2017年12月11日月曜日

つながりに支えられ

気付けば2学期もあとわずかです。
長い2学期、行事を核に据えつつ、日々の授業を通して学級づくりを息長くしていくことは、その舵取りがとても難しいと毎年感じます。
目指すは「良い加減」。
空気をゆるめすぎれば、楽な方へ墜ちていきます。
手綱を締めすぎれば、息苦しくなる子が出てきます。

大きな行事が終わり、日常の繰り返しになった時期にこそ、どこかにひずみが出ていないか、多様な視点で振り返る必要がありそうです。

とはいえ、私にはそんな器用なことはできず。
手痛い失敗を何度もしてしまいます。
多忙な職場の日々はバタバタ。職員室でゆっくりと話をするような余裕もありません。私の仕事の要領が悪いせいでしょうけれど……。

そんなときでも、頼れる人たちがいることに気付きました。
このブラッシュアップセミナーでつながった人たちです。
どの方も現場で奮闘されている一教師です。
今、自分が苦しんでいることと同じような経験をされている方もたくさん。
そんな方に話を聞いていただくことで、冷静に現実を見つめる余裕が生まれてきます。私にはない見方・考え方に救われます。
ありがたさに、涙がにじみます。

困った時ほど、人とのつながりに支えられることを実感しています。
実は、とても幸せなことではないでしょうか。
私もいつか、誰かのそういう存在になれたらいいな……。
そっと願いつつ、日々また奮闘です。

(斎藤 佳太)

2017年11月26日日曜日

苫小牧集会 盛会でした

11月25日(土)、苫小牧アイビープラザにて苫小牧集会を開催しました。
今年3回目となる苫小牧の学習会に、20名を超える方が集まってくださいました。
テーマとして取り上げた「特別の教科 道徳」授業づくりへの、関心の高さが窺えます。

講師の東峰秀樹先生(安平町立早来中学校教頭)は、胆振管内の小学校にお勤めになる間に、道徳の基本的な流れに基づいた授業を追究されたエキスパートです。本時の授業とつながる事前・事後の取組を含めた道徳教育の要としての授業づくりについて、たいへん分かりやすく教えていただきました。
もうお一人の講師:大野睦仁先生(札幌市立三里塚小学校教諭)は、「いのちの授業」実践に代表される、オリジナル実践のエキスパートです。自ら教材を開発して道徳の授業づくりをするようになるまでの変遷を踏まえて、ご自身の授業づくりについて紹介してくださいました。
対照的なお話を比較しながら聞き、さらにお二人の対談を通して、道徳の授業づくりについての理解を深めました。

午後はスタッフによる模擬授業や、教科書の資料に「プラス1」して授業づくりを行う提案をお聞きいただきました。道徳が教科化されることは、子どもたちも保護者も知っています。だからこそ、より真摯に授業づくりに取り組まなければいけません。目の前の子どもたちの様子を踏まえて、担任の先生だからできる「プラス1」の発想が大切になってきます。

最後はこれまでのお話を踏まえて、参加者一人一人が授業を考えました。講師に質問しながら、参加者同士で相談しながら、早速、来週に行う授業について構想されていました。
ご参加になった皆様の、そして皆様が接する子どもたちの益になれば幸いです。

終了後は、市内の居酒屋にて、6名で懇親会を行い、楽しく振り返りをしました。

講師のお二人、およびご参加の皆様、ありがとうございました。
(斎藤 佳太)

2017年11月25日土曜日

考える子どもに

「リンゴが7個ありました。ミカンが5個ありました。リンゴは全部でいくつですか?」
 
今年の4月、今年度担任している4年生に算数の授業開きで出した問題です。正解者は2名。残りの子の多くが、さっと12個とだけノートに書き、その後は何もせずただ待つのみでした。
 
 問題文をよく読むこと。イメージしたり図に書いてみたりすること。見直しをしてみること。「よく考えること」の大切さを伝えてもう次の問題へ。
 
「5人でおにごっこをしていました。2人をつかまえました。残りは何人ですか?」
 
 やはり、多くの子が3人とノートに書きましたが、その後、半分くらいの子が「また、だまされているんじゃないか?」とノートに図を書き始め、気がつく子もでてきました。
 
それでも、半分くらいの子は3人と書いたまま動きません。(動けません。)
 
「よく考えること。」言葉で伝えることは簡単ですが、意識して取り組めるようになるまでには繰り返しの指導が必要です。(先ほどの2問は、過去1年生を担任した際の2月に出した問題でしたが、全員が一度で正解しました。)
 
僕自身「よく考えること」なく「素早く・簡単に問題を解く。」「暗記する。」を繰り返して、点数をとってきたためか、研究会やセミナーなどで「どうして、ここに考えがいたらないのだろう。」「表面的にしか考えられていないな。」と思うことが多々あります。
 
 「よく考えられる人になりたい。」「少しでも考える子どもになってほしい。」と思いながら日々を過ごしています。
梶原 崇嗣

2017年11月15日水曜日

第97回教師力BRUSH-UPセミナーin函館のご案内

第98回教師力BRUSH-UPセミナーin函館

期 日:平成30年2月17日(土)
会 場:北海道教育大学函館校 特別教室
テーマ:実践! リフレクション!!~タテに並べて考える「学び方」学び~
講 師:大野睦仁ほか
参加費:3000円

8:30 スタッフ集合・会場設営・受付準備
9:00 開場・受付開始
9:15 開会セレモニー(総合司会:三浦将大)
9:20~9:50 オープニング提案「『振り返り』の出口イメージ~高校生でここまでみとる・考える~」提案:長澤元子/FG:藤原友和
   テーブルグラフィッカー:三浦将大/有我良介/小辻美希
    ※テーブルグラフィッカーは、自席でスケッチブックにFGします。

10:00~12:00
  【第1部】実践報告+座談会「クラスで振り返り(リフレクション)、やってみた」
   実践報告① 加藤慈子/FG:斎藤佳太
   実践報告② 鈴木 綾/FG:八重樫大輔
   座談会:大野睦仁/長澤元子/野呂篤志/内藤一志 FG:藤原友和
   コーディネーター:小林雅哉
   テーブルグラフィッカー:三浦将大/有我良介/小辻美希
    ※テーブルグラフィッカーは、自席でスケッチブックにFGします。

12:00~13:00 昼食
13:00~15:30
  【第2部】道徳模擬授業+対話「授業で振り返り(リフレクション)、やってみた」
   模擬授業①~小学校~ 工藤麻乃 FG:斎藤佳太
   模擬授業②~中学校~ 清水 巌 FG:八重樫大輔
   座談会:大野睦仁/野呂篤志/内藤一志/斎藤佳太 FG:藤原友和
   コーディネーター:三浦将大
   テーブルグラフィッカー:小林雅哉/有我良介/小辻美希
    ※テーブルグラフィッカーは、自席でスケッチブックにFGします。

15:45~17:00
  【第3部】講座「私とリフレクション~「仕組み化」~」大野睦仁

17:00~閉会セレモニー 

17:30~懇親会

集会・懇親会のお申し込みは「こくちーず」から!
http://kokucheese.com/event/index/496270/

2017年11月13日月曜日

私と道徳


「道徳」と聞くと、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?



学生時代の「道徳の時間」で、覚えていることはありますか?



 私は小学生の時の「道徳の時間」を覚えています。覚えているといっても下のことくらいです。そしてこれ以外のことをあまり覚えていません・・・。



 ・ざわざわ森のがんこちゃん

 ・さわやか3組

 ・テレビを見た感想を書く



私にとって「道徳の時間」は、苦手な時間でした。理由は、先生が私(子どもたち)に期待している答えを何となく予想してしまうからです。「先生、きっとこう書いてほしいのだろうな」「っていうか、そう聞かれたら、こう答えるでしょ!(笑)」のような自問自答をしながら、授業を受けていた記憶があります。そしてその答えを書くことが、恥ずかしくもありました。私にとって「道徳の時間」は、先生に問われて、新しいことを考えるのではなく、今自分が持っている道徳心を試されているような時間でした。もしかしたら同じように思っていた人は、大勢いるのかもしれません。



 年に数回ですが、道徳の模擬授業を受ける機会や学ぶ機会があります。どの授業も自分の考えが揺さぶられたり、深くなったりするようなものばかりです。提示される教材も読み物・動画・絵本・写真…本当に様々ですが、どの教材も私の生活からかけ離れているような話題ではありません。だからこそ自分事として考えられるのかもしれません。子どもたちの心にじんわり響いていくような、子どもたちが自分の考えを伝えたくなるような、そんな授業ができたらなあと思います。そんな授業ができたら、子どもたちの考える心が育っていくのではないかなあと思います。そのためにどんなことができるのでしょうか。日々アンテナを高くしていたいと考えていることの1つです。



 来年の1月27日(土)に、北見で道徳の研修会を開催します。

 「特別の教科 道徳」について、参加者の皆さんと一緒に考える会です。過去2回はカフェで開催していましたが、今回は模擬授業を行う関係から「公民館」で開催します!!「綺麗な」公民館で、「お洒落」な講師の先生方と学びませんか?きっときっと、頭も心もわくわくするような会になります。どうぞよろしくお願いします。

 宣伝のようなブログになってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

http://kokucheese.com/event/index/495400/

(辻村 佳子)

2017年11月9日木曜日

私とリフレクション

現在私は6年生の担任をしている。
 教員の仕事に就き,3年になる。「あなたが何気なくやっていることは,良くも悪くも子どもに影響するよ。」そう言っていた先輩教諭の意味が少しずつ理解できるようになってきた。

「"自分"を大切にすること」―これは私自身の核である。
子どもの会話を聞いていると,自分の言い続けてきた事・やり続けてきた事が子どもに浸透していることを実感させられる。これは,56年と持ち上がりで受け持ち,2年間言い続けてきたことの結果である。そして先輩教諭の影響なのである。

「あなたが何でもかんでも聞いていては,子どもも同じように何でも聞きに来て自分の意思をもてない子になってしまうよ。1年目だろうが,何年目だろうが,子どもにとってあなたも私も同じ先生なの。子どもの前では自信をもちなさい。」

私は子どもの悪いお手本になっているかもしれない。そうならないよう,"自分"というものを大切にすることを一層心掛けるようになった。先輩教諭の一言は,私の思考を変えるきっかけになった。

私が子どもと接する中で心掛けていることは「指導に一貫性をもたせること」,「子どもの声をきちんと聞くこと」,「良いところはとことん褒めること」の3つである。当たり前のことかもしれないが,私はこの3つを大事にし続けている。不安にならないように,事前に質問したり打ち合わせを入念に行ったりしながら,子どもの前では堂々と接するように心掛けている。
これらを意識するようになってから,自然と子どもとの会話や気になること,自分自身の反省点などを毎日メモしていくようになった。そして,このメモはいつしか日記へと変わっていった。

 小学校生活も残り4ヶ月ほどである。卒業文集に取り組む中で,私がやってきた事・取り組んできた事は,本当に子どものためになっていたのか…と考える機会が増えてきた。自分自身の言動を,もう一度見つめ直すことができるようになった。
6年生だからこそ, 率直な意見が聞ける。良いことも悪いことも,毎日さまざまな意見を聞くことができる。
何気ない言動で子どもを傷つけていたこと・話が転々といていたことなど,子どもとの対話を通して気付くこともあれば,自分の日記を見て,子どもと同じ会話をしていたことに気付くこともある。こうした毎日の子どもとの会話が,毎日付けている日記が,私の学びになっているのである。

1125日,私のクラスは函館市で行われる綱引き大会に参加する。大会への参加は2回目で,今年は綱引き大会に向けて,他校と練習試合も予定している。
「昨年つなひき大会に出てから,団結力が強くなりました。」「みんなで1つになって何かに取り組むことはとっても楽しいです。」「同じチームじゃなくても,応援し合える僕たちは最幸です。」「○○がちゃんとしてくれないから,このチームは弱いです。」
―子どもの発言は,現在の学級の様子を物語る。だからこそ,子どものふとした発言や些細な変化には一層気を配らなければならない。

もう一度自分自身を見つめ直すこと。それは子どもだけでなく,教師も大切なことなのかもしれない。

(鈴木 綾)

ウィンターセミナーのご案内


日時:平成30年1月13日(土)
場所:札幌市生涯学習センター「ちえりあ」(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10)
参加費:3,000円
後援:北海道教育委員会(予定)

 平成32年度より、現在小学5・6年生で「外国語」が教科化されると同時に、小学3・4年生から「外国語活動」が行われるようになります。来年度から、移行措置期間に入り、実際に動き始めることとなります。
 教科書はどんなもの? 各学年のカリキュラムは? 評価は? 第一、どんな授業をすればいいの?等々、不安なことばかりではありませんか?
 更に小学校英語教科化は、中学校の先生にも無関係ではありません。教科として小学校で4年間学習してくるとなれば、当然、中学校のカリキュラムも変わります。
 そこで今回の教師力ブラッシュアップウィンターセミナーでは、外国語活動及び外国語に関して研究を進められている宮城県の尾形英亮氏をお招きし、このうねりについて、一緒に考えていく機会としたいと思っています。
 来年度への、たしかな一歩になるといいなと考えています。

09:10 受付
09:25 開会セレモニー
09:30 チェックイン「外国語活動・外国語のゲンザイチ」
      ファシリテーター:藤倉稔(宗谷)
10:00 講座『外国語活動、そして外国語へ』尾形英亮氏(宮城県)
10:50 休憩
11:00 対談「外国語授業づくりの光と影」
      尾形英亮氏×大野睦仁(札幌)
11:30 Q&Aタイム 司会:梶原崇嗣(札幌)
12:00 昼食休憩
12:50 外国語模擬授業対決のススメ方
      ファシリテーター:髙橋裕章(札幌)
13:00 外国語模擬授業対決「話すこと」
      木下尊徳(十勝) 三浦将大(檜山)
13:40 ポスターセッション形式授業検討
13:55 休憩
14:00 外国語模擬授業対決「書くこと」
      太田充紀(上川) 辻村佳子(北見)
14:40 ポスターセッション形式授業検討
14:55 休憩
15:00 講座「外国語活動・外国語の授業づくりの実際」
      尾形英亮氏
15:50 休憩
16:00 チェックアウト「4月に備えて何しよう」
      ファシリテーター:藤倉稔
16:40 ラストメッセージ  尾形英亮氏
16:50 閉会セレモニー


懇親会を予定しております。
会場近く、17:30より

セミナー・懇親会のお申し込みは「こくちーず」から!!
http://kokucheese.com/event/index/494960/

2017年11月7日火曜日

卒業式を意識する頃…

勤務校では、学習発表会が終わりました。
私は、現在6年生の担任。
何をするにも、「小学校最後の」という冠がつく生活も、折り返し地点を過ぎました。
いや、行事で考えると、練習をしたり自分たちで考えたりする大きな行事は「卒業式」だけです。
 
発表会が終わってから、子ども達にそのことを話すと「まだ卒業したくない!」「早く中学校に行きたい!」と思い思いにつぶやいていました。

私はというと、「卒業までに、あとどんな力を高めるべきか。」という思考が強くなりました。その中には、「中学校で困らないように。」という思いがあります。そしてその思いは、時に「こうあるべき」「そうすべきではない」というメッセージにもつながっている気がしています。

もちろん、それが必要な場面はありますが、卒業を意識するとそれが必要以上になってしまう。卒業担任になるたびに、どうしてもそうなってしまう自分がいます。何でもできるスーパー小学生に近づけようとしてしまうのです。

そんなことをすれば、私の価値観で作られた枠の中に、どんどん子ども達ははめ込まれ、私は少しでもはみ出せば過敏に反応し、教室の雰囲気は殺伐としてしまう…。

卒業は大きな大きな一区切り。それが目の前に迫っていますから、そこに向かって子ども達自身が、楽しみながら進んでいける。そして中学校、その先をワクワクしながらイメージできる。残り5か月をそんな雰囲気で過ごすために、自分に何ができるのか、そのために何が必要か、そんなことを考えています。
                                                                                                                             (西村 弦)

2017年11月4日土曜日

私とリフレクション

私とリフレクション

 

 現在、私の勤める学校は離島の小さな学校です。職場の構成も、期限付きや20代~30代が多くを占めます。私の年齢でも中堅です。赴任して2年目の今年度は、分掌の部長を務めたり、学校で中心になって活動する機会が増えました。私にとっては初めての経験です。ゆえに、職場の中で自分の在り方や同僚への関わり方について悩んだり、考えることがたくさんありました。

 

①保体部の部長として、

分掌部長は部の責任者です。私は、「自分だけがやるのではなく、先生方が動けるように準備をしっかりしよう。」「他の部員の仕事にも目を向けて一緒に考えたり、やっていこう。」という思いのもと努めてきました。今思うとかなり力んでいたように思います。実際やってみると、しっかり提案したつもりだけど、先生方にうまく伝わらずうまく事が運ばないことがありました。結局自分がやってしまい、膨大な仕事を抱え、退勤が遅くなってしまって疲弊してしまうこともありました。一番気を遣ったのは、先輩の先生にお願いすることでした。年下の自分がどうやってお願いすれば気を悪くしないか、前からいる先生には新しいことをお願いする時に、これまでの学校の風土を壊してしまうことにはならないかと思い、かなり気をつかっていました。その結果、周りの先生方から心配され、後輩からも気を遣われ「何かやることありませんか。」と…。

私は分掌部長という肩書きに力み、初めに思い描いていた姿と違うことから焦り、結局自分の首を締めてしまっていたと思います。「結局自分が…」という思いで自分が動いてしまっていました。

提案が上手く通らないことも、もっと分掌内で話し合うことが必要でした。確認が必要なことはしっかり話しておくべきでした。もっと周りの人と対話をし、お願いするところは素直にお願いし、進めていくことが必要だったと思います。分掌部長といっても同じ職員、対話と協同でこれから関わっていこうと思います。

 

②教育実習生の指導教諭として

 9月に2週間、指導教諭として教育実習生を受け持ちました。初めて教壇に立つ学生ということを念頭に置きつつ、実習生がどんな思いをもって臨んでいるのか。どんな先生になりたいのかという「思い」を大切にして務めました。

しかしやってみると、授業の中で、普段私たちが無意識で行っている指導や子どもへの関わり方が実習生にとっては一つ一つが初めて見るもので、こちらが意図的に伝えてあげないと実習生には伝わらないということが分かりました。無意識レベルのものを言語化したり伝えることにはかなり苦労しました。実習生の「思い」を大切にと言いつつ、一緒に授業づくりをしてみましたが、一つ一つを伝えるうちに、結局「私」の授業になっているのではないか。たくさんの時間を費やし、遅くまで残らせてしまい、今から学校の勤務の実態を見せてしまって夢を奪ってしまわないかとさえ感じます。しかし、実習生からは「先生がぼくに寄り添って色々なことを教えてくれたのでとても楽しい実習でした。先生になりたいと改めて思いました。」と残し終わってくれたのは何よりも救いでした。

実習生との関わりから、私は自分の思いが強いと伝えすぎてしまうことが分かりました。

でも、寄り添って共に考えることができたのはよかったと思っています。

 後輩の多い職場。一緒に仕事をしたり、授業づくりを進めていく中で、寄り添い、対話していく中で自分の経験や思いを伝えることができるようになりたいと思いました。

 

 夏に行われたブラッシュサマーセミナーのテーマは「リフレクション」。ワークショップや講師の先生方の話を聞き、リフレクションは「問い続けること」という言葉が心に残り、自分の職場での関わり方や在り方について、問い続けてみました。考えたことや振り返ったこと、次やってみようと思ったことは自分のノートに書き留めておくことにしました。やってみると、私は今までリフレクションということをしてきていなかったと感じます。今回、意識してやってみたことも、もしかしたらまだ到底その域には達していないのかもしれません。しかし、考え続けることはできました。ずっと考えているということは苦しいことだとは思いますがしっかり向き合えるようにしていきたいです。そして子どもとの関わりの中でも、子どもの姿に、自分の指導を見て「問い続けて」いきたいと思います。

 

(田名部 圭一)

前から見るのか後ろから見るのか~見通しと振り返り~


1 学びの仲間さがしで「見通し」をもつ

 最近、単元の冒頭では、めあてを確認したあと、どのように学習を進めるのか「サークル図」を板書して説明しています。プロセスを見える化するあの図です。PPTやWORDには最初から入っていますね。この図の中には、学習活動をざっくり一言で書いておきます。子どもたちはこれをノートに写します。



「自分が得意だ、やれそうだと思うサークルには黄緑を塗ります」「苦手だなぁ、手伝って欲しいなと思うところには黄色を塗って下さい」と指示します。「では、立ち歩いてノートを見せ合って下さい。自分と違う色を塗っている友達が、学びのパートナーになります」と活動を指示します。この立ち歩きの中で、互いに次のような見通しをもって欲しいと子どもたちには伝えています。

 A 「自分が黄色で相手が黄緑に塗られている活動」…相手の意見を参考にする
 B 「自分が黄緑で相手が黄色に塗られている活動」…相手に貢献する

 こうして、学習計画を立てて単元の学習に入ります。

2 「ふりかえり」はその実現度を言語化して次の課題設定へつなぐ

 1時間の授業の中で、この時の相手を思い出しながら教え合ったり相談したりして学習を進めます。授業の最後、5分ほどの時間で「振り返り」を行います。その振り返りでは、サークル図とともにノートに書いておいた単元のめあてにどのくらい近づいたかという達成度を書くとともに、誰とどのように学び合ったのかについて書きます。また、一人で進めた場合もそれが有効だったかどうかを書くようにします。
 子どもたちは、振り返りをノートに書いたら、私のところにもってきます。私はその文章に目を通して、共感的にコメントし、文末に赤ペンで「だから次は…」と書きたします。ノートを持ってきた子どもは席に戻り、この言葉に続くように次時のめあてを書く、というわけです。最近では、はじめから次時のめあてを書くようになってきた子もいます。
 このように、「振り返りと次時の課題の連続性」は新学習指導要領下でも特に重視されることが既定の路線となっています。中教審答申で示された「深い学び」の視点は次のように述べられています。

① 学ぶことに興味や関心を持ち,自己のキャリア形成の方向性と関連付け
ながら,見通しをもって粘り強く取り組み,自己の学習活動を振り返って
次につなげる「主体的な学び」が実現できているかという視点。

 これは「授業改善の視点」であり、教育課程全体で取り組むべきものですので、本稿で紹介した手法はほんの小さな工夫に過ぎませんが、子どもたちの資質・能力を育むために、これまで以上に「学習方略」を意識的に伝えていく必要を感じています。

3 有効? 客観的な検証の視点

 さて、このように小さな手法をお伝えして「必要を感じています」と括るのは、blogという媒体の性質から考えて許される範囲かなと思うわけです。が、手法を伝えている以上、効果があったのかどうか説明しなくてはならないのでは? という声も聞こえてきそうです。果たして藤原学級において、育てようとした「学習方略」は子どもたちに育っていると言えるのかどうか。板書とノートに「見える化」したというのなら、子どもたちのノートに学習方略を使っているところが見えるかどうかを検証すべきではないのか、と。
 実は、昨年度から私の学級に、国語の時間に観察に来ている学生が二人います。国語科教育法の卒業論文を書くための取材です。このうちの一人が、藤原学級を特徴付けるものに、「意図的な〈学習方略〉の伝達」があると気が付いたそうで、授業の記録とともに、子どもたちのノートを毎時間分撮影していっています。中間発表が11月3日に終わったばかりなのですが、果たしてどんな結論が得られたのでしょうか。卒業論文が仕上がったら読ませてもらおうと思います(全然育ってなかったよ、という結論だったりして)。
 どんな結論が導き出されたにせよ、それを出発点として、もう一つ考えを深めていきたいと思います。…子どもに行わせている学習活動を、教師自身もする、ということで。

(藤原友和)

2017年11月1日水曜日

学び方っていくつでも変わらない

娘が生まれ、半年が経ちました。
生後間もない間の反射もほぼ消え、自分の意思で動くようになってきました。

気になるものがあると、じーっと見つめます。
手が届くようなら、触ります。
とにかく、触り続けます。
引き寄せられるようなら、口に持っていきます。
なんとか口に入れようと、頑張ります。
うまく入らなくて、泣き叫びます。笑
泣き叫ぶのは置いておいて、
自分で触ったり舐めたりして確認しているようです。

新生児微笑と呼ばれる表情筋の動きのあと、
大人が笑いかけると笑顔になるようになります。
また、離乳食スタート前には、
私たちの食事の様子をじーっと見つめ、
ほんの少しですが、モグモグするようになりました。
まだまだありますが、
テレビを見る、スマホを見るなども含めて、
大人の真似をするようになってきました。

自分でやってみる。
誰かの真似をしてみる。
これって、学び方の基本だよなぁと思うのです。
赤ちゃんは本能でいろいろ動いているように思いますが、
違いました。
実際には、ちゃんと周りから学んでいるのですよね。
こうして自分でやってみること、
真似をしてみること、
をたくさん経験させてあげたいなぁと思います。
三つ子の魂百まで。
できる限り邪魔することなく学ばせてあげることで、
娘の学ぶ姿勢ができていくと信じています。

教室でも同じだよなぁということもまた、思っています。
三つ子の魂百まで、と書きましたが、
いくつになっても同じですよね。
学ぶ環境を整えることで、学びやすくなる人は多くなるのではないでしょうか。

2017年10月31日火曜日

苦手な学芸会

先日、勤務校の学芸会がありました。
我が子も週は異なりますが、同じ時期にありました。
見た発表は、いずれも工夫を凝らした内容で、楽しいものばかりでした。
どの先生方も凄いなぁというのが、まず抱いた感想でした。

ある劇は、子どもたち一人一人のキャラが生きる配役、台詞になっていました。
そこまでの準備に充てる熱量に驚愕しました。
ある音楽発表は、和太鼓を借り入れ、未経験の子どもたち全員に一から指導し、発表の形にしていました。
計画的な取り組みとその指導力に感嘆の声をあげました。

私は、4年ぶりに学芸会の発表内容を担当しました。
劇の本を準備し、歌も決めました。
ただ、そこからの指導や準備が、とにかく不安で仕方がなかったのです。
ごく簡単に、一言で説明すると、苦手なのです。
さらに、学年一学級という規模。
本と歌の準備まででも、結構、悩んでしまいました。
そんな時、先ほど書いたような先生方を思い浮かべ、チャレンジしてみようとしますが、
自分には到底無理。
ストレスで白髪が増えることを覚悟するばかり……。

ただ、今年は、指導開始後、ほとんどストレスなく、内容もかなりまとまったものになりました。
なぜだと思われますか?

たぶん、皆さん「助けがあったんでしょ?」と
想像されたのではないでしょうか。
その通り、「サポートメンバーの充実」でした。
学年単学級ではありますが、支援の先生が1人入ってくれているので、
その方が協力なメンバーとなりました。
さらに、校内体制として、フリーや少人数指導担当、専科、支援員等の先生方が各学年にサポートに入るように
してくれました。これには、大助かり!!

それにより、さらに2人を加え、トータル4人での指導。
支援の先生には、歌と大道具、小道具に演技指導を担当してもらい、
専科の先生には、照明効果を全てお任せ。
支援員の先生には、細かな演出と演技指導も。
私は、ほぼ音響をしていたら、どんどん形になっていくというステキな練習でした。

結局、自分のできることは、たかが知れているんですよね。
無理してできることにも限りがある。
助けてもらった方が、最大限の効果が得られる。
そんなことを実感した学芸会でした。

そういえば、振替休業日の今日。
家事をしながら、この家事も妻となんとなく互いにやれることをしているなぁと思い、
ちょっと力を込めて、片付けしています‼

                    (太田充紀)

2017年10月30日月曜日

第96回 教師力ブラッシュアップセミナーin北見のご案内

テーマ:特別の教科道徳の授業づくり

~これまでとこれから~

 日時:平成30年1月27日(土)13時~17時
開催場所:北見東地区公民館 研修室1
参加費:2,000円

 教師力BRUSH-UPセミナー代表の大野睦仁氏と事務局長の山口淳一氏を講師にお迎えします。お二人とも札幌市内の小学校で勤務されています。模擬授業などを通して、「特別の教科道徳」の授業づくりについて、一緒に考えてみませんか?
『プログラム』
12:45 受付
13:00 チェックイン
13:05 「道徳の教科化、こう考えています」(大野睦仁さん)
14:00 道徳模擬授業A「主として自分自身に関すること」(辻村佳子さん)
14:20 道徳模擬授業B「主として人との関わりに関すること」(佐藤亮子さん)
14:40 道徳模擬授業C「主として集団や社会との関わりに関すること」(山口淳一さん)
15:00 道徳模擬授業D「主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」(大野睦仁さん)
15:20 休憩
15:25 ブレイクタイム(模擬授業への質問・疑問などを交流します)
15:40 模擬授業について~こう考えながら授業をつくりました~(辻村佳子さん・佐藤亮子さん)
16:10 模擬授業について~私のこれまでの道徳とこれからの道徳~(山口淳一さん・大野睦仁さん)
16:50 質問タイム・チェックアウト
参加申し込みは「こくちーず」サイトから!

2017年10月29日日曜日

人間だもの

土曜日に勤務する中学校で吹奏楽部の定期演奏会があった。私は第二部の3曲目で指揮をすることになっていた。その曲を演奏する際に、サイリウム(ポキッと折ると光る棒。コンサート会場でよく見るアレ)を会場に配り、皆で曲に合わせて振るという演出になっていた。
開場前に、演出を担当する生徒が、サイリウムを3本束ねてテープでとめた棒を持ってきた。
「先生、これで指揮をしてください。始まる前に折ってください」とのこと。
「わかりました」
 しかし、ものの5分を経たないうちに、致命的なミスを犯してしまう。
 ここ数週間、演奏会や企画したイベントの準備に追われ、疲労は極限にまで達していた。背中の張りは尋常ではない。肩も背中もカチカチだ。
 部隊袖から入場してきたお客さんを眺めながら、無意識のうちに張っている背中に手にしていた棒を押しつけた。その棒は意外にツボにフィットする。
「あ、いいねえ」
と思った瞬間。
「ペキッ!」という音が背後から聞こえた。
 恐る恐る手にした棒を見ると、部隊袖の暗がりで折れた部分がぼんやりと光りだした。
 万事休すだ。出番まで1時間以上ある。その後、光る棒をそっと布に包み(効果のほどは疑問だが)、椅子の上に置く。このことに気をとられている時間はない。やることは山のようにある。司会との最終チェックや演出の打ち合わせに向かう。
一通りの作業を終え、自分の場所に戻る。ドカッと座った椅子に座ると、「ペキッ!」という聞き覚えのある音がした。手にした棒は「今、振ってくれ」と言わんばかりに光っていた。

 私は生徒の失敗を強くしかることの出来ない人間だ。なんで、そんなことしたのと言われても答えられるわけがない。年々私の寛容度が上がっているのは、自らの失敗の量と比例している。
 とは言っても、あってはならない失敗だってある・
 以前、家庭科の裁縫でクラスの子どもが巾着袋をつくった。その時提出された巾着袋を手に家庭科の先生が笑いながら、やってきた。巾着袋を上からさわると固い金属の手触りがある。しかし中に手をいれても巾着袋は空である。なんと布の間にハサミを入れたまま縫い上げてしまったのだ。
 これは手術の際に体内からメスを取り忘れる医療事故と同じだ。
あの子が医者になっていないことを祈るばかりである。

(千葉孝司)

2017年10月16日月曜日

学習発表会の時期に思うこと

ボクのまわりの人たちの学校は、学習発表会シーズンだ。
準備が始まったり、無事終えたりしている。そんな報告が飛び交っている。

ボクの学年も、学習発表会の練習がスタートしている。
いろんな意味で慌ただしくなってしまい、大切なことを軽視しがちになるから、日常を大事にしながら取り組みたいと思う。
だから、日常の延長上として、学習発表会があるといいなと思う。
でも、それは、あくまでもボクたち、教師の視点であることを忘れてはいけない。

子どもたちにとっては、学習発表会は、やっぱり日常ではないからだ。
特別に時間をとって、誰かに見せる(見てもらう)以上、子どもたちにとっては、日常ではないのだ。
ましてや保護者にとって、日常の大切さは理解してもらえても、学習発表会の出来栄えとは別物に考えてしまうのが自然だろう。

こうしたズレは、後々、様々な場面に影響してくることもある。
「日常を大事にしながら取り組む」という言葉は、ボクからすると、カッコイイ言葉だから、すぐに飛びついてしまうけれど、こうしたこともしっかり意識して取り組みたいなと思う。


「大成功でした!」「いい発表会になりました!」「子どもたち、みんな満足でした!」という言葉で終えられるような取組、発表になるといいなと、いつも思いながら進めている。でも、年齢と経験を重ねるごとに、そんな思いから遠ざかっていくことばかりだ。
終わった瞬間は、達成感がある。
でも、それは一瞬の出来事で、すぐに、本当に一人一人の思いに応えられた取組、発表になったのかと思って、心がドキドキする。不安になる。慌ただしかったせいで見えてなくて、盛り上がった(ように見える)せいで見えてなくて、思いに応えられなかったところがあるんじゃないかって。

練習をするたびに、振り返りを書いてもらっている。子どもたち自身が次の課題を見つけんがら、取り組めるためにだけれど、そこで書かれていることをていねいに読みとって、少しでも多くの子たちの思いに応えられる取組、発表会にしていきたいと思う。

                                       (大野睦仁)

活力のもとは

3年ぶりに、札幌市民合唱祭に出場しました。
たった5分たらずですが、1000人収容の大ホールのステージに立って歌う貴重な機会です。
今年は、miwaさんの『結』を歌いました。
昨年度のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲です。
何度出場しても、1000人収容の大ホールのステージに立つことは、緊張感とともに喜びが心を満たします。
ピンとはりつめた舞台袖の空気は、何度味わってもよいものです。
優秀な発表をした団体には何か賞が当たるらしいのですが、私たちはステージに立って歌わせていただくことそのものに、大きな意味を感じて続けています。

一緒に歌うのは、学生時代からの合唱仲間。
最初は十数名でステージに立っていましたが、卒業から時を経るとともに全国に散り散りになり、今は数名でやっています。
教員を始め、様々な立場に身を置く仲間とのつながりは、とても貴重です。
大学卒業から十数年経ってもこうして集まり、共に歌える環境は、望んでもなかなか得られるものではありません。

時を同じくして、『君の名は。』のDVDを借りて見ました。
ようやく。今更。
担任クラスの子がRADWINPSの『スパークル』のCDを持ってきたのがきっかけです。
めんこい教え子の好きな曲であることに加え、前奏の強弱の付け方に心惹かれ、そこから曲の経緯をたどっていく中で行き着きました。
「男性にはピンとこないよ~」などとと聞いていましたが、観て良かった、というのが率直な感想です。楽曲と映像との融合に息を呑みました。

いつからか、世に出される新しいものに疎くなり始めていました。
年齢によるものか、視野の狭さによるものか、日々の慌ただしさに紛れてか。

気がつけば家と職場の往復になってしまいそうな昨今。
家庭や職場外のつながりや文化に努めてふれることが、人として、結果として小学校教諭としての活力を保つもとになっていると感じます。

(斎藤 佳太)

2017年10月12日木曜日

離れてもつながる

今年度は第3学年(3学級)の、学年主任をしています。

現任校での勤務は3年目となりました。3年とも学年主任をさせていただいております。

勤務校では、学年主任には分掌業務がなく「学年経営部」という組織があります。校内研修推進や生徒指導、特別支援に関することなど、学年主任を学校経営の核として位置付け、学校運営を進めています。簡単に言ってしまうと、学年主任は全ての活動においてリーダーシップを発揮し、周りを牽引せよ、ということです。


これまで私は「周りを引っ張らなくてはならない」という思いから、夜遅くまで学校に残り、仕事をすることが多かったです。あれもこれも考えておかなくては、と全力で動き回っていました。


しかし、今年度はどうしても早く帰らなくてはならない日が多く、自分の働き方をよく考えなくてはならないと思いました。考えなくては、考えなくてはと思っているうちに時間が過ぎ、無策のままただ早上がりを繰り返す日々が続きました。


すると、不思議なことが起こります。

僕が一生懸命準備していた時と、僕が早上がりしていた時とを比べると、後者の時の方が学年の動きが良くなっていたのです。

僕が最低限の仕事だけしていさえすれば、学年の先生方がいろいろと考え、動いてくれました。


僕が「早く帰らないといけない」からこそ、今日明日話しておかなければいけないことは何か、確認しておかなければいけないことは何かということを僕も学年の先生たちも考えるようになりました。それが動きが良くなった要因のひとつだと思います。決して僕が嫌われていたわけでは…ないと思います。


いつも同じ場所にいることだけが大事なのではなく、「離れてもつながっているためにどうするか」ということが大事なのかもしれない。そう思います。


頑張っても仕事が上手く回らない、そんな時は思い切って早く帰ってしまうのも1つの選択肢だと思います。忙しいこの時期、自分の心身を健康に保つことも、大事な仕事ですから


普段頑張っている皆さんが1日くらい休んでも、周りはきっと助けてくれます。助けてくれなかったらもう一日くらい休んでみるのもいいかもしれません。(小林 雅哉)

2017年10月9日月曜日

「密かな変人力」を身につけよう


 先日、道徳授業改革セミナーで愛知の鈴木健二先生のお話を聞く機会に恵まれました。鈴木先生は講座の中で、道徳の授業をするには「素材発見力」「教材活用力」「教科書活用力」が重要だと述べておられました。わたしは道徳の授業をつくるときにも、いつも悩んでばかりです。ただ、今まではただ漠然と悩んでいたのが、この3つの括りで、わたしの頭の中がだいぶ整理されたような気がしました。

 その中の「素材発見力」について鈴木先生は、とにかく「何気ないことが気になる感覚」がなければいけないとおっしゃいました。鈴木先生自身は、ペットボトルや箸袋に書いてある文字、地下鉄の中刷り広告やテレビ番組に至るまで、あらゆるものから道徳の素材を見つけておられました。ご自分で「人はこれを病気といいます」などと笑い話にしておられましたが、わたしは自分自身の甘さを痛感しました。この「何気ないことが気になる感覚」を磨かないことには、何も始まらないのではないかと思うのです。

 このところ、年齢を重ねていくにつれて、涙腺が緩んでしまうことが多いです。でも、わたしはただ漫然と、涙を流していたに違いありません。記憶に残っていないものも多々あります。それではいけないのです。心の揺れを何かカタチにして留め置くことができなくては、単に時間だけが過ぎていく人生を送ることになっていかないかなぁと思うのです。ましてや、子どもたちの前に自信をもって立つことなどできないなぁとも。

 最後のクロージングセッションで、自分がしたい道徳の授業像から、そのために「変わるべきこと」「付け加えるべきこと」をグループでシェアする活動をしました。わたしたちのグループでは、「感動に気付く力」という考えが出されました。少しでも鈴木先生のようになりたいということから「密かな変人力」という言葉も出てきました(笑)。これがとても気に入りました。単にアンテナを高くとか、視野を広げるとかではなく、「何気ないことが気になる感覚」の持ち主という意味での「変人力」をこれから少しずつ、本気で身につけていきたいのです(とうてい、鈴木先生には追いつきはしないのですが)。まずは、おもしろい!ステキだ!と思ったものや事柄を集めることからはじめて、「変人」への道を歩み始めようと思います。(山口 淳一)

2017年10月5日木曜日

私とリフレクション

 今年度は担外になり,算数の少人数指導と専科として理科の授業を担当している。授業の中で気づいたことや感じたこと等は,時間があるときには授業後すぐに,時間がないときには放課後等にメモをとり記録を残すようにしている。その日の授業についてふり返り,次に活かしたいと考えているからだ。
メモの内容は次のようなものだ。

「面倒くさいという言葉…。できない,わからないということを周りの友達に知られないようにするために出た言葉なのではないか」
「学習に向かっているときと,向かっていないときの違いはなにか。問題ができる,できないなのか…」
「気持ちをどうやってアップさせるか…。まず話を聞いてあげる。聞いてあげることで,たまっていたものを出させることはできる。解決にはならないかもしれないが,まず聞くようにしよう」
「できないことでのトーンダウン?」

改めて自分のメモを読み返してみる。すると,指導言等について省みるメモよりも,上記のように,子どもたちの様子に関わることのメモの方が断然多いことがわかった。自分の見方や考え方は,子どもの特性を捉えることや,子どもたちをどうやって学習に向かわせるかということに向かっていたのだ。子どもの特性に合わせることや子どもの意欲を高めることが自分の中では優先順位が高いのだ。これは,これらのことができるようになると,子どもの力を伸ばすことができると自分が考えているということなのではないか。さらに,自分の意識が,指導言を改善する等の授業の仕方について考えること,つまり自分自身を変えようとしている方向には向いていないこともわかる。自分の見方や考え方は,子どもを変えようとしていることに大きく傾いていたのだ。

日々のメモは,子どもの特性を把握することや子どもをどうやって学習に向かわせるかを考えるきっかけになっている。また,複数のメモから共通点を見いだし,自分の見方や考え方に偏りがあることに気付くこともできた。メモが自分のモニターの役割を果たしたのだ。この気付きは,見方や考え方を意識的に広げることに役立っている。 
今後も,メモをもとに「リフレクション」を続けていこうと思っている。自分が意識していないことがさらに見えてくるかもしれない。どんなことが見えてくるか楽しみである。 
(三浦 将大)

2017年9月29日金曜日

休憩時間の過ごし方

今の学校に転勤してきて,休憩時間に意図的にしていることがあります。

学校の隣が大きな公園で,その公園に行くことです。表向き,誰がどんな遊びをしているか,生活科の事前下見という感じですが,一番のお目当ては雑談です。

休憩時間の一服の同僚との雑談です。自分は一服しないのですが,短時間の雑談がある意味貴重な時間になっています。子どもの情報交流の他にも,教室で使えるアプリ,ドングリ収集場所,校内研修の進捗状況,明日の授業の構想等々。立ち話で短時間なのが良いのだと思います。

さて,こういう時間を大切にしたいなぁと思っていますが,これからは防寒対策をしなければならない季節がやってきます(昨日,旭川でも雪虫を見かけました)。これからは寒さと戦いながら?有意義な休憩時間を過ごしたいと思います。

(大西 陵公)

2017年9月26日火曜日

評価は自分のリフレクション

 前後期制の札幌は、成績提出の時期です。今年は6年生の担任なので、所見もたくさん書くところがあります。今回とにかく悩んで、土日にずっと頭を捻りながら所見を書いていました。何度も消して、書いて、直してやっと完成です。

 なぜこんなに時間がかかったかというと、きちんと子どもを見れていなかったからだった、と思っています。一生懸命子どもたちを指導していたことは確かだけど、あまり余裕のある状態ではありませんでした。

 私は低学年担任になることが多く、今の学校に異動してから初めての高学年担任でした。教科指導にしても、行事の取り組みにしても、困ったときにぱっと出てくる引き出しの数は低学年の時に比べると少ないので、悩むことも確かに多くありました。

 そんな中、子どもたちや周りの先生たちに助けられながら無事に前期を乗り切ってきました。ですが、余裕のない中で指導していて、果たして子どもたちの成長をきちんと後押しできただろうか……と反省しています。

 通知表の所見は子どもたちへの評価であると同時に、教師自身の重要なリフレクションでもあると改めて思いました。子どもたちの成長を意識しながら、どのように指導していくのか計画したり、関わったりすること……と書くと当たり前のようですが、今回自分がそこが十分でなかったことを後期に生かしていきたいと考えています。

 6年生の子どもたちが卒業に向けて、小学校生活の最後のステップを大きく羽ばたけるようにするために、子どもたちに向かう目線を見直していく必要を感じています。前期の評価で自分が感じたことを、どのように後期に反映させていくのか子どもたちに通知表を渡しながら考えていきたいと思っています。
(増澤友志)

2017年9月21日木曜日

今こそアナログで


現在4年生の担任をしている。
昨年度からの持ち上がりのクラス。

3年生の時から継続した取り組みの中に「暗唱」がある。



担任が選択した詩や歌,数字の単位や早口言葉などを

1つの学期に8個ずつ暗唱するというもの。
(1つの学期を4か月ずつ,1か月2個ずつと考えて)

今学期は,春と秋の七草・旧暦名・十二支・かっぱとかえる

平家物語・英語の月名・それが大事・都道府県名の8つ。



1つの暗唱が終わればカードにハンコを押し,

8つすべて達成したら「暗唱完全制覇証」を渡しています。



早く終わった子どもたちは「試験官」として

仲間の暗唱を聞く役目に回ってもらいます。

実は,この「試験官」の役割が大きく,
全員達成に向け,試験官が,
覚え方を教えてあげたり,事前に聞いてあげたりすることで

今のところ全員が意欲的に取り組み,全員が完全制覇をしています。



継続的に暗唱に取り組むことで,

言葉のリズムを体感したり,日常では使わない言葉にふれたりと

子どもたちにとって貴重な言語経験となっています。



様々な取り組みがある中,地道な暗唱への取り組みが

子どもたちにとって「不易」なものであると思っています。



だからこそ,この言語経験を継続させるためにも

子どもたちが楽しみながら取り組めるような工夫を今後も考えていきます。
                             (木下 尊徳)

2017年9月18日月曜日

技能教科だから、子どもの内面を大切にする

今更な事ですが、小学校で担任をしていると、国語・算数・理科・社会…音楽・体育、全教科を教えることがほとんどです。全教科バランス良く指導できれば、素敵だなあと思います。

 大学生の時に受講した「小学校音楽」の授業で、リコーダーを演奏した時のことです。私は1番前の席に座っていました。隣は男の友達。一緒に曲を演奏するのですが、私は大して指使いも分からないしリズムもよく分からないから、変な音がピーピーと鳴ってしまいます。それを聞いた友達が笑って一言。「女子でこんなにリコーダー吹けない人、俺初めて見たわ」と。「女子だからリコーダーが上手」という考えはどうかと思うのですが、そう言われる位、私は楽譜を読むのが苦手だし、ピアノもあまり弾けません。だから音楽の授業に対して、苦手意識がありますし、憧れもあります。
 
 そんな私に、ある方が「音楽の学習会があるから、来てみませんか?」と誘ってくださいました。これは行ってみたいと思い、当麻まで行き、参加してきました。「楽しく学びのある音楽の授業づくり」というテーマでした。主催は「まなぼう屋なよろ」さんで、講師の先生は、授業づくりに関わる理論から実践方法までをお話してくださいました。

 「技能教科だけど、子どもの内面(思いや意図)を大切にする」ということを、模擬授業で何度も見せていただきました。音楽の授業というと、「上手に歌うには…」「鍵盤を上手に弾くためには…」ということに目が向きがちだったなあと振り返りました。それなのに「鑑賞!!」の授業では「この曲を聴いて、どんな気持ちになった?」と子どもたちに問いかけてしまう。きっと私が今まで行ってきた音楽の授業は、ぶつぶつと切れている授業だったのだと思います。「鑑賞」と「表現」をつなげるように授業をしていきたいと、授業の枠を見直す機会になりました。

 また、学習会では全員で歌う時間が何度かありました。社会人になってから、何十人で合唱する機会なんて久しぶりでした。「シ♭からドまで」「ふじ山の1番盛り上がる歌詞だけ」「赤とんぼ」を皆で歌いました。皆の声が揃うと、ブワッッッと鳥肌が立つあの感覚を久々に体験しました。あれはどの人にも起こる現象なのでしょうか。皆で歌うって楽しいなあと素直に思いました。これは1人では感じられないことだと思います。だからもっと学校や学級で歌う機会を増やしたいなあと考えました。音楽の授業でももっと歌唱の時間をとろうと思います。楽しい音楽を目指していきます。

 私には全教科をスペシャルに教えることはできません。だから少しずつ、どの教科のことも知っていきたいと思います。今回の学習会は、「まなぼう屋なよろ」さんとの出会いがきっかけでした。連休初日でもたくさんの人が集まり、皆さん楽しそうに学んでいる会でした。勤務している地域の近くに、このような温かい場所があって、素敵だなあと思います。出会いに感謝です。当麻の道の駅で食べた「すいかソフト」も素敵なお味でした。
(辻村 佳子)

2017年9月17日日曜日

今の自分にできること

 先日、前任校の研究発表大会に行ってきました。

 文部科学省の研究開発を町ぐるみで15年続けている地域です。幼小中校の連携、独自教科の開発など、その取り組みは非常に先進的で刺激的なものです。

 ただ、勤務しているときは、その壮大な取り組みがイメージしきれず、どこか前向きになり切れない自分がいました。

 現任校に来て2年。今になって、どれだけ恵まれた環境にいたのか痛感する毎日です。もちろん、地域も学校も子どもも職員も違うことを考えれば単純に比較できるわけではありません。それでも、「もっとできることがあったのでは…」「あれだけの環境を作るのはどれだけの人が動いていたのか…」と今更ながら思っています。

 また、それぞれの地域・学校には、それまでかかわってきた方々が作り上げてきた「文化」があります。異動してすぐの頃は、様々な違いに戸惑うことが多く、その時には前任校の「文化」が美化されることさえありました。

 離れて気づく。離れなくては気づけない。確かにそういうことも少なくありません。しかし、「そこ」に自分がいること自体に価値を見出すことができれば、きっとその環境を最大限に生かすことができるのではないでしょうか。

 離れた立場だからこそ感じられること。伝えられること。

 異動してきたばかりだからこそ、疑問にもつこと。

 長年かかわってきたからこそ、語れること。

 振り返り気が付く大切さもありますが、今の自分にできることは何なのかを考えることも同じように大切。そう考えると少し前向きな気持ちになれた気がします。

                               (西村 弦)

2017年9月16日土曜日

シャープペンシルの指導で考えさせられたこと

2学期に入り、クラス(6年生)で、「シャープペンシルの使用」について指導をしました。水泳学習に参加できない児童が自習の際に使っていたのを担外の先生が見つけてくださり、私に教えてくれました。
さて、そこから子供に話を聞くと、どうやら別の子も持って来ているということがわかりました。その子だけの問題ではなく、学級全体の問題でした。
 自身の机間巡視の甘さ(隙)が子供のルール違反を野放しにしたことが情けなく、強く反省しました。
 机間巡視が形式的になり、大事なことを見逃していたのだと思います。机間巡視は、「ただ行う」のではなく、子供の「何を見るか」を考えて、意図的に行わなければならないと痛感しました。

 さて、この時期の指導ですし、しばらく持って来ていたという事実もあるので、どのように指導しようか迷いましたが、次のように指導しました。
 まず、禁止されているシャープペンシルを使っていた子がいることを伝えました。
 次に、なぜ学校で禁止されているかを説明しました。

「筆圧が弱くなること(小学校ではここが一番大きい理由かも知れません)」
「折れた芯で床が汚れること」
「芯を出す音で集中が妨げられること」
「分解して遊んでしまう子もいるかも知れないこと」
などを話しました。

6年生にもなれば、ここで挙げたダメな理由をクリアできる子がいることも正直に話しました。内心そんな風に感じている子も少なくないだろうと思ってのことです。その上で、集団生活を行う学校では特定の子にだけ許可ができないのでルールとして全校で統一されていること。そして、ルールを守る態度も学校生活で身につけてほしいことなのだ、という説明をしました。
 
 どのように伝えると子供たちが納得できるか、正直迷いました(今も迷っています)。ですから、ここでの説明が適当だったのかもわかりません。
 ただ、一つ決めていたことがあります。それは、理由を説明すること無しに、「ダメだ!」「なぜルールを破るのだ!」という頭ごなしの指導は止めようということです。それでもまだ続くようならその時は個別指導かな、とも考えていました。

 幸いにも、その後、シャープペンシルの追加指導をしなくても済んでいます。子供たちに恵まれていたな、と思います。
今回の経験で、子供の指導は難しいな、と改めて考えさせられました。そして、子供をしっかりと見ることの大事さを実感することができました。子供たちの小さな変化を敏感に察知できるように頑張ろうと思いました。

(山本 和彦)

2017年9月14日木曜日

行事と日常のサイクル


今週、遠足がありました。天気が心配でしたが、どうにか実施することができてホッとしています。遠足は1年間に1回という学校が多いと思いますが、勤務校では数年前まで春にも実施し、1年間に2回遠足をしていました。私自身、2回行ったことがないのでどのようにしていたのか興味があったので話を聞いてみました。

 

春の遠足は、学級のまとまりで行きます。列の間隔が開きすぎないようにまとまって歩く、交通ルールを守るなど、規律を重視していたそうです。目的に着いてからも学級で動くようにし、学級のルールや結びつきを大切にしていました。

 

秋の遠足は、縦割り班で行動します。6年生がリードして、下級生と一緒に行動します。6年生がみんな楽しめるようにと遊びの計画をし、その計画をもとに縦割り班で話し合う。決まった遊びを実行していく。こちらは、規律よりも自主性を重視しています。

 

二つの遠足は、日常にも生きます。春の遠足で、規律を重視することは、教室移動の仕方など学級経営でルールを浸透させていくことにつながります。また、秋では規律を土台に子どもたちが自主的に動きます。6年生は、どの子もリーダーをやることでたくましくなり、下級生は6年生の進め方を学び、係や集会などの活動で生かしていきます。クラスの段階を踏まえて、その段階に合った遠足の仕方が設定されていました。遠足と日常がサイクルになっていて、集団や個が高まっています。

 

遠足だけでなく、どの学校行事も同様ではないでしょうか。日常の取組を行事につなげ、行事で育てた力をどのように日常に生かしていくのか、行事と日常はサイクルになっています。遠足の次の行事は、学習発表会。日常とのつながりを意識して取り組みたいです。

(加賀 大介)

2017年9月4日月曜日

「私とリフレクション」をテーマに函館から発信します

1 函館から発信します

 平成29年度より、教師力BRUSH-UPセミナーに、函館で一緒に学んでいる仲間が参加しました。別日程の研究会業務や家庭の事情などがあり、なかなか全員揃って活動というわけにはいかないのですが、細々とした活動を続けています。

 ベースになっているのは、藤原・三浦が地元での活動の中心としていた「教育サークル“LINKS”」と、北海道教育大学函館校の内藤一志先生のところに、研究上の相談で訪れたことをきっかけとして活動を始めるようになった長澤・藤原を中心とする「思考ツール学習会」です。

 このメンバーで、下記の通りblogにて「私とリフレクション」について、普段考えていることや改めて勉強したことなどを投稿します。そして、2月には「教師力BRUSHUPセミナーin函館」を開催します。そこでのテーマは「リフレクション」。内容は未定ですが、模擬授業や講座、実践報告などを通して、「リフレクション」について考えを深めていくことを意図しています。

2 執筆計画

 以下、blogへの投稿日一覧です。

 9月 4日 藤原友和(本号)
10月 5日 三浦将大
10月26日 田名部圭一
10月30日 藤原友和
11月 9日 鈴木 綾
11月16日 田中のぞみ
12月 7日 長澤元子
12月25日 藤原友和(BRUSH函館案内)
 2月26日 藤原友和(BRUSH函館報告)

 執筆メンバーは、校種、年齢(経験年数)、性別、校内での仕事等、多種多様となっています。それぞれの現場から考える「私とリフレクション」に、共通するものはなんでしょうか。そしてそれぞれの違いから得られるものは何でしょうか。私自身、執筆メンバーでもありますが、この仲間で考えていくことを楽しみにしています。

 以上、函館からの発信をよろしくお願いします。

(2017/09/04 藤原友和)

2017年9月2日土曜日

大変なときにも前向きに

 勤務している学校は、今、校舎改修工事の真っ只中です。
 立て替えではないので、通常の学校生活を校舎で行いながら、少しずつ工事をすすめています。
一昨年の体育館の改修工事からスタートし、今も校舎の一部で工事が継続しているという状況です。
 工事のメインとなる期間は、放課後や休みの日。特に、特に夏季休業中は、一気に工事がすすめら
れる期間として、水回りや玄関といったぶぶんを中心に行われました。ですから、夏休みを
「通常25日間」のところを「30日間」設定しました。その間、校内の水は一切出ない、トイレは
校舎外に簡易トイレ4つ設置、玄関も工事をしているので、裏口にあたるところから出入りをし、
常時、大きな工事音が響くという状況でした。
 それを終えた2学期。給食室の工事がまだ継続しているため、なんと自校給食が作れません。
教育委員会は、業者へ給食を外注することにし、今も連日届いています。
 メニューは、こんな感じです。使い捨てプラカップにご飯。紙皿にシュウマイ2つ、
ニンジングラッセ1つ、カレイのパン粉焼き。小皿にパイン缶のパイン。もう1枚の小皿に
キャベツとわかめの炒め物。牛乳。紙皿は、一枚一枚の重なりに注意しながら配膳しやすく並べる
作業が地味に大変です。
 さらに、各学級の教室の工事が2学期中に行われます。課業中なので、特別教室等に引っ越しをして、
対応していくことになっています。その間に工事。出来たら、次の教室が引っ越し。これを2学期中
続けていきます。児童机や道具の移動は、なかなか人手を要します。
 他にも、ずっと校舎周りに足場が組まれ、その外側に保護シートを貼っているため、窓から
外の様子を見ることができず、換気も不十分。春先は、日差しが入らず寒い教室。夏は、一転サウナ
状態というのが続きました。
 これらの状況、どう感じますか?私にとっては、大きなストレスになっています。
「面倒くさいことしやがって…」と思ってしまうわけです。
 ですが、子どもたちは、少し違って受け止めているようなのです。
 工事は、特別なことであり、わくわくすることのようなのです。確実に手間がかかるようになった
ことに対しても、「なんか楽しいね」といってニコニコ過ごしているのです。
 給食は、入れ物が大きなラップでぐるぐる巻きにされています。はがすのが大変ですが、
何人もの子が手を差し伸べながら、ニコニコはがしています。
 掃除箇所がなくなった子たちも、「ここを手伝おう」とニコニコしながら掃除をしています。
 夏休み中、少年団の練習中に、簡易トイレを使った話を「ちょっとくさかった」とニコニコしながら
報告してくれました。
 なかなか牛乳を飲み切れなかった子が、牛乳の片付けルールが変わったことをきっかけに
飲み干すようになり、連日ドヤ顔をしています。
 私が変化をうまく受け入れられていないのに、子どもたちは、それを素直に受け入れ、うまく対応
しています。そんな柔軟さが生きる上では、自分を助けることになるものだなぁと感じています。
私の学級は、2週間後に引っ越しを控えています。私には、大きなストレスですが、子どもたちは、
それも前向きに受け止めながら、楽しむことでしょう。そんな気持ちになれるように、心穏やかに
してみようと思います。
 もうすぐ、図工で取り組んだ絵が完成します。貼ろうか、貼るまいか迷っています。
 まだまだ、柔軟さが足りないようです……。

                                     (太田充紀)

2017年8月24日木曜日

授業の初めに「前時のまとめを板書する」

始業のチャイムが鳴る。

『教科書○ページを開きなさい。』
『教科書/ノートを閉じて。復習するぞ。』

私の授業スタートの様子でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3年前に現任校へ赴任しました。
2年生担任と部活動の主顧問となりました。
異動は4校目でしたが、やはり異動後は不明な点が多く、毎日何かに追われるような生活でした。
これまでの引き出しをフル活用し、日々の授業を進めていくような状態になってしまいました。一単位時間のやりくりも崩れ始めました。

3年前の5月末。
まとめの板書をできずに授業を終えてしまいました。『次の時間にまとめますね。』

次の時間。
『ノートを開いて、丁寧に移しなさい。』
と指示し、黒板いっぱいに書きました。
生徒は黙々と写しました。


それまで、授業の最後にまとめていたため、写すのが遅い生徒が休み時間に食い込んでしまったり、文字の雑な生徒への指導はできませんでした。
しかし、この方法になると上記の心配はありません。

また、とりわけ長文の分野で有用だったのが、前時の内容を写しながら思い出すことができ、スムーズに本時の学習につなげていくことができたことです。

さらには、前時に欠席した生徒も写すことでおおよその内容を捉えることができ、同じように本時の授業にスライドすることができたのです。

毎時間の授業スタートがチョークとシャープの音だけの静寂な空間となりました。学級全体が集中して落ち着いて授業は行っていく詰まった時間が私は好きです。

今は、前時の振り返りを板書する授業が私の授業形態の基本となっています。

(平山雅一)

2017年8月21日月曜日

問い続けることが、生きることにつながる?

今年のサマーセミナー(7/31~8/1)には、完全に裏方役として参加しました。
チョコマカ動いていないといられない性分に加え、力はないけど、参加者のみなさんと一緒にいろいろ考えてみたい、私のような者にはありがたい立場です。

今回、オープニング・クロージングをお願いした元木一喜さんの場づくりを通して、参加者のみなさんの思考がぐっと深まっていく様子に目を見張りました。
「物に語らせる」という考え方に興味をもって取り組むうちに、スモールステップで徐々に深い問いへと誘われていきました。
模造紙やホワイトボードや、ファシリテーショングラフィックに向き合って話し合う手立ては、いろいろな方が提唱しています。拙いながら私も真似させていただくことで、人と人とが正面から向き合うよりも話すことに抵抗感が少なく、かつ思考したことが目に見えるため分かりやすくなります。
元木さんの場づくりにも、そんな仕掛けが意図されているのだろうな、と考えました。

会の最中も、時折、元木さんと物を介した話し合いをしていました。
頭の中で様々な階層ができ、整理が付かないときはとてもモヤモヤします。でも、モヤモヤを何とか言葉にすることで何となくモヤモヤの正体と向き合い、これから問うべきことと思われる何かが見えてきます。
自ずと自らの教室での在り方に問題意識が向きますから、それはそれは苦しい過程でした。

思えば、昨年度に地元で立ち上げた「教育の実践交流サークル」の場でも、活用してくださる方との話し合いや、一人での沈思黙考を通して様々なモヤモヤと向き合ってきました。自然とそういう場を欲していたのだと思います。サマーセミナーは私にとって、改めてその大切さを感じる機会となりました。

以前、『たった一つを変えるだけ』という本に出会いました。
問いは教師が与えるものという考えから脱皮し、子どもたちと共に考えるもの、という考えに触れました。
それから、少しだけ授業の構成を変えました。
でも、まだ知識技能レベルの問いに留まっていると感じています。
知ったこと・出来るようになったことを生かして考えられる問いを作り、考え続ける。
それこそが、子どもたちが実際に使える力を付けることになるのだろうと考えています。

問い続けることが、生きることにつながる。

そんな気がします。

まだよく分かりません。

これからも問い続けます。
(斎藤佳太)

2017年8月18日金曜日

第94回 教師力ブラッシュアップセミナーin苫小牧のお知らせ

後援:苫小牧市教育委員会様


 いよいよ「特別の教科道徳」の教科書が決まりました。来年度からどのように授業づくりしていくのでしょう。教科書を見ながら、みんなで考えてみませんか? ぜにお誘いあわせの上、ご参加ください!

※ご参加の皆様は、普段の授業でお使いになっている道徳副読本をお持ち寄りください!


【講師紹介】
東峰秀樹先生
 安平町立早来中学校教頭。胆振管内各地で道徳の授業づくりに関する諸講座を開いたり、「苫小牧市いじめ子どもサミット」にて多数の児童生徒に向けて授業したりするなど、数多くの実績を積まれた実践家。

大野睦仁先生
 札幌市立三里塚小学校教諭。教師力ブラッシュアップセミナー代表。「いのちの授業」と題し、自他の生命について理解を深める授業の数々を子どもたちに向けて発信している。絵本や動画等を生かした多彩な授業づくりを行う実践家。



【プログラム】
  9:10 受付 
  9:15 チェックイン 道徳教科書って、どんなもの?
  9:55 わたしの道徳授業づくり①(東峰秀樹先生)
 10:50 わたしの道徳授業づくり②(大野睦仁先生)
 11:45 対談! これからの「道徳科」授業づくり
 
 12:15 昼食(講師を囲んでお弁当を食べましょう!)
 
 13:15 同一資料で模擬授業 プラスワン道徳①(小林雅哉)
 13:35 同一資料で模擬授業 プラスワン道徳②(斎藤佳太)
 13:55 講師講評
 14:10 こんなのいかが? 授業に加えるパーツあれこれ(ブラッシュのスタッフ)
 14:40 自分で作ってみよう!プラスワンの授業
 16:10 チェックアウト
 16:30 閉会

お申し込みは「こくちーずプロ」からお願いいたします!

2017年8月17日木曜日

ひと夏の経験

 現在の勤務校は開校して26年目。ちょうど私と同い年。といっても、教職経験の年数と同じという意味です。つまり、私が採用された年に開校したのです。

 そんな勤務校も、今年の夏休みに給排水工事に入りました。水飲み場やトイレ、職員室や特別教室の水回りなど、水の流れるところすべてを対象とした大がかりな工事です。これまで私は、勤めた学校で耐震工事やトイレの大規模改修を経験していますが、すべての給排水工事は今回が初めてでした。

 少しずつ仕上がっていくその工事のなかで、一瞬頭をもたげる感覚がありました。その正体は、いつも使っていたはずの水飲み場やトイレが、「あれ、こんな感じだったかな?」という違和感です。

 確かに、水道の蛇口など新しくなった部品もあるのですが、洗い場のシンクなどほとんどのものは、磨き上げられてまた元に戻されただけなのです。今まで見ていたはずのものが、これまで味わったことのない違和感として心の底から立ち上ってくると言えば伝わるでしょうか。

 さて、今年の教師力BRUSH-UPサマーセミナーは「リフレクション」をテーマとして行われました。参加された方はわかると思いますが、誰もがこれまでの教職経験を振り返るという大きな成果につながりました。

 「リフレクション=自己省察」と言葉では理解しつつも、これまでの教職経験、もっといえば自分の人生をじっくりと振り返りながら、これから先の未来を見据えた方が多かったのではないでしょうか。これは参加者に限らず、私たちサークルメンバーにも大きな益をもたらしたと言えるはずです。

 ところで私は、成人した教え子と飲む機会がこの夏何度かありました。一様に社会人ですから、皆それぞれ仕事の悩みや恋愛の悩みなど語る訳です。そこには中学校時代の独り善がりや自己中心的な考え方は消え去り、こちらもこちらで説教がましい話は一切しないでじっと聞く訳です。

 すると、自然発生的に「リフレクション=自己省察」が頭をもたげてくるのです。自分はこの教え子たちに何を残してあげたのだろうか。この子たちがこれから先生きていく上で大事な何かを伝えられたのだろうか。現在受け持っている中学3年生にはしっかり教えられているのだろうか。

 こうしたリフレクションにより自分の教職経験を顧みると同時に、これから先の教職人生を思い描くのです。そう、今見えていることや聞こえていることを大事にして、その一瞬一瞬を無駄にせず、子どもたちを教え、励まし、支えていくしかないのではないか、という結論に至るわけです。

 「何を今さらになって青っちょろいことを……」と、馬鹿にされるかもしれませんが、給排水工事とリフレクションと教え子との体験を通して、この夏私が感じたのはこのことでした。

(山下 幸)

2017年8月15日火曜日

2学期に向けて


 この夏、娘たちは「コードブルー~3rdシーズン~」を欠かさず見ています。
 見ている方はわかると思いますが、手術場面がかなりリアルな感じです。血に弱い私にとっては、実はあまり集中して見ることができません。それでも、先日の第4話には、記憶に残る場面がありました。

 フライトナースとして中堅の冴島と、新人だけど、テキパキと無難に仕事をこなす雪村のやり取りです。雪村はプライドも高く、向上心も強い。そして、何かと問題のあるフェロー(フライトドクター候補生)をどこか見下しています。何より、早く周りから認められようと気負っているそんな人です。お祭りの会場で子どもの喉にバーベキューの串が喉に突き刺さったとのことで、雪村がドクターヘリに乗り、現場にいきます。現場では母親がうろたえていて、ちょっとたいへんだったのですが、その子は救命病棟に運ばれ、適切な処置のもと、一命を取り留めました。その夜、冴島はICUにいるその子と保護者に、隅田川の花火を見せてあげます。ベッドの位置を変えて、見えやすいようにしてあげます。雪村に手伝うように言うと、雪村はめんどくさそうに従います。ここからの冴島と雪村との会話です。
雪村「あそこまでしてあげてたら、ナースの仕事ってきりがないと思うんですけ
   ど
冴島「うん……。幸村さんは、フライトナースにとって大切なことってなんだと
   う?
雪村「現場での判断力、経験、迅速に動ける体力
冴島「そうね。で、実際どうだった?今日やってみて」
雪村「あのお母さん、パニック起こしちゃってて、たいへんでした」
冴島「誰もパニックにならない現場なんてないわ。大きな不幸を目の当たりにし
   て、みんな不安になってるから。そういうとき、誰かがその不安に気付
   てあげてほしい」
雪村「それが私ってことですか?」
冴島「医者も、そのほかのスタッフもみんな張り詰めてる。そういうときあな
   の顔を見るとみんなが安心する。幸村さんには、そういうナースになっても
   らいたいな。焦らずに、成長していってほしい」

 ふと、自分が今までにしてきたことが、頭に思い浮かびました。
 ついつい、子どものダメなところばかりに目がいき、叱りとばしてはいないだろうか。目の前の仕事に追われてしまい、周りが見えていなくなっていないだろうか。「How to」ばかりに頼っていないだろうか。子どものためと言いつつ、実は自分のために動いていないだろうか。「うちの子、先生の話を聞いてないようなんですけど、大丈夫でしょうか?」「勉強しないんですが、効果的な方法はありませんか?」「言ってはいるんですけど、なかなか直らなくて…」パニックとまではいかなくとも、真剣に悩んでいる保護者の方々の不安と向き合えているだろうか。子どもの不安を取り除いてあげられているだろうか?そして何より、手間を惜しまず、心配りや気配りができているのだろうか。
ナースと教師、フィールドは違えど、大切なものは同じだなぁと感じます。子どもや保護者、周りにいる同僚や仲間たちにとって、安心してもらえる存在であるには、どうしたらいいだろう。いくつになっても、その答えにはなかなかたどり着きません。焦ることや不安になることばかりです。ただ、常に振り返り、自分の歩んできたところを確かめながら、でも、前へ進んでいくことを繰り返していくしかないのでしょう。

 今年の夏は、リフレクションの夏となりました。振り返れば振り返るほど、自分のダメさ加減ばかりに目がいきます。でも、それだけでは、悲しくなってしまいます。これからも変わっていく自分や子どもの姿に思いを馳せ、希望をもって2学期を迎えたいと思っています。
                              (山口 淳一)

2017年8月10日木曜日

働き方を見直す


 私は現在34歳です。30代になってから人生が大きく動いています。31歳で入籍、32歳で北海道から札幌市への異動、33歳で1児の父となりました。さらに34歳の今年は人生初の学年主任です。そんなわけで20代の頃とは同じ仕事の仕方ができなくなりました。岩瀬直樹先生の『成果を上げて5時に変える教師の仕事術』(学陽書房)を読み、自分なりに試行錯誤しています。

 一番変わったのは勤務時間です。20代の頃は夜の9時を過ぎても平気で学校に残っているタイプでした。今では18:30に部活動が終了した後、遅くとも1時間以内には退勤し、わずかでも我が子との時間を持つようにしています。20代の頃には考えられなかったことですが、やってみると意外となんとかなるものだなと実感しました。もしかすると20代の頃は遅くまで仕事をしていないと不安だっただけなのかもしれません。

 そうは言っても仕事の量が減るわけではありません。私は決して効率の良い方でもないので、当然仕事は溜まってきます。そこで溜まった仕事をいつ片づけるかということが問題になります。夜は子どもを寝かしつけるうちに自分も眠ってしまうので、その分、朝4:30に起きて仕事をするように決意しました。最初は起きるのが辛かったのですが、慣れてくると朝の心地良さと仕事ができる終わりの時間が決まっていることから、テキパキと仕事をするようになりました。

 朝から仕事をすると、仕事に向けての心が整うような気がしてきます。精神的に以前より前向きな気持ちで出勤できるようになりました。またこの前向きな気持ちから以前より笑顔で子どもと接することができるようになったと感じています。さらに脳が目覚めているせいでしょうか、朝出勤してからすぐに仕事に取り組めるので、目標としている退勤時間までに、学校でやらねばならない仕事を終えられる日が少しずつ増えてきたように思います。

 ちなみにこの文章を書いているのは、夜の11時……。まだまだ改善しなければいけないことは山積みのようです……。

(髙橋 和寛)

2017年8月8日火曜日

リフレクションについて考えた2日間

1 こんな会でした

 平成29年7月29日、8月1日。
 この2日間に行われた「第13回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌, 第93回教師力BRUSH-UPセミナー」は、初日を「授業におけるリフレクション」、2日目は「学級づくりにおけるリフレクション」をテーマにそれぞれ設定し参加者とともに学び合う会でした。

 初日は以下のような構成になっています。

  ・元木一喜さんの「LEGOブロックを使ったアクティビティ」
  ・上條晴夫さんによる「協働的な授業リフレクション」の二つのコマ
  ・山下幸さんの講座
  ・元木さんによる1日目のチェックアウト

 また、2日目の構成は以下の通りです。

  ・元木さんによるチェックイン
  ・大野睦仁さん、金大竜さん、千葉孝司さんによる講座
  ・三人による鼎談
  ・元木さんによるクロージングセッション

 実行委員の一人として参加したこの会。私にとってもかなり大きな意味を持つセミナーになりました。ここで振り返ってみたいと思います。

2 特に印象に残ったところ

 個々の講座をみても、確かな実践に裏打ちされた素晴らしい時間になりましたが、やはりこの2日間を通して「リフレクションとは“何”であるのか」を改めて考える機会となったことは、講座の並びとその連続性に拠るところが大きかったのではないのかな、と思います。

 つまり、見出しと矛盾するようですが「2日間の思考の流れ」が、リフレクションというものについて、多角的・多面的に検討を迫られるという仕掛けになっていたことが印象に残りました。

 (1) 1日目の流れ


 具体的に言うと、初日は元木さんのオープニングセッションで「もやもやとした、まだ言われていないもの」に形を与えて言葉にすることによって、自分の中の「リフレクション」についての考えが整理され、そしてまだスカスカの部分もある「本棚のようなもの」ができあがるという感覚を得ました。

 そして、午前に一本、午後に一本の模擬授業を受けて、その後の上條さんのファシリテートする場を経験することで、「他者の考え同士がどのように思考に火をつけ、それが鏡となって自分の理解を促すのか」という感覚を実感することができました。
 さらに、山下幸さんのシンプルながら広い範囲をカバーする俳句の鑑賞文のワークショップを受けて、「授業の中で活性化する思考」を「個人思考にどう位置付けるか」という、いわば「事中のリフレクション(reflection in action)」を経験しました。 

 ここまでが初日の「思考の流れ」です。
 余談ですが、神戸の多賀一郎先生が一般参加者として来られていて、FGに初挑戦されていました。これが、レコーディングと言うより、講師コメント的な意味合いのものになり、新たな可能性を感じさせるものになりました。このアプローチ、もう少し時間をかけて考えていきたいと思います。

 (2) 2日目の流れ

 2日目の朝は、「いったん、学びほぐす」活動が元木さんのLEGOによってなされました。授業におけるリフレクションと、学級におけるリフレクションは、微妙に質が異なります。そして、初日が「検討可能な素材を預けられる」というつくりだったのに対し、2日目は「リフレクション実践者の構えから学ぶ(真似ぶ)」というつくりになっていましたから、ここでの学びほぐしは非常に理に適ったものになっていたように思います。

 大野さん、金さん、千葉さんの講座はどれも圧巻でした。
 私は、この後の鼎談の司会になっていたのですが、それは一端横に措き、自分自身の学びのために聞こうと思いました。「3人の共通点はなんだろう」「違いとして挙げるとしたら何だろう」という姿勢でお話を伺っていました。自分の実践に生かすとしたら、3人の問いの立て方と追究への熱、そしてそれをどのように解釈して次につなげているのかという「構え」をつかむことができたらよいのではないかと考えたからです。

 これが私自身の学び(真似び)の姿勢なわけですが、ここでふと思いました。

 「大野さん、金さん、千葉さんにも聞いてみたらいいのではないか」というわけです。
 つまり、三人の講師の先生方それぞれに、「他の二人との共通点・相違点をどう見られましたか?」と問うことで、「講師による学び」「鼎談司会者としての学び(真似び)フレーム提示」「フロアによる学び(真似び)」という入れ子の構造になることをねらったものです。元木さんも「リフレクションをリフレクションする」という入れ子構造を意識したセッションを行っていましたから、ここまでの流れとうまく接続するのではないかと考えました。
 
 その試みが上手くいったのかどうかは聞き手に委ねるしかありませんが、私自身にとっては、遠い背中であるお三方の「構え」を垣間見ることができたのは、自分のこの先を考える上で多きなことだったと考えています。

 クロージングセッションは「これからの自分たち」にスポットを当てるアクティビティでした。「自分」ではなく「自分たち」というテーマがおもしろいなと思って参加しました。

3 この会を受けて

 教師力BRUSHUPセミナーでは、地方集会を行っています。
 私の所属する函館の会では、平成30年2月の開催を目指して企画進行中なのですが、この企画と、サマーセミナーでの学びをつなげていくことを考えています。詳しくは9月4日に教師力BRUSHUPセミナーのblogにて報告できれば…と考えています。

4 最後に

 こうした学びの場にいることができるのも、ご多忙中にも関わらず、札幌まで足を運んでいただいた講師の先生方と、参加者の皆様のおかげです。皆様にまたお目にかかれることを心より願っています。
(藤原友和)