが、生きることにつながる?

今年のサマーセミナー(7/31~8/1)には、完全に裏方役として参加しました。
チョコマカ動いていないといられない性分に加え、力はないけど、参加者のみなさんと一緒にいろいろ考えてみたい、私のような者にはありがたい立場です。

今回、オープニング・クロージングをお願いした元木一喜さんの場づくりを通して、参加者のみなさんの思考がぐっと深まっていく様子に目を見張りました。
「物に語らせる」という考え方に興味をもって取り組むうちに、スモールステップで徐々に深い問いへと誘われていきました。
模造紙やホワイトボードや、ファシリテーショングラフィックに向き合って話し合う手立ては、いろいろな方が提唱しています。拙いながら私も真似させていただくことで、人と人とが正面から向き合うよりも話すことに抵抗感が少なく、かつ思考したことが目に見えるため分かりやすくなります。
元木さんの場づくりにも、そんな仕掛けが意図されているのだろうな、と考えました。

会の最中も、時折、元木さんと物を介した話し合いをしていました。
頭の中で様々な階層ができ、整理が付かないときはとてもモヤモヤします。でも、モヤモヤを何とか言葉にすることで何となくモヤモヤの正体と向き合い、これから問うべきことと思われる何かが見えてきます。
自ずと自らの教室での在り方に問題意識が向きますから、それはそれは苦しい過程でした。

思えば、昨年度に地元で立ち上げた「教育の実践交流サークル」の場でも、活用してくださる方との話し合いや、一人での沈思黙考を通して様々なモヤモヤと向き合ってきました。自然とそういう場を欲していたのだと思います。サマーセミナーは私にとって、改めてその大切さを感じる機会となりました。

以前、『たった一つを変えるだけ』という本に出会いました。
問いは教師が与えるものという考えから脱皮し、子どもたちと共に考えるもの、という考えに触れました。
それから、少しだけ授業の構成を変えました。
でも、まだ知識技能レベルの問いに留まっていると感じています。
知ったこと・出来るようになったことを生かして考えられる問いを作り、考え続ける。
それこそが、子どもたちが実際に使える力を付けることになるのだろうと考えています。

問い続けることが、生きることにつながる。

そんな気がします。

まだよく分かりません。

これからも問い続けます。
(斎藤佳太)

2017年8月18日金曜日

第94回 教師力ブラッシュアップセミナーin苫小牧のお知らせ

後援:苫小牧市教育委員会様


 いよいよ「特別の教科道徳」の教科書が決まりました。来年度からどのように授業づくりしていくのでしょう。教科書を見ながら、みんなで考えてみませんか? ぜにお誘いあわせの上、ご参加ください!

※ご参加の皆様は、普段の授業でお使いになっている道徳副読本をお持ち寄りください!


【講師紹介】
東峰秀樹先生
 安平町立早来中学校教頭。胆振管内各地で道徳の授業づくりに関する諸講座を開いたり、「苫小牧市いじめ子どもサミット」にて多数の児童生徒に向けて授業したりするなど、数多くの実績を積まれた実践家。

大野睦仁先生
 札幌市立三里塚小学校教諭。教師力ブラッシュアップセミナー代表。「いのちの授業」と題し、自他の生命について理解を深める授業の数々を子どもたちに向けて発信している。絵本や動画等を生かした多彩な授業づくりを行う実践家。



【プログラム】
  9:10 受付 
  9:15 チェックイン 道徳教科書って、どんなもの?
  9:55 わたしの道徳授業づくり①(東峰秀樹先生)
 10:50 わたしの道徳授業づくり②(大野睦仁先生)
 11:45 対談! これからの「道徳科」授業づくり
 
 12:15 昼食(講師を囲んでお弁当を食べましょう!)
 
 13:15 同一資料で模擬授業 プラスワン道徳①(小林雅哉)
 13:35 同一資料で模擬授業 プラスワン道徳②(斎藤佳太)
 13:55 講師講評
 14:10 こんなのいかが? 授業に加えるパーツあれこれ(ブラッシュのスタッフ)
 14:40 自分で作ってみよう!プラスワンの授業
 16:10 チェックアウト
 16:30 閉会

お申し込みは「こくちーずプロ」からお願いいたします!

2017年8月17日木曜日

ひと夏の経験

 現在の勤務校は開校して26年目。ちょうど私と同い年。といっても、教職経験の年数と同じという意味です。つまり、私が採用された年に開校したのです。

 そんな勤務校も、今年の夏休みに給排水工事に入りました。水飲み場やトイレ、職員室や特別教室の水回りなど、水の流れるところすべてを対象とした大がかりな工事です。これまで私は、勤めた学校で耐震工事やトイレの大規模改修を経験していますが、すべての給排水工事は今回が初めてでした。

 少しずつ仕上がっていくその工事のなかで、一瞬頭をもたげる感覚がありました。その正体は、いつも使っていたはずの水飲み場やトイレが、「あれ、こんな感じだったかな?」という違和感です。

 確かに、水道の蛇口など新しくなった部品もあるのですが、洗い場のシンクなどほとんどのものは、磨き上げられてまた元に戻されただけなのです。今まで見ていたはずのものが、これまで味わったことのない違和感として心の底から立ち上ってくると言えば伝わるでしょうか。

 さて、今年の教師力BRUSH-UPサマーセミナーは「リフレクション」をテーマとして行われました。参加された方はわかると思いますが、誰もがこれまでの教職経験を振り返るという大きな成果につながりました。

 「リフレクション=自己省察」と言葉では理解しつつも、これまでの教職経験、もっといえば自分の人生をじっくりと振り返りながら、これから先の未来を見据えた方が多かったのではないでしょうか。これは参加者に限らず、私たちサークルメンバーにも大きな益をもたらしたと言えるはずです。

 ところで私は、成人した教え子と飲む機会がこの夏何度かありました。一様に社会人ですから、皆それぞれ仕事の悩みや恋愛の悩みなど語る訳です。そこには中学校時代の独り善がりや自己中心的な考え方は消え去り、こちらもこちらで説教がましい話は一切しないでじっと聞く訳です。

 すると、自然発生的に「リフレクション=自己省察」が頭をもたげてくるのです。自分はこの教え子たちに何を残してあげたのだろうか。この子たちがこれから先生きていく上で大事な何かを伝えられたのだろうか。現在受け持っている中学3年生にはしっかり教えられているのだろうか。

 こうしたリフレクションにより自分の教職経験を顧みると同時に、これから先の教職人生を思い描くのです。そう、今見えていることや聞こえていることを大事にして、その一瞬一瞬を無駄にせず、子どもたちを教え、励まし、支えていくしかないのではないか、という結論に至るわけです。

 「何を今さらになって青っちょろいことを……」と、馬鹿にされるかもしれませんが、給排水工事とリフレクションと教え子との体験を通して、この夏私が感じたのはこのことでした。

(山下 幸)

2017年8月15日火曜日

2学期に向けて


 この夏、娘たちは「コードブルー~3rdシーズン~」を欠かさず見ています。
 見ている方はわかると思いますが、手術場面がかなりリアルな感じです。血に弱い私にとっては、実はあまり集中して見ることができません。それでも、先日の第4話には、記憶に残る場面がありました。

 フライトナースとして中堅の冴島と、新人だけど、テキパキと無難に仕事をこなす雪村のやり取りです。雪村はプライドも高く、向上心も強い。そして、何かと問題のあるフェロー(フライトドクター候補生)をどこか見下しています。何より、早く周りから認められようと気負っているそんな人です。お祭りの会場で子どもの喉にバーベキューの串が喉に突き刺さったとのことで、雪村がドクターヘリに乗り、現場にいきます。現場では母親がうろたえていて、ちょっとたいへんだったのですが、その子は救命病棟に運ばれ、適切な処置のもと、一命を取り留めました。その夜、冴島はICUにいるその子と保護者に、隅田川の花火を見せてあげます。ベッドの位置を変えて、見えやすいようにしてあげます。雪村に手伝うように言うと、雪村はめんどくさそうに従います。ここからの冴島と雪村との会話です。
雪村「あそこまでしてあげてたら、ナースの仕事ってきりがないと思うんですけ
   ど
冴島「うん……。幸村さんは、フライトナースにとって大切なことってなんだと
   う?
雪村「現場での判断力、経験、迅速に動ける体力
冴島「そうね。で、実際どうだった?今日やってみて」
雪村「あのお母さん、パニック起こしちゃってて、たいへんでした」
冴島「誰もパニックにならない現場なんてないわ。大きな不幸を目の当たりにし
   て、みんな不安になってるから。そういうとき、誰かがその不安に気付
   てあげてほしい」
雪村「それが私ってことですか?」
冴島「医者も、そのほかのスタッフもみんな張り詰めてる。そういうときあな
   の顔を見るとみんなが安心する。幸村さんには、そういうナースになっても
   らいたいな。焦らずに、成長していってほしい」

 ふと、自分が今までにしてきたことが、頭に思い浮かびました。
 ついつい、子どものダメなところばかりに目がいき、叱りとばしてはいないだろうか。目の前の仕事に追われてしまい、周りが見えていなくなっていないだろうか。「How to」ばかりに頼っていないだろうか。子どものためと言いつつ、実は自分のために動いていないだろうか。「うちの子、先生の話を聞いてないようなんですけど、大丈夫でしょうか?」「勉強しないんですが、効果的な方法はありませんか?」「言ってはいるんですけど、なかなか直らなくて…」パニックとまではいかなくとも、真剣に悩んでいる保護者の方々の不安と向き合えているだろうか。子どもの不安を取り除いてあげられているだろうか?そして何より、手間を惜しまず、心配りや気配りができているのだろうか。
ナースと教師、フィールドは違えど、大切なものは同じだなぁと感じます。子どもや保護者、周りにいる同僚や仲間たちにとって、安心してもらえる存在であるには、どうしたらいいだろう。いくつになっても、その答えにはなかなかたどり着きません。焦ることや不安になることばかりです。ただ、常に振り返り、自分の歩んできたところを確かめながら、でも、前へ進んでいくことを繰り返していくしかないのでしょう。

 今年の夏は、リフレクションの夏となりました。振り返れば振り返るほど、自分のダメさ加減ばかりに目がいきます。でも、それだけでは、悲しくなってしまいます。これからも変わっていく自分や子どもの姿に思いを馳せ、希望をもって2学期を迎えたいと思っています。
                              (山口 淳一)

2017年8月10日木曜日

働き方を見直す


 私は現在34歳です。30代になってから人生が大きく動いています。31歳で入籍、32歳で北海道から札幌市への異動、33歳で1児の父となりました。さらに34歳の今年は人生初の学年主任です。そんなわけで20代の頃とは同じ仕事の仕方ができなくなりました。岩瀬直樹先生の『成果を上げて5時に変える教師の仕事術』(学陽書房)を読み、自分なりに試行錯誤しています。

 一番変わったのは勤務時間です。20代の頃は夜の9時を過ぎても平気で学校に残っているタイプでした。今では18:30に部活動が終了した後、遅くとも1時間以内には退勤し、わずかでも我が子との時間を持つようにしています。20代の頃には考えられなかったことですが、やってみると意外となんとかなるものだなと実感しました。もしかすると20代の頃は遅くまで仕事をしていないと不安だっただけなのかもしれません。

 そうは言っても仕事の量が減るわけではありません。私は決して効率の良い方でもないので、当然仕事は溜まってきます。そこで溜まった仕事をいつ片づけるかということが問題になります。夜は子どもを寝かしつけるうちに自分も眠ってしまうので、その分、朝4:30に起きて仕事をするように決意しました。最初は起きるのが辛かったのですが、慣れてくると朝の心地良さと仕事ができる終わりの時間が決まっていることから、テキパキと仕事をするようになりました。

 朝から仕事をすると、仕事に向けての心が整うような気がしてきます。精神的に以前より前向きな気持ちで出勤できるようになりました。またこの前向きな気持ちから以前より笑顔で子どもと接することができるようになったと感じています。さらに脳が目覚めているせいでしょうか、朝出勤してからすぐに仕事に取り組めるので、目標としている退勤時間までに、学校でやらねばならない仕事を終えられる日が少しずつ増えてきたように思います。

 ちなみにこの文章を書いているのは、夜の11時……。まだまだ改善しなければいけないことは山積みのようです……。

(髙橋 和寛)

2017年8月8日火曜日

リフレクションについて考えた2日間

1 こんな会でした

 平成29年7月29日、8月1日。
 この2日間に行われた「第13回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌, 第93回教師力BRUSH-UPセミナー」は、初日を「授業におけるリフレクション」、2日目は「学級づくりにおけるリフレクション」をテーマにそれぞれ設定し参加者とともに学び合う会でした。

 初日は以下のような構成になっています。

  ・元木一喜さんの「LEGOブロックを使ったアクティビティ」
  ・上條晴夫さんによる「協働的な授業リフレクション」の二つのコマ
  ・山下幸さんの講座
  ・元木さんによる1日目のチェックアウト

 また、2日目の構成は以下の通りです。

  ・元木さんによるチェックイン
  ・大野睦仁さん、金大竜さん、千葉孝司さんによる講座
  ・三人による鼎談
  ・元木さんによるクロージングセッション

 実行委員の一人として参加したこの会。私にとってもかなり大きな意味を持つセミナーになりました。ここで振り返ってみたいと思います。

2 特に印象に残ったところ

 個々の講座をみても、確かな実践に裏打ちされた素晴らしい時間になりましたが、やはりこの2日間を通して「リフレクションとは“何”であるのか」を改めて考える機会となったことは、講座の並びとその連続性に拠るところが大きかったのではないのかな、と思います。

 つまり、見出しと矛盾するようですが「2日間の思考の流れ」が、リフレクションというものについて、多角的・多面的に検討を迫られるという仕掛けになっていたことが印象に残りました。

 (1) 1日目の流れ


 具体的に言うと、初日は元木さんのオープニングセッションで「もやもやとした、まだ言われていないもの」に形を与えて言葉にすることによって、自分の中の「リフレクション」についての考えが整理され、そしてまだスカスカの部分もある「本棚のようなもの」ができあがるという感覚を得ました。

 そして、午前に一本、午後に一本の模擬授業を受けて、その後の上條さんのファシリテートする場を経験することで、「他者の考え同士がどのように思考に火をつけ、それが鏡となって自分の理解を促すのか」という感覚を実感することができました。
 さらに、山下幸さんのシンプルながら広い範囲をカバーする俳句の鑑賞文のワークショップを受けて、「授業の中で活性化する思考」を「個人思考にどう位置付けるか」という、いわば「事中のリフレクション(reflection in action)」を経験しました。 

 ここまでが初日の「思考の流れ」です。
 余談ですが、神戸の多賀一郎先生が一般参加者として来られていて、FGに初挑戦されていました。これが、レコーディングと言うより、講師コメント的な意味合いのものになり、新たな可能性を感じさせるものになりました。このアプローチ、もう少し時間をかけて考えていきたいと思います。

 (2) 2日目の流れ

 2日目の朝は、「いったん、学びほぐす」活動が元木さんのLEGOによってなされました。授業におけるリフレクションと、学級におけるリフレクションは、微妙に質が異なります。そして、初日が「検討可能な素材を預けられる」というつくりだったのに対し、2日目は「リフレクション実践者の構えから学ぶ(真似ぶ)」というつくりになっていましたから、ここでの学びほぐしは非常に理に適ったものになっていたように思います。

 大野さん、金さん、千葉さんの講座はどれも圧巻でした。
 私は、この後の鼎談の司会になっていたのですが、それは一端横に措き、自分自身の学びのために聞こうと思いました。「3人の共通点はなんだろう」「違いとして挙げるとしたら何だろう」という姿勢でお話を伺っていました。自分の実践に生かすとしたら、3人の問いの立て方と追究への熱、そしてそれをどのように解釈して次につなげているのかという「構え」をつかむことができたらよいのではないかと考えたからです。

 これが私自身の学び(真似び)の姿勢なわけですが、ここでふと思いました。

 「大野さん、金さん、千葉さんにも聞いてみたらいいのではないか」というわけです。
 つまり、三人の講師の先生方それぞれに、「他の二人との共通点・相違点をどう見られましたか?」と問うことで、「講師による学び」「鼎談司会者としての学び(真似び)フレーム提示」「フロアによる学び(真似び)」という入れ子の構造になることをねらったものです。元木さんも「リフレクションをリフレクションする」という入れ子構造を意識したセッションを行っていましたから、ここまでの流れとうまく接続するのではないかと考えました。
 
 その試みが上手くいったのかどうかは聞き手に委ねるしかありませんが、私自身にとっては、遠い背中であるお三方の「構え」を垣間見ることができたのは、自分のこの先を考える上で多きなことだったと考えています。

 クロージングセッションは「これからの自分たち」にスポットを当てるアクティビティでした。「自分」ではなく「自分たち」というテーマがおもしろいなと思って参加しました。

3 この会を受けて

 教師力BRUSHUPセミナーでは、地方集会を行っています。
 私の所属する函館の会では、平成30年2月の開催を目指して企画進行中なのですが、この企画と、サマーセミナーでの学びをつなげていくことを考えています。詳しくは9月4日に教師力BRUSHUPセミナーのblogにて報告できれば…と考えています。

4 最後に

 こうした学びの場にいることができるのも、ご多忙中にも関わらず、札幌まで足を運んでいただいた講師の先生方と、参加者の皆様のおかげです。皆様にまたお目にかかれることを心より願っています。
(藤原友和)

2017年8月7日月曜日

「見えないものが見えるようになりますように…」

子どもたちが先生から指名を受けずに、
次から次へと発言をしていき、
課題に向かって、学びを進めている。

子どもたちがグループになって、
一つの課題を解決するために、
あれやこれやと話し合いをしている。

子どもたちが係活動を自主的に進めて、
どんどん活動の幅が広がり、
教師の想定を超えた活動をしている。

どれも、目指したい姿だと思います。
でも、必ずこうした結果には、過程があります。

それなのに、
「いきなりこんな結果は生まれない」ということを
時々忘れてしまうことがあります。過程は見えないからです。

書籍や各セミナーでの提案の多くは、結果に重点が置かれます。
結果が伝わらないと、そもそも過程も伝える必要もないからです。

もちろん丁寧に、その過程を見えるような場合もあります。
でも、「見えるようにしている」だけなのです。
「見えている」とは限らないのです。

なぜならば過程は、簡単に見えないからです。
当たり前ですが、
どんな力量・キャラクターをもった教師であるかで、過程が違うのです。
子どもたちとどんな関係性をもっていたかで、過程が違うのです。
どんな子どもたちで、どんな保護者で、どんな地域で、どんな職場で、という条件で、過程が違うのです。

もちろん提示された過程には、どんな条件であろうとも、通じる部分があります。
だから、そこを頼りに、そのあとは、自分で見えるようにするしかないのです。

この夏、たくさんのことを学んでいます。
学ばせてもらったことには、必ず「過程」があること。
まずそれを忘れないこと。大事にすること。
そして、学んだことを頼りに、見えないものが見えるようになるよう、
夏休みの残り半分を過ごしていきたいと思っています。
(大野睦仁)

教師力ブラッシュアップセミナー〈サマーセミナー2017〉を振り返って

7月31日、8月1日の二日間に渡って、私たちの夏のイベントであるサマーセミナーが終了しました。
今年度のテーマは、「リフレクション」でした。
講座もセミナーの作り自体も、この「リフレクション」に徹底的にこだわった集会でした。

その意図を機能させるために、二日間のファシリテーションを元木さんに依頼し、学校現場の外の視点からのワークショップデザインをお願いしました。

リフレクションに必要なことは、
「いかにして、どんな問いを自分で立てられるか。」だと考えています。
だからこそ、その時に、どれだけ、多種多様な視点をもてるかがリフレクションの深さの鍵になります。

元木さんにデザインをお願いすることで、私のたちの中に、今までになかった、あるいは気づけなかった視点と出会うことができたのではないかとと思います。

このデザインのもと、私たちのスタッフである三浦さん、高橋さんによる模擬授業2つと、東北福祉大学の上條先生の「協働的な授業リフレクション」。
山下先生による模擬授業を通したリフレクションの話。
授業に特化した1日でしたが、一つ一つのプログラムが機能し、「リフレクション」について考えることができた1日目でした。

翌日は、大野と金先生、千葉先生による話題提供。
リフレクションは、時には苦しいものだけれど、希望に、明日に、繋がっていくものだと実感できた時間でした。

「モヤモヤ」という言葉が何度も、参加者からも、講師陣からも出されていました。
はっきりしないことには、不安になりがちですが、しかし、思考している証しだという実感ももてたのではないでしょうか。

自分を振り返ること、見つめることは、未来に続くために必要なこと。
今回の二日間が、今までの自分を振り返り、明日を未来を見つめるリフレクションになった二日間であったなら、ステキだなと思います。

参加されたみなさん、
講師のみなさんに、心から感謝です。
また、どこかで学び合えることを楽しみにしています。

教師力BRUSH-UPセミナー 代表 大野睦仁

2017年7月8日土曜日

第90回帯広集会が終わりました

先日(6月24日),とかちぷらざにて帯広集会がありました。
報告が遅くなってしまい,申し訳ありません。
当日は,十勝管内の別会場で大きな集会があったにもかかわらず
たくさんの方々にお集まりいただき,充実した時間をもつことができました。
ありがとうございました。

今回は,「十勝で味わう国語の価値模擬授業12連発」と題し,「主体的・対話的で深い学び」を目指した国語の授業について考える集会でした。

「話す聞く」・「書く」・「読む~説明的文章」・「読む~文学的文章」の4つに分けて3つずつの模擬授業。3つの授業が終わるごとに個人思考・グループ討議の順で進められていきました。

どの分野でも授業についての疑問や意見だけにとどまらず,国語の授業づくりについての願いや考えなども出されていました。

最後の対談では,1つずつを振り返ることはもちろん,「主体的」「対話的」「深い学び」とはどのようなことを指すのかなど,今後国語の授業を考える際に,意識していかなければならない課題を提示していただき,これからにつながる集会となりました。

皆さまからのアンケートを拝見すると,ご自身の振り返りだけではなく,今後の集会への要望など様々なご意見をいただきました。いただいたご意見は,今後の集会づくりの参考にさせていただきます。今後とも一緒に学ぶ機会を共有できれば幸いです。ありがとうございました。
(木下 尊徳)

2017年7月2日日曜日

第91回苫小牧集会が終わりました

7月1日(土)、苫小牧市民活動センターにて苫小牧集会を開きました。
おかげさまをもちまして、定員40名が満席となり、キャンセル待ちの方が出るまでに盛会となりました。苫小牧で行う私どもの集会としては、過去最大規模です。ありがとうございました。
今回掲げたテーマは「考える道徳を考える」。道徳の授業づくりについての関心の高さがうかがえました。
道徳は来年度から「特別の教科」化されます。それを見据えて、年間35時間の道徳の授業に大切に取り組もうとする皆様の熱意が、会をさらに盛り上げました。

道内の小学校の先生12名に模擬授業を持ち寄っていただき、3つの授業が終わるたびに検討をするという内容でした。
どの授業にも先生方が伝えたい思いが込められており、参加者は子ども役となって、価値についてともに考えていきました。
授業中はこまめにペア・グループ討論の時間が設けられ、他者の考えにふれながら価値についての理解を深められる展開となっていました。



絵本・読み物・映像・人物資料と、資料のタイプこそ異なれど、教師の考えるべきことは共通していました。
ねらいとする価値を明確にすること、子どもたちが立場を明確にして話し合える場を整えること、子どもたちが授業前と後とで自身の変容を自覚できるようにすること、私たち教師自身が頭と心を使って価値について考えること……

最後のパネルディスカッションでは、講師の先生の授業づくりについてのお話をうかがいながら、12本の授業について振り返りました。

皆様からいただいたアンケートを拝見すると、参加者・授業者ともに気づきがあったことが分かりました。これからの授業づくりに役立つことがありましたら、望外の幸いです。

懇親会でも、12名でさらに話が盛り上がりました。
今回の機会を活かしていただいたことに、心より感謝申し上げます。
(斎藤 佳太)

2017年6月22日木曜日

「知ってる」を「使える」に

昨年度、ある国語の学習会の折に、「知識語彙」と「活用語彙」という考え方を知りました。
日本語を日常生活に不自由なく話すには、およそ一万語の語彙が必要なのだそうです。(wikipedia参照)
ただし、たいていの場合、そのうち頻繁に使いこなせるもの(活用語彙)はごく限られます。あとの残りは年に一度使うかどうかという頻度ですから、知っている(知識語彙)という程度です。図にすれば、てっぺん高く、裾野に向かって大きく広がる東京タワーのようなイメージでしょうか。
日常において使いこなすためには、言葉を努めて活用していくことが必要と言えそうです。

ある日、音楽の授業をしながら、強弱記号や音符の理解がなかなか定着しないことに悩んでいました。小学校生活6年間で習得すべき音楽記号は、画像の通りけっこうな数にのぼります。(小学校学習指導要領解説より転載)


 音楽教科書のどこかで、必ず一度はふれているはずのものです。でも、習ったきりになってしまい、子どもたちが知っていることを活用するに至っていないことが、定着を妨げているのではないか、と考えました。

 そこで、上の記号たちをフラッシュカードにして、いつでも復習できるように、と考えました。職場の先生方の了承をいただき、音楽室の黒板横に常備させてもらいました。


 左から順に、強弱記号編・その他の記号編・音符休符編の3冊です。
 授業中に扱う楽曲に、確認すべき音楽記号が出てきたときは、これを使って名前や意味を確認します。
 また、強弱記号の習得にも活用します。歌い方を十分に覚えた歌(校歌など)を使い、先生の出したカードの強弱記号の通りに歌います。実際にはあり得ないような強弱がつき、ゲーム感覚で練習できます。

 そんな小さな積み重ねを通して「知ってる」が「使える」になったら、子どもたちの人生に少しは役立てる気がします。自称「歌う国語教師」の、ささやかな挑戦です。
(斎藤佳太)

 

2017年6月12日月曜日

教師力ブラッシュアップセミナー<サマーセミナー>のご案内

みなさま、お待たせしました。
教師力ブラッシュアップセミナー<サマーセミナー>の告知です。
7月31日(月)・8月1日(火)に、札幌市内で開催いたします。ぜひご参加下さい!

申込はこくちーず
http://kokucheese.com/event/index/472206/
よりお願いします。

「主体的対話的で深い学びのための学級づくり・授業づくり」
    ~成否のカギは、リフレクションにあり!~
公示された新学習指導要領。
大きなキーワードが「主体的対話的で深い学び」です。
これまでの学習観からの転換が求められています。
そこで、カギとなるのが「リフレクション=内省」だと考えています。
今年の夏のサマーセミナーは、ココにスポットを当てます。
授業研究で、「協働的な授業リフレクション」を提案している東北福祉大学の上條晴夫先生。
内省から自己の在り方を問い続け、発信している大阪の金大竜先生。
このお二人をメイン講師としてお迎えし、
そして、数多くのワークショップを経験し、運営されてきた元木一喜氏に、
2日間のワークショップをデザインしていただきます。
セミナーのつくり自体が参加者のリフレクションを引き起こし、それを日常につながっていき、
「主体的・対話的な深い学び」に向かっていける、そんな「キッカケ」になるはずです。
この場にいないことをきっと後悔する…そんな2日間になるはずです。
また、北海道で培ってきたファシリテーショングラフィックも、内省を支える一つの視点として、盛り込んでいく予定です。
こちらもぜひ楽しみにしていてください。
日 時:平成29年7月31日(月)8月1日(火) 9時15分から16時45分
*北海道教育委員会の後援予定です。派遣依頼も送付することも可です。
場 所:札幌市産業振興センター(北海道札幌市 白石区東札幌5条1丁目1-1)
参加費:両日参加7000円 一日参加4000円
DAY1
09:00 受付
09:15 開会セレモニー
09:20 「オープニングセッション」          元木一喜さん
10:20 「協働的な授業リフレクションとは?」     上條晴夫さん
10:35 主体的対話的な授業に挑む!道徳模擬授業1<小学校>
10:55 休憩
11:00 協働的な授業リフレクション          上條晴夫さん
12:10 個人リフレクション
12:15 昼食休憩
13:15 主体的対話的な授業に挑む!国語模擬授業2<中学校>
13:45 協働的な授業リフレクション          上條晴夫さん
14:55 個人リフレクション
15:00 休憩
15:10 講座「授業づくりとリフレクション」
15:55 休憩
16:00 「DAY1チェックアウト」          元木一喜さん
16:45 閉会セレモニー
16:50 終了
DAY2
09:00 受付
09:15 開会セレモニー
09:20 「DAY2チェックイン」           元木一喜さん
10:00 休憩
10:10 講座「問い返すことから学級づくりを進める」  大野睦仁さん
11:00 講座「子どもの姿から自分のあり方を振り返る」 金 大竜さん
12:00 昼食休憩
13:00 講座「「子どもの心のカタチと向き合う」    千葉孝司さん
13:50 休憩
14:00 鼎談「主体的・対話的な学びのための教師の在り方・リフレクション」
                       金大竜さん/千葉孝司さん/大野睦仁さん
15:00 休憩
15:10 「クロージングセッション」          元木一喜さん
16;40 閉会セレモニー
16:45 終了

申込はこくちーず
http://kokucheese.com/event/index/472206/
よりお願いします。

2017年4月29日土曜日

平成28年度総括&新年度に向けて

 平成28年度の教師力BRUSH-UPセミナーの活動が3月末の札幌集会で終わり、すでに新年度の活動は、4月8日の函館集会から始まっています。  平成28年度も北見や苫小牧、函館など、道内各地で、たくさんの方々と共に学び会えたことに、心より感謝しています。  さて、平成29年度は、道徳が教科としてスタートする前年であり、新学習指導要領の移行措置がスタートする前年でもあります。  平成29年度のブラッシュは、これまで以上に「ミライ」に目を向けたセミナーを開催していきいたいと考えています。そして、これまで以上に、道内各地で、共に学び会う仲間と出会い、目の前の子どもたちのために、自分たちのために、学び合える場を作っていきたいと思っています。  引き続き、教師力BRUSH-UPセミナーをよろしくお願いします。
  教師力BRUSH-UPセミナー代表 大野睦仁

2017年4月9日日曜日

第89回教師力BRUSHUPセミナーin函館ふりかえり

第89回教師力BRUSH-UPセミナーin函館が終わりました。

今回のセミナーは「道徳の模擬授業12連発〜今、道徳をどう説く?〜」をテー
マに掲げ、北海道各地及び青森からも模擬授業者を招いて行われたチャレンジン
グな企画でした。

12本の模擬授業は3つのパートに分かれています。
それぞれ、
「やる気スイッチONになる道徳」
「葛藤のある道徳」
「考え、議論する道徳」
とタイトルをつけています。
そして1時間20分の
「リフレクション」を最後に設けています。

これは、意欲喚起→課題場面との遭遇→現場でのリアルな答えを見つけていこう
(+振り返り)、とする社会構成主義的な展開を意図したものです。一日を通し
て、思考の流れがALのモデルになるようにデザインしました。

道徳の授業は、授業者のこだわりや価値観で教材が選定され、活動が構想され、
指導言が考えられていきます。その授業づくりへの姿勢そのものが、私たち教員
にとっての「教材」となります。

空知から登壇して下さった、友利真一さん・高橋勝幸さんの模擬授業は、義務教
育最終段階で、中学生が何をどこまで考えるのか、感じることのできる空間にな
りました。職員研修で追試したいと思いました。いえ、たぶんします。

札幌からのBRUSH中核メンバーの高橋裕章さん、大野睦仁さん、山口淳一さんの
授業は、さすがに安定感がありました。裕章さんの「問題の投げ出し方」は若い
うちはできません。一般的な「ハードル」と「まさにその現場での躊躇」「背中
を押した存在」という、大きな問いから初めて、自分へと焦点化していく流れが
見事でした。大野さんの練られた活動構成は、カリキュラムを「隠す」仕組みが
緻密です。悪い人ですね(笑)。材も「Yahoo!知恵袋」という興味を引き出す仕
組みを使っていました。山口さんは絵本の持ち方が逆でした。あ、いえ。訂正。
山口さんの授業は、絵本の魅力を最大限引き出す授業でした。そして「大人っ
て、親って」とほんのり考えさせるあったかい授業でした。

青森から参加の工藤麻乃さんの授業は、絵本の使い方をブラッシュアップして、
ストレートにメッセージが伝わるようにフレームが工夫されていました。駒井さ
んの動画を使った授業は「公」を考える切り口で、「私と公の葛藤」を取り上げ
ていました。蓮ちゃんを教材化するのは反則です(笑)

渡島の滝田さんの授業は、低学年に向けて「絵本のキャラクターを追体験する」
というフレームで構成されていました。道徳の授業で、一般化がスムーズに機能
した稀な授業だったと思います。

檜山の田名部君の授業は、「看図アプローチ」を道徳に使おうという試みでし
た。看図による「創造性」と、道徳の価値項目へと向かう「収斂性」をどのよう
に考えていくのかという点において課題の残る授業でしたが、道徳の授業では、
資料に没入すればするほど、子どもの思考が多様になり、ねらいから外れていく
という、教科固有の難しさがあります。それを考えられたという点で、「考え、
議論する」切り口として提案性と可能性を感じました。

函館組の鈴木綾・田中のぞみは年齢に似合わず、落ち着いた授業展開でした。
「努力」という価値に向かって、まずフレームを明確にした鈴木さんの授業は、
スムーズに流れていきました。資料提示の仕方も工夫されていて、興味を持って
聴き続けることのできる話でした。田中さんの授業は、「ヘルプカード」を教材
化していました。特によかった点は「ヘルプカードを使った当事者のコメント」
を5通り用意していた点です。理解がないと戸惑いやおそれを生みます。理解が
進むと垣根は低くなります。「あと一歩」を踏み出せないでいる人の背中を押す
のは、こうした当事者の声なのではないかなと思いました。

交流タイムとリフレクションタイムは、藤原と三浦がそれぞれ担当しました。
「部屋の四隅」というアクティビティを、ファシグラ+フリーディスカッション
で環境調整した交流タイム。参加者自身がファシグラするリフレクションタイム
と、「学びをアジャストする」仕掛けで一日を締めくくりました。

5大都市連続セミナーの第2回も充実の時間でした。
次は帯広にバトンタッチします。
現場からは以上です!!

         (2017/04/09 藤原友和)

2017年3月31日金曜日

平成28年度 集会開催予定

おかげをもちまして、全集会を無事に終了いたしました。ありがとうございました。

(1)8月4・5日 サマーセミナー
(2)11月5日(土) 北見集会
(3)11月26日(土) 函館集会
(4)12月3日(土) 帯広集会
(5)1月7日(土) ウィンターセミナー
(6)2月4日(土) 旭川集会
(7)2月25日(土) 苫小牧集会
(8)3月26日(日) 札幌集会

2017年3月28日火曜日

第88回ブラッシュアップセミナーin札幌 開催報告

 3月26日(日)に、神戸より多賀一郎先生をお招きし、第88回教師力ブラッシュアップセミナー in 札幌が開催されました。沢山の参加者においでいただき、一緒に学ぶことができました。本当に有難うございます。このたびのセミナーは、1年のゴールを見通した学級づくり・授業づくりというテーマで行いました。模擬授業や講座を通して、何を「ゴール像」としてスタートするのかを考えていきました。

 最初の模擬授業3連発は「学級開き」について。歌、挨拶、自己紹介などで楽しい学校生活の始まりを演出する一方で、その背後にある「ゴール像」を考えました。学校大好き!という思いだったり、必要なつながりを作ることだったり……学級開きはその時楽しく耳目を引きつける「ネタ」ではなく、その後1年間を通して目標となっているものがメッセージとして含まれていることを考えた時間でした。
 大野先生の講座「ゴールを意識した学級づくり」では、学級開きの3日間の「その後」の大切さについても考えました。集団のゴール、個のゴール、子どもに左右されないもの、子どもの姿に合わせるもの、目標のもつ意味について考えつつ、どのように信頼と安心のある学級にしていくのか、見通しをもって活動していくことの大切さを聞くことができました。

 次の模擬授業3連発は「授業びらき」について。国語の授業びらきということで、1年間の学び方のエッセンスや、最後の姿をイメージした授業開きの活動を展開していきました。3つとも詩を使って、小学校は音読で声を出すことを中心に、中学校は深く考えていくこととそこから生み出される対話の面白さについて考えていきました。僕も模擬授業を行ったのですが、指示の言葉が十分精査されていないことを指摘され、子どもたちに掛ける言葉の丁寧さについて十分に考える必要があることを意識させられました。
 多賀先生の講座でも、授業開きにおいては「1年間これをしていく」というメッセージの発信の大切さなど、たくさんのことを聞くことができました。「子どものゴール」と「教師のゴール」を、混同せずに考えていくことなどが印象に残りました。

 会の終わりには、それぞれ参加者が自分なりに抱く「ゴールイメージ」を考え、語り合いました。参加者アンケートからは「授業開き、学級開きは覚悟の時でもあると改めて感じました。自分の力量と相談し、冷静な視点も必要と思いました。」「ゴールの持ち方で悩んでいたので「変えられるぐらいのものを」という話を聞けて、自分なりの考え方が少し見えてきたと思います」というご意見をいただきました。4月の学級開きはもうすぐ。そこにむけて年間通した「見通し」をもって取り組めるような1日になったのではないかと思います。

(増澤友志)

2017年3月8日水曜日

現在地を語るということ

先日の苫小牧集会で、数年ぶりに登壇させていただきました。
この数年の学級づくり、授業づくりを振り返る、またとない機会にもなりました。
数年前までと変わらない部分もあり、
大きく変わっている部分もあり、
「そうか、私こんなこと考えてたんだ!」
という発見もありで、
楽しく準備させていただきました。

さて、表題は、苫小牧集会のメイン講師だった大野先生の言葉です。鼎談の中で、
「現在地を語っておこうと思って」
確か、こうおっしゃってまさに今の学級の話をしてくださいました。
実は、苫小牧集会が終わってから今までずっと、モヤモヤしたままです。
何に?
私の「現在地」に、です。
私が考えている今の学級と、
学級の現在地と。
ここに乖離はないか?
思い込みはないか?
見失っていることはないか?
ずーっとぐるぐるしています。
あゆみの所見を書きながら、
1年間の子どもたちの成長を振り返りながら、
今なお、ずーっとぐるぐるしています。

しばらくこうやって立ち止まって考えることをせずに進んできました。
ただただ突っ走ってきました。
だから、今、とてもよい時間を過ごせているように思います。
今年度の登校日も残り10日あまり。
立ち止まったまま、私と子どもたちの「現在地」をしっかり確認して終えたいと思います。

(水戸ちひろ)

2017年3月1日水曜日

ホームとアウェイ

 3月になり、まとめの時期になりました。今、一人一人の成長を思い出しながら所見を書き始めています。思い出してみると、毎年、この子は変わったなと思う子どもが必ずいます。その中の一人のことを紹介します。

 私は、その子に4、5月に手を焼いていました。私が何か指示を出したとしても次のように話して何もしなかったからです。



「うちは違う。先生の言う通りにはやらない。」



 私が何をしてもうまくいきません。それでも、その都度、いろいろなやり方で、その子と接してきました。何が有効だったかは分かりませんが、その子は少しずつですが確実に変わっていきました。後期になると、学級会で建設的な意見を言ったり、学習発表会の練習を休み時間に自主的にしたりとその行動に驚かされました。

 教育相談でその子の成長をたくさん伝えた後、保護者の方からあるエピソードを聞きました。子どもから次のようなことを言われたというのです。



「お母さん、違うよ。先生はこう言っていたよ。」



 この言葉を聞いて私は驚き、4月にその子が話していた言葉「うちは違う。先生の言う通りにはやらない。」ということを保護者の方に伝えました。保護者の方もその変容に驚いていました。知らず知らずに子ども自身の考え方が変わっていたのです。

 4月には、家庭を「ホーム」にしていて、学校は「アウェイ」にしていました。今考えると指導のしにくさはここにあったのかもしれません。それが後期には、学校も「ホーム」にするようになりました。それが子どもの「お母さん、違うよ。先生はこう言っていたよ。」という言葉につながったのだと思います。成長していくには、「ホーム」を家庭から学校へ広げていくことが大切だと感じました。一人でも多くの子どもに学校を「ホーム」に感じてもらえるようにしていきたいです。

(加賀 大介)

2017年2月26日日曜日

苫小牧集会 開催報告

2月25日(土)、苫小牧市民活動センターにて、第87回教師力BRUSH-UPセミナーin苫小牧を開催しました。
「みんなを包み込む教室を創る」がテーマでした。

「包み込む」とは、どんなことなのか?
「包み込む」ことは、本当に子供のためになるのか?
「包み込んだその後」はどうするのか?

「こうすればできる」という話ではなく、子供たちの今や近い未来、遠い未来を見つめながら考えた1日になりました。

第一講座は大野睦仁先生による「みんなを包み込む学級づくり」と、斎藤佳太先生、水戸ちひろ先生による同テーマでの実践発表を二本行った後、講師3人による鼎談を行いました。
第二講座も同じ構成で、テーマを「みんなを包み込む授業づくり」としました。

「これをすればできる」といった方法論に終始するのではなく、「子供たちをこのように見取ったからこの方法を選んだ」という、教育観、児童生徒観についての深い話を聞くことができました。

その後、2つの講座を受けて話し合いたいテーマをグループごとに決め、約40分ほどのグループでの話合いが行われました。

包み込むとはどういうことなのか?という話をさらに深めているグループや、今自分たちが行っている指導を振り返っているグループなど、様々な論点で盛んな交流がなされていました。

会の終わりには、爽やかな表情でお帰りになる方が多かったと思います。本集会が、参加者の皆さんにとって勇気や希望をお届けできるものになっていたら、幸いです。
最後にある方がアンケートに書いてくださった感想を紹介いたします。

(以下、引用)
・(第一講座に対する感想)「包み込む」というテーマで3人の先生のお話を聞いて、ずっとモヤモヤしていた「多様性を受け入れる」ということと「強制する」という一見相反することのどちらも必要だということを感じて、スッキリしました。その間で、教師としてどうかかわるか を、これからもずっと悩んで考えていきたいと思いました。
・(グループでのシェアリングについての感想)参加者の疑問や興味を深める機会となり、よかったのではないかと思う。ここで語られた、突っ込んだ話や困り感こそ、参加者が語りたい聞きたいことだと思った。
(引用終わり)

「簡単に答えを出すのではなく、悩み、揺れる中で現在地の答えを見つけようとする」そのために「突っ込んだ話や困り感を語り合い、聞き合う」ということが、大切なんだなあと私自身も、考えさせられました。参加者の真剣に語り合う姿やこのようなフィードバックから、事務局にとっても、勇気をもらえる集会となりました。
ご参会いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

(小林 雅哉)

2017年2月19日日曜日

校内研究はどのように引き継ぐべきか

 勤務校の研修は、3年次計画の3年目を終えました。
 次の担当に引き継ぐために心がけたことは次の4点です。

  1 全てのデータを残そう
  2 活動の枠組みを残そう
  3 「議論から逃げない」姿勢を残そう
  4 でも、「捨てられてよい」という余白も残そう

 こんな発想で「校内研修の引き継ぎ」を考えてみました。

1 全てのデータを残そう
 研修部の活動にかかわる全てのデータを残すことを心がけています。研修部としての企画文書に止まらず、以下のデータを校内のサーバーに保存しています。
 ① 研修部提案文書(活動計画や指導案書式)
 ② 研修部通信・ソースになった資料
 ③ 外部講師への依頼状・礼状
 ④ 指導案・ワークシート・授業記録
 ⑤ 研修部内の議題をまとめた文書
 ⑥ 研究紀要書式・原稿・業者への発注文書
 ⑦ 公開授業の写真データ
   ⑧ 全体研修のPPTスライド
   ⑨ 授業づくりワークシート
   ⑩ 「書くこと」指導事項系統表
 ⑪ 研究紀要発送の鑑文
 これらのデータを日付順にソートしとくことで、「いつ」「どんな内容を」発信していたのかがわかるようにしておきます。最低限の仕事ですが、「過去の仕事は全て現在の叩き台」となるように整備しました。

2 活動の枠組みを残そう
 校内研修には、その学校の研修が歩んできた歴史があります。内容はその時々によって重点の置き方が変わっても、年間の行事予定のように、物理的に「この中でやらなくてはならない」という規制も働いている中での活動です。つまり、如何に工夫しようとしたとしても、物理的に動かしようのない「時間(=研修のコマ数)」というフレームがあり、年度ごとの反省の度に最適化の努力を重ねた結果がその学校の研修体制です。
 そう考えると、新しい年度を迎える度に一から作りあげるのは大変な労力であるとともに「やってみたけど、結局、以前と同じような進め方になった」となりかねません。それではロスの方が大きく、貴重な時間を費やす意義も見出しづらくなってしまいます。
 どの程度まで校内のコンセンサスが得られているのかにもよりますが、例えば本校の研修推進の枠組みは次のようになっています。

 【1学期】
  ・研修部年間活動計画提案
  ・研究紀要プロット提案
  ・外部講師による現職研修
  ・研修部提案授業/指導案書式提案/事後研の進め方の確認
 【夏休み中】
  ・指導案作成
 【2学期】
  ・指導案検討会
  ・全員授業公開
  ・研究紀要見本原稿提案
 【冬休み中】
  ・研究紀要原稿作成
 【3学期】
  ・研究紀要丁合い・製本
  ・次年度計画立案

 こうした、「中身は教科でも領域でも構わないけれど、動き方としては一定」という枠組みが残っている状態が、後任に優しい体制なのではないでしょうか。どのような「料理(研究内容)」を盛りつけてもよいが「皿(活動の枠組み)」は既にある、という状態です。「この皿は、大変貴重な皿である」という価値付けも同時に行います。過去の研究紀要を繙くと、そのヒントが得られます。過去の研究紀要は、代々の研修主任が、職員とともに向きあってきた学校の課題が記録されています。何に悩み、越えようとしてきたのか。丁寧に読んでいくと、それを綴った当時の試行錯誤が伝わってきます。その過去の取り組みと現在の取り組みをつなげて語ったときに、「本校はこういう課題に向きあってきた。だから現在がこうなのだ」と言うことができます。歴史を語れることは,説得力を高めることにつながるのではないかと考えています。

3 「議論から逃げない」姿勢を残そう
 どんな体制になったとしても、考え方というのは多様です。よく引き合いに出される「パレートの法則」のように、賛同者・中間層・批判者の割合は「2:6:2」です。まず始めに「どのようなシステムを敷いたとしても、必ず批判は受ける」という諦念は必要なのでは、と思います。
 その上で、「議論のタネ」というものは、賛同者からも、中間層からも、批判者からも得られるものですし、そこから中間層を大きく引き込む結果につながり賛同者が増えることも考えられます。そう考えると、疑問や異論は歓迎すべきものです。何も「論破せよ」というのではないのです。「すみません、研修部の考えが足りませんでした」と謝る必要もありません。
 大事なのは「研修部としての見解」をしっかり出して、向きあうことです。
 ある年、こんなことがありました。研修部の年間活動計画に対して、次のような意見が出されたのです。

「国語科で研究をするのは構わない。だが、内容をある程度絞らなければ結局は研修成果が見えづらいのではないか。」

 3年次計画の1年目の提案でした。教科は国語としつつも、領域を「話す聞く」「書く」「読む」「言語事項」のどれでもよいとした背景には、研修部の中に「絞ると『やりづらい』という批判を受けるのではないか」という腰の引けた考えがありました。そこへの意見です。結局、紆余曲折があって1年次には絞りませんでした。そして、2年次からは内容を「書くこと」における「説明的な文章」と思い切った焦点化をしました。その結果、何が起きたかというと…。

 全体研修の場における質問が激増した

 つまり、それまでは「なんでもいいですよ」「先生方のやりやすいようにやってください」という姿勢を取ることによって、そこからうまれる軋轢や説明責任から「逃げていた」わけです。研修部の腰が引けていては、議論は始めから噛み合いません。そのような研修への参加意欲も当事者意識も低くなってしまうのは自然なことです。研修部が腹を括って、研究内容を焦点化しました。場合によっては、それを負担に感じられる先生もいるかもしれません。見通しがないことについて不安を覚えるのは仕方が無いことです。全体研修の場で受けた質問に対して、答えられるものはその場で答え、答えられないものについては持ち帰って検討することを約束しました。
 「持ち帰って検討する」ことを約束した内容については、必ず、調べて研修部通信にまとめ、職員全体で共有することにしました。また、そのソースになった資料については研修部で共有しました。「1」で述べた校内サーバーに保存し、いつでも閲覧できるようにしました。
 このように、研修部が「議論から逃げない」姿勢を見せることによって、校内研修の時間における話し合いは活性化しました。校内研修の画像を開くと、そこには色とりどりの付箋が貼られ、分類され、成果と課題が明らかになった模造紙が並んでいます。見た目にも充実していると自負しています。しかし、ワークショップの手法を取り入れることは大切ですが、それだけでは本質に迫ることは難しいです。その大前提には研修部が議論から逃げないという姿勢が重要だった、と気付かされました。そうなったときに、批判者は、実は批判者ではなかった、ということもようやくわかりました。「全員で進める」というのは「全員が賛同者になる」という意味ではありません。批判や異論も推進力にするということなのではないかと考えています。

4 でも、「捨てられてよい」という余白も残そう
 ここまでを基本的なスタンスとして、次年度の研究主題と年次計画(5年計画で2年次に見直し)活動計画と新しい指導案の書式はつくってあります。会議を通せばそのままで動き出せる形にしてありますが、あくまでも「案」であるという方針を打ち出しています。
 現在の研修部から見える景色を前提としているこの計画は、やはり「現在の風景」に過ぎうません。年度が替われば、子どもも職員も変わります。学校に働く力学も変わるでしょう。現在の視点から最適だと思える計画も、風景が新しいものになれば取り組みづらいものになるかもしれません。実際にどのように動くのかは新しい担当者に委ねるしかないわけです。
 ですから、「28年度スタッフはここまで考えました。このまま動くのも、別の計画で動くのもお任せします」という引き継ぎ方をしようと考えています。それがよいのかどうかはわかりませんが、少なくとも選択肢は増やしているはずです。何年かしたら後任の方や、他の先生達に、この引き継ぎの仕方はどうだったのかフィードバックをいただこうと思います。

 最後までおつきあい下さり、ありがとうございました。
                                                        (2017/02/19 藤原友和)

2017年2月11日土曜日

「自分らしさ」って何だろう


 
 昨年の12月3日に帯広で行われた、BRUSH-UPセミナーに参加してきました。「これが私の生きる道」「自分らしさってなんだろう」というテーマや講座内容に強く魅かれました。



学生生活では、「失敗しないように」「叱られないように」学校生活を送っていました。社会人1年目に、ある人から「辻村さんって特徴ないよね」と言われました。恥ずかしくなったと同時に自分でも「その通りなんだよなあ」と思いました。自分に自信が持てなくて、周りの目が気になってしまう。だから自分の思いが言えない。「自分らしいってなんだろう」「私らしいってどういうことだろう」と頭がぐるぐるしてしまうこともあります。そんな思いもあって、参加しました。



道中では、道路の真ん中で大きな雄鹿に1頭、道路脇に佇む雌鹿2頭と出会いました。さすが北海道だと思いました。絶対ぶつからないようにしようと思い、到着した帯広は都会でした。市内にスタバが2軒もあって、さらに都会に見えました。



 講座に参加して、たくさんの方のお話を聴くことができました。

 

 今の私の心に深く残る言葉がいくつもありました。(この言葉だけ読むと、何のことか分からないかもしれません。すみません。)



「誰のための指導なのだろうね。」

「できなさを理解する。許す」

「男性だからできやすいこと。女性だからできやすいこと。」

「自分で考えて、自分で決める」

「伸びていく人は、リフレクションが上手」




 講師の先生方のお話を聞いていると、皆さん本当に様々な経験をされていました。良いこともそうでないこともお話してくださいました。そして皆さん、「人との出会い」を語っていました。私は、講座最後のリフレクションで、「今の自分を認めて、コレかなあと思うことを続けていくこと。それが自分らしさに近づいていくことかな。」と書きました。今の自分を認めていくこと、できない自分を知ること、そこから学んでいくこと。そして「人との出会い」を大切にしたいと思います。


 BRUSHUPでたくさんの人に出会うことができます。ご縁をいただくことができます。時折苦しいこともありますが(笑)、「私らしく生きていく」ために、学び続けていきたいです。帯広は素敵な町でした。ありがとうございました。斜里にもスタバがほしいです。

(辻村 佳子)

1年生の教室に常備しておくとよいもの

今年度は,11年ぶりに1年生の担任になりました。
学年を組んでいる同僚も11年ぶりです…。
年度初めは,色々と試行錯誤したものです。
そして,もうすぐ1年が終わろうとしています。

そこで,教室に常備しておいてよかったものを3つ取り上げてみます。
ものによっては学校で用意してあるものもあるかと思いますが,ここでは自分で用意したものを取り上げます。

①ガムテープ
掃除の時に大活躍。掃除当番の仕事が終わった子は,ガムテープをちぎって教室の隅をペタペタ。
遊ぶ子なんていません。というより,休み時間もやっています。
机や椅子の脚の裏なんかもきれいにできます。
コロコロの粘着テープや色々なガムテープを試しましたが,100円程度の安価なクラフトテープが床に張り付かず,ちぎりやすく,使いやすいです。

②ポリ袋(小)
100円程度で100枚のものです。
給食で揚げパンが出たときに,揚げパンをポリ袋に入れてからお皿の上に載せて配膳しました。
袋に入れることでしっかり持って食べられる,落とす子がいない,きな粉が散らからないという感じです。
給食で納豆が出たときなんかは,班に1枚渡しておくと,班で納豆のゴミをひとまとめにして片付けがスムーズにできます。

③ウエットティッシュ
100円ちょっとで70枚入りのものを使っています。
たまに日課で清掃なしという日があるとき,机拭きに使用します。また,図工が4時間目で机雑巾をぬらして絞って,拭いて,雑巾を洗って…の一連の作業の時間が難しいときにはこれで対応していました。
給食などで誤って床をこぼしてしまった時にも使いました。
雑巾を使ってきちんとやることも大切ですが,時短が優先されるときには使っています。

他にもありますが,思い付いた3つ(ベスト3)を挙げてみました。

               (大西 陵公)

2017年2月5日日曜日

第86回 旭川集会終了!

2月4日(土)、旭川市の上川教育研修センターにて、旭川集会を開きました。
5大都市連続セミナーの第一弾として、札幌以外のまちでは初めての模擬授業12連発集会でした。

国語・道徳・学活という3つの分野について4本ずつ、計12本の授業を受けて比較する中で、「主体的・対話的で深い学び」のある授業づくりについて考えました。

授業者にはブラッシュのメンバーに加え、上川管内を始めとした道北の先生方に多数ご登壇いただきました。参加者も、旭川周辺から広くお集まりいただき、様々な交流をすることができました。

対話のある授業を考えて持ち寄りましたので、必然的にグループ活動が多く展開されました。参加者の皆様の意識の高さから、どの授業でも活発な交流がなされました。

4本の授業が終わるたびに、模造紙の記録を見ながら授業者と「対話」を行い、授業づくりについての理解を深め合いました。

とはいえ、「深い学び」に至るまでにはまだまだ工夫が足らないことがよく分かりました。

12本の授業を受け、髙橋裕章先生・堀裕嗣先生の対談を聞き、さらにグループワークによって今後の授業づくりに大切なことを探しました。

今回お集まりいただきました皆様に感謝いたします。
5大都市セミナーは来年度にかけて続きます。
今後とも、ぜひご参加くださいませ。


2017年2月2日木曜日

第92回教師力BRUSH-UPセミナーin札幌のご案内

~模擬授業12連発!5大都市連続セミナーfinal~ 

五大都市連続で行う「模擬授業12連発セミナー」のファイナルを札幌にて開催します!
30年度から教科となる道徳での模擬授業です。
そして、今回は、なんと価値項目ごとに対決型で模擬授業をします。

道内の実践家が6つの価値項目ごとに、どんな教材で、どんな授業をするのか。
かなり刺激的で、熱い1日になります。語り継がれる1日になります。

たくさんの参加をお待ちしています!


日時:2017年7月22日(土)
場所:札幌市産業振興センター(予定)
定員:40名
参加費:3000円


09:00~09:10 受付
09:10~09:15 開会セレモニー

記録者:藤原友和・増澤友志(他交渉中)
模擬授業対決1「希望・勇気」
09:15~09:30 模擬授業1/太田充紀(上川・小学校)
09:30~09:45 模擬授業2/渡部陽介(札幌・中学校)

模擬授業対決2「尊敬・感謝」
09:45~10:00 模擬授業3/福川洋枝(上川・小学校)
10:00~10:15 模擬授業4/山河 愛(十勝・小学校)
10:15~10:30 交流タイム(模擬授業1~4)

模擬授業対決3「思いやり」
10:45~11:00 模擬授業5/三浦将大(渡島・小学校)
11:00~11:15 模擬授業6/斎藤佳太(胆振・小学校)

模擬授業対決4「生命尊重」
11:15~11:30 模擬授業7/西村 弦(十勝・小学校)
11:30~11:45 模擬授業8/高橋裕章(札幌・小学校)
11:45~12:00 交流タイム(模擬授業5~8)

模擬授業対決5「家族愛」
13:00~13:30 模擬授業9/宇野弘恵(旭川・小学校)
13:30~14:00 模擬授業10/山下 幸(札幌・中学校)
14:00~14:10 交流タイム(模擬授業9・10)

模擬授業対決6「正義」
14:20~14:50 模擬授業11/大野睦仁(札幌・小学校)
14:50~15:20 模擬授業12/堀 裕嗣(札幌・中学校)
15:20~15:30 交流タイム(模擬授業11・12)

15:45~16:45 クロージングセッション/藤原友和(渡島・小学校)

2017年1月28日土曜日

第90回 教師力ブラッシュアップセミナーin帯広のご案内

「十勝で味わう国語の価値 模擬授業12連発」

 主体的・対話的で深い学びを目指した国語の模擬授業


 小学校6年間の総授業時数5645時間。その4分の1を占める国語。すべての学習を支える教科といっても過言ではありません。しかし、その時数の多さと、学習効果を比例させることが難しいと感じませんか?

 「主体的・対話的で深い学び」を積み重ね、国語の価値を再認識することができれば、その成果はより深く、広いところまで及びます。「話す・聞く」「書く」「説明的文章」「文学的文章」を各3本ずつ、計12本の模擬授業を体験できる今回。それを受けての対談。刺激的な時間になること、間違いいありません。



【日時】平成29年6月24日(土)9時20分~17時30分

【場所】とかちプラザ(予定)

【参加費】3,500円(お弁当・お茶付き)

【プログラム】
9:30~ 9:50 【話す・聞く①】太田 充紀
9:50~10:10 【話す・聞く②】黒川 達也
10:10~10:30 【話す・聞く③】横田 陽子
10:30~10:45  交流 
10:55~11:15 【書く①】山口 淳一
11:15~11:35 【書く②】山河 愛
11:35~11:55 【書く③】藤原 友和
11:55~12:10  交流
12:50~13:10 【読む-説明的文章①】西村 弦
13:10~13:30 【読む-説明的文章②】木下 尊徳
13:50~14:10 【読む-説明的文章③】新川 宏子(高橋 裕章)
14:10~14:25  交流
14:35~14:55 【読む-文学的文章①】斎藤 佳太
14:55~15:1
5 【読む-文学的文章②】三浦 将大
15:15~15:35 【読む-文学的文章③】宇野 弘恵
15:35~15:50  交流
*各グループ後の交流 
 ファシリテーター:大野 睦仁
 コメンテーター :高橋 裕章・堀 裕嗣・友利 真一
16:00~17:30 対談 ・リフレクション
            大野 睦仁・高橋 裕章・堀 裕嗣・友利 真一
*FG:藤原 友和・新川 宏子・横田 陽子・山河 愛・木下 尊徳



お申し込みは↑上記リンク↑をクリック!



2017年1月17日火曜日

私の仕事術

長かった北海道の冬休みが終わり、学校生活の日常が戻ってきました。あっという間に過ぎていく3学期ですが(地域によっては後期4節とか言ったりします)、やることも多くて決して暇ではありません。
必要な仕事に時間を割くためには効率よく進められる部分さサクッと終わらせることも大切です。3人の子供がいる(中2、小2、4歳)私の一日をちょっと振り返ってみます。

ある日の私の一日です。
午前3時30分    起床。
        コーヒーを入れて仕事を開始。
        時間割作成からスタートして、教材研究や学級通信も書く。
午前5時50分    仕事終了。朝食の準備と寝室から二女と長男をリビングへ移動させる。
午前6時              録画してあったアニメを流し、子供たちの目覚めを促しながら朝食準備。
午前6時20分    「早く食べないとテレビ消すぞ」などと脅かしながら急かす。
        その間に自分の身支度と子供たちの服を用意。
        ゴミ出しを行い、ふろ掃除を終わらせて朝食の進み具合を確認。
午前6時40分    「そろそろ起きないとやばいぞ」と長女の部屋の電気を付ける。
        再び外へ出て、自動車のエンジンをかける。
午前6時45分    長男に洋服を着せていると、二女が洋服に文句を言い始める。
        イラッとしながら「だったら自分でもってこい」と冷たく言い放つ。
午前6時50分    保育園に通っている長男を連れて出勤。
        二女と玄関前でタッチして別れる。
午前7時              保育園到着。朝の先生に挨拶。
        ジャンパー、連絡帳を所定の場所におき長男とさよなら。
        学校へ向かう。
午前7時55分    冬の高速道路にいらいらしながら始業時刻に滑り込む。
        勤務開始。

★学校で仕事★

午後5時              冬期間は渋滞の予測がつかないので早めに退勤。
午後5時50分    道路状況が良くスムーズに保育園へ到着。
午後6時10分 二女の通う児童館に到着。
午後6時15分 帰宅。
        夕食の準備。
午後7時              中学生の長女帰宅、夕食を食べさせる。
午後7時30分 子供たちを風呂へ入れる。
        二女の宿題とその〇つけ(面倒だなと思いながら…)。
午後8時50分    下の子二人を寝かすために寝室へ。
        長男が絵本を読めというので文章を少しとばしながら読む。
        二女が「ここ読んでないよ」と余計な一言を言う。
午後9時頃           二人を寝かしながら一緒に寝てしまう。
午前3時30分    起床。
        以下、はじめに戻って同様に一日を繰り返す…。


 妻の仕事が不規則な時間帯で動く職種のため、子供に関することは私が受け持っています。こんな生活をかれこれ10数年続けています(保育園も同じだけ通っています。古株になりました…)。お母さん先生にはきっと共感いただけるはず!

 こんな私が仕事をする上で気を付けていることを3つ紹介します。

その1 今できることは今やる(明日できることもできるならやってしまう)
 子供はいつ熱を出すかわかりません(お母さんはわかりますよね!)。明日やろうと思っていたことが、予定通りできないことなんてざらです(この時期、保育園からの電話が恐怖…)。行事の反省や学級事務(テストの〇つけ、掲示物の張り替え、提出物のチェックや整理など)は気づいたらすぐやるのが鉄則です。

その2 いい加減を意識する
 いい加減=「適度な加減」です。決して手抜きをするわけではありませんが(たまにします…)、時間的に厳しいものは割り切って妥協することも必要です。学校の仕事は完璧にやろうと思うと際限なく仕事が増えます。すべてを10割の力でやらずに6割でいいものは「いい加減」で仕事をすることも仕事を停滞させないコツです。

その3 無理をしない
 無理は禁物です。体調を崩すと学校はもちろん家庭内でもいろいろと大変です(あなたの体はあなただけのものではありません!)。逆に学校の仕事は替えがききます(あなたが思っているほどあなたじゃなきゃダメな仕事は少ないものです)。健康であることが仕事を効率よく進める最も大切なポイントです。コンディションの管理はプロとして大事ですよね。

 今まで全てを全力でこなしてきた力のある先生ほど、家庭ができて両立に悩むものだと思います。特に、産休明けの女性の先生なんて身軽だった時代とのギャップに苦しんでいるのではないでしょうか。
そんな人を周りで支えるのはもちろん(職員室のあの人、大変なんですよ!)。自分自身でも仕事の仕方を「モデルチェンジ」するといいのではと思っています。私の場合も1人目、2人目、3人目と家族が増えるたびにそれまでの生活との違いに戸惑いました(「マイナーチェンジ」を繰り返しながら今に至ります)。

 本当に時間をかけたいもの(自分自身の研究テーマみたいなもの)は「片手」にしっかりと握り、もう片方の手はフリーにしてその時その時に必要なことを持ち替えながら仕事をしていくのもいいのではと考えています。持ちきれない荷物はいったん置くことで、もっといい持ち方(効率的な持ち方)に気付くこともできるものです。


山本和彦(北広島市立大曲小学校)