2018年3月31日土曜日

平成29年度 集会開催予定

 平成29年度の教師力ブラッシュアップセミナーは、「模擬授業12連発! 5大都市セミナー」で活動の幕を開けます。
 

 4月8日(土) 五大都市連続セミナー第2弾 函館集会(終了)
  盛会のうちに終了いたしました。ありがとうございました。


 6月24日(土) 五大都市連続セミナー第3弾 帯広集会
  十勝で味わう国語の価値

 7月1日(土) 五大都市連続セミナー第4弾 苫小牧集会
  考える道徳を考える

 7月22日(土) 五大都市連続セミナー第5弾 札幌集会
  価値項目対決型道徳模擬授業

 7月31日(月)・8月1日(火) サマーセミナー
  近日詳細発表!

2017年4月29日土曜日

平成28年度総括&新年度に向けて

 平成28年度の教師力BRUSH-UPセミナーの活動が3月末の札幌集会で終わり、すでに新年度の活動は、4月8日の函館集会から始まっています。  平成28年度も北見や苫小牧、函館など、道内各地で、たくさんの方々と共に学び会えたことに、心より感謝しています。  さて、平成29年度は、道徳が教科としてスタートする前年であり、新学習指導要領の移行措置がスタートする前年でもあります。  平成29年度のブラッシュは、これまで以上に「ミライ」に目を向けたセミナーを開催していきいたいと考えています。そして、これまで以上に、道内各地で、共に学び会う仲間と出会い、目の前の子どもたちのために、自分たちのために、学び合える場を作っていきたいと思っています。  引き続き、教師力BRUSH-UPセミナーをよろしくお願いします。
  教師力BRUSH-UPセミナー代表 大野睦仁

2017年4月9日日曜日

第89回教師力BRUSHUPセミナーin函館ふりかえり

第89回教師力BRUSH-UPセミナーin函館が終わりました。

今回のセミナーは「道徳の模擬授業12連発〜今、道徳をどう説く?〜」をテー
マに掲げ、北海道各地及び青森からも模擬授業者を招いて行われたチャレンジン
グな企画でした。

12本の模擬授業は3つのパートに分かれています。
それぞれ、
「やる気スイッチONになる道徳」
「葛藤のある道徳」
「考え、議論する道徳」
とタイトルをつけています。
そして1時間20分の
「リフレクション」を最後に設けています。

これは、意欲喚起→課題場面との遭遇→現場でのリアルな答えを見つけていこう
(+振り返り)、とする社会構成主義的な展開を意図したものです。一日を通し
て、思考の流れがALのモデルになるようにデザインしました。

道徳の授業は、授業者のこだわりや価値観で教材が選定され、活動が構想され、
指導言が考えられていきます。その授業づくりへの姿勢そのものが、私たち教員
にとっての「教材」となります。

空知から登壇して下さった、友利真一さん・高橋勝幸さんの模擬授業は、義務教
育最終段階で、中学生が何をどこまで考えるのか、感じることのできる空間にな
りました。職員研修で追試したいと思いました。いえ、たぶんします。

札幌からのBRUSH中核メンバーの高橋裕章さん、大野睦仁さん、山口淳一さんの
授業は、さすがに安定感がありました。裕章さんの「問題の投げ出し方」は若い
うちはできません。一般的な「ハードル」と「まさにその現場での躊躇」「背中
を押した存在」という、大きな問いから初めて、自分へと焦点化していく流れが
見事でした。大野さんの練られた活動構成は、カリキュラムを「隠す」仕組みが
緻密です。悪い人ですね(笑)。材も「Yahoo!知恵袋」という興味を引き出す仕
組みを使っていました。山口さんは絵本の持ち方が逆でした。あ、いえ。訂正。
山口さんの授業は、絵本の魅力を最大限引き出す授業でした。そして「大人っ
て、親って」とほんのり考えさせるあったかい授業でした。

青森から参加の工藤麻乃さんの授業は、絵本の使い方をブラッシュアップして、
ストレートにメッセージが伝わるようにフレームが工夫されていました。駒井さ
んの動画を使った授業は「公」を考える切り口で、「私と公の葛藤」を取り上げ
ていました。蓮ちゃんを教材化するのは反則です(笑)

渡島の滝田さんの授業は、低学年に向けて「絵本のキャラクターを追体験する」
というフレームで構成されていました。道徳の授業で、一般化がスムーズに機能
した稀な授業だったと思います。

檜山の田名部君の授業は、「看図アプローチ」を道徳に使おうという試みでし
た。看図による「創造性」と、道徳の価値項目へと向かう「収斂性」をどのよう
に考えていくのかという点において課題の残る授業でしたが、道徳の授業では、
資料に没入すればするほど、子どもの思考が多様になり、ねらいから外れていく
という、教科固有の難しさがあります。それを考えられたという点で、「考え、
議論する」切り口として提案性と可能性を感じました。

函館組の鈴木綾・田中のぞみは年齢に似合わず、落ち着いた授業展開でした。
「努力」という価値に向かって、まずフレームを明確にした鈴木さんの授業は、
スムーズに流れていきました。資料提示の仕方も工夫されていて、興味を持って
聴き続けることのできる話でした。田中さんの授業は、「ヘルプカード」を教材
化していました。特によかった点は「ヘルプカードを使った当事者のコメント」
を5通り用意していた点です。理解がないと戸惑いやおそれを生みます。理解が
進むと垣根は低くなります。「あと一歩」を踏み出せないでいる人の背中を押す
のは、こうした当事者の声なのではないかなと思いました。

交流タイムとリフレクションタイムは、藤原と三浦がそれぞれ担当しました。
「部屋の四隅」というアクティビティを、ファシグラ+フリーディスカッション
で環境調整した交流タイム。参加者自身がファシグラするリフレクションタイム
と、「学びをアジャストする」仕掛けで一日を締めくくりました。

5大都市連続セミナーの第2回も充実の時間でした。
次は帯広にバトンタッチします。
現場からは以上です!!

         (2017/04/09 藤原友和)

2017年3月31日金曜日

平成28年度 集会開催予定

おかげをもちまして、全集会を無事に終了いたしました。ありがとうございました。

(1)8月4・5日 サマーセミナー
(2)11月5日(土) 北見集会
(3)11月26日(土) 函館集会
(4)12月3日(土) 帯広集会
(5)1月7日(土) ウィンターセミナー
(6)2月4日(土) 旭川集会
(7)2月25日(土) 苫小牧集会
(8)3月26日(日) 札幌集会

2017年3月28日火曜日

第88回ブラッシュアップセミナーin札幌 開催報告

 3月26日(日)に、神戸より多賀一郎先生をお招きし、第88回教師力ブラッシュアップセミナー in 札幌が開催されました。沢山の参加者においでいただき、一緒に学ぶことができました。本当に有難うございます。このたびのセミナーは、1年のゴールを見通した学級づくり・授業づくりというテーマで行いました。模擬授業や講座を通して、何を「ゴール像」としてスタートするのかを考えていきました。

 最初の模擬授業3連発は「学級開き」について。歌、挨拶、自己紹介などで楽しい学校生活の始まりを演出する一方で、その背後にある「ゴール像」を考えました。学校大好き!という思いだったり、必要なつながりを作ることだったり……学級開きはその時楽しく耳目を引きつける「ネタ」ではなく、その後1年間を通して目標となっているものがメッセージとして含まれていることを考えた時間でした。
 大野先生の講座「ゴールを意識した学級づくり」では、学級開きの3日間の「その後」の大切さについても考えました。集団のゴール、個のゴール、子どもに左右されないもの、子どもの姿に合わせるもの、目標のもつ意味について考えつつ、どのように信頼と安心のある学級にしていくのか、見通しをもって活動していくことの大切さを聞くことができました。

 次の模擬授業3連発は「授業びらき」について。国語の授業びらきということで、1年間の学び方のエッセンスや、最後の姿をイメージした授業開きの活動を展開していきました。3つとも詩を使って、小学校は音読で声を出すことを中心に、中学校は深く考えていくこととそこから生み出される対話の面白さについて考えていきました。僕も模擬授業を行ったのですが、指示の言葉が十分精査されていないことを指摘され、子どもたちに掛ける言葉の丁寧さについて十分に考える必要があることを意識させられました。
 多賀先生の講座でも、授業開きにおいては「1年間これをしていく」というメッセージの発信の大切さなど、たくさんのことを聞くことができました。「子どものゴール」と「教師のゴール」を、混同せずに考えていくことなどが印象に残りました。

 会の終わりには、それぞれ参加者が自分なりに抱く「ゴールイメージ」を考え、語り合いました。参加者アンケートからは「授業開き、学級開きは覚悟の時でもあると改めて感じました。自分の力量と相談し、冷静な視点も必要と思いました。」「ゴールの持ち方で悩んでいたので「変えられるぐらいのものを」という話を聞けて、自分なりの考え方が少し見えてきたと思います」というご意見をいただきました。4月の学級開きはもうすぐ。そこにむけて年間通した「見通し」をもって取り組めるような1日になったのではないかと思います。

(増澤友志)

2017年3月8日水曜日

現在地を語るということ

先日の苫小牧集会で、数年ぶりに登壇させていただきました。
この数年の学級づくり、授業づくりを振り返る、またとない機会にもなりました。
数年前までと変わらない部分もあり、
大きく変わっている部分もあり、
「そうか、私こんなこと考えてたんだ!」
という発見もありで、
楽しく準備させていただきました。

さて、表題は、苫小牧集会のメイン講師だった大野先生の言葉です。鼎談の中で、
「現在地を語っておこうと思って」
確か、こうおっしゃってまさに今の学級の話をしてくださいました。
実は、苫小牧集会が終わってから今までずっと、モヤモヤしたままです。
何に?
私の「現在地」に、です。
私が考えている今の学級と、
学級の現在地と。
ここに乖離はないか?
思い込みはないか?
見失っていることはないか?
ずーっとぐるぐるしています。
あゆみの所見を書きながら、
1年間の子どもたちの成長を振り返りながら、
今なお、ずーっとぐるぐるしています。

しばらくこうやって立ち止まって考えることをせずに進んできました。
ただただ突っ走ってきました。
だから、今、とてもよい時間を過ごせているように思います。
今年度の登校日も残り10日あまり。
立ち止まったまま、私と子どもたちの「現在地」をしっかり確認して終えたいと思います。

(水戸ちひろ)

2017年3月1日水曜日

ホームとアウェイ

 3月になり、まとめの時期になりました。今、一人一人の成長を思い出しながら所見を書き始めています。思い出してみると、毎年、この子は変わったなと思う子どもが必ずいます。その中の一人のことを紹介します。

 私は、その子に4、5月に手を焼いていました。私が何か指示を出したとしても次のように話して何もしなかったからです。



「うちは違う。先生の言う通りにはやらない。」



 私が何をしてもうまくいきません。それでも、その都度、いろいろなやり方で、その子と接してきました。何が有効だったかは分かりませんが、その子は少しずつですが確実に変わっていきました。後期になると、学級会で建設的な意見を言ったり、学習発表会の練習を休み時間に自主的にしたりとその行動に驚かされました。

 教育相談でその子の成長をたくさん伝えた後、保護者の方からあるエピソードを聞きました。子どもから次のようなことを言われたというのです。



「お母さん、違うよ。先生はこう言っていたよ。」



 この言葉を聞いて私は驚き、4月にその子が話していた言葉「うちは違う。先生の言う通りにはやらない。」ということを保護者の方に伝えました。保護者の方もその変容に驚いていました。知らず知らずに子ども自身の考え方が変わっていたのです。

 4月には、家庭を「ホーム」にしていて、学校は「アウェイ」にしていました。今考えると指導のしにくさはここにあったのかもしれません。それが後期には、学校も「ホーム」にするようになりました。それが子どもの「お母さん、違うよ。先生はこう言っていたよ。」という言葉につながったのだと思います。成長していくには、「ホーム」を家庭から学校へ広げていくことが大切だと感じました。一人でも多くの子どもに学校を「ホーム」に感じてもらえるようにしていきたいです。

(加賀 大介)

2017年2月26日日曜日

苫小牧集会 開催報告

2月25日(土)、苫小牧市民活動センターにて、第87回教師力BRUSH-UPセミナーin苫小牧を開催しました。
「みんなを包み込む教室を創る」がテーマでした。

「包み込む」とは、どんなことなのか?
「包み込む」ことは、本当に子供のためになるのか?
「包み込んだその後」はどうするのか?

「こうすればできる」という話ではなく、子供たちの今や近い未来、遠い未来を見つめながら考えた1日になりました。

第一講座は大野睦仁先生による「みんなを包み込む学級づくり」と、斎藤佳太先生、水戸ちひろ先生による同テーマでの実践発表を二本行った後、講師3人による鼎談を行いました。
第二講座も同じ構成で、テーマを「みんなを包み込む授業づくり」としました。

「これをすればできる」といった方法論に終始するのではなく、「子供たちをこのように見取ったからこの方法を選んだ」という、教育観、児童生徒観についての深い話を聞くことができました。

その後、2つの講座を受けて話し合いたいテーマをグループごとに決め、約40分ほどのグループでの話合いが行われました。

包み込むとはどういうことなのか?という話をさらに深めているグループや、今自分たちが行っている指導を振り返っているグループなど、様々な論点で盛んな交流がなされていました。

会の終わりには、爽やかな表情でお帰りになる方が多かったと思います。本集会が、参加者の皆さんにとって勇気や希望をお届けできるものになっていたら、幸いです。
最後にある方がアンケートに書いてくださった感想を紹介いたします。

(以下、引用)
・(第一講座に対する感想)「包み込む」というテーマで3人の先生のお話を聞いて、ずっとモヤモヤしていた「多様性を受け入れる」ということと「強制する」という一見相反することのどちらも必要だということを感じて、スッキリしました。その間で、教師としてどうかかわるか を、これからもずっと悩んで考えていきたいと思いました。
・(グループでのシェアリングについての感想)参加者の疑問や興味を深める機会となり、よかったのではないかと思う。ここで語られた、突っ込んだ話や困り感こそ、参加者が語りたい聞きたいことだと思った。
(引用終わり)

「簡単に答えを出すのではなく、悩み、揺れる中で現在地の答えを見つけようとする」そのために「突っ込んだ話や困り感を語り合い、聞き合う」ということが、大切なんだなあと私自身も、考えさせられました。参加者の真剣に語り合う姿やこのようなフィードバックから、事務局にとっても、勇気をもらえる集会となりました。
ご参会いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

(小林 雅哉)

2017年2月19日日曜日

校内研究はどのように引き継ぐべきか

 勤務校の研修は、3年次計画の3年目を終えました。
 次の担当に引き継ぐために心がけたことは次の4点です。

  1 全てのデータを残そう
  2 活動の枠組みを残そう
  3 「議論から逃げない」姿勢を残そう
  4 でも、「捨てられてよい」という余白も残そう

 こんな発想で「校内研修の引き継ぎ」を考えてみました。

1 全てのデータを残そう
 研修部の活動にかかわる全てのデータを残すことを心がけています。研修部としての企画文書に止まらず、以下のデータを校内のサーバーに保存しています。
 ① 研修部提案文書(活動計画や指導案書式)
 ② 研修部通信・ソースになった資料
 ③ 外部講師への依頼状・礼状
 ④ 指導案・ワークシート・授業記録
 ⑤ 研修部内の議題をまとめた文書
 ⑥ 研究紀要書式・原稿・業者への発注文書
 ⑦ 公開授業の写真データ
   ⑧ 全体研修のPPTスライド
   ⑨ 授業づくりワークシート
   ⑩ 「書くこと」指導事項系統表
 ⑪ 研究紀要発送の鑑文
 これらのデータを日付順にソートしとくことで、「いつ」「どんな内容を」発信していたのかがわかるようにしておきます。最低限の仕事ですが、「過去の仕事は全て現在の叩き台」となるように整備しました。

2 活動の枠組みを残そう
 校内研修には、その学校の研修が歩んできた歴史があります。内容はその時々によって重点の置き方が変わっても、年間の行事予定のように、物理的に「この中でやらなくてはならない」という規制も働いている中での活動です。つまり、如何に工夫しようとしたとしても、物理的に動かしようのない「時間(=研修のコマ数)」というフレームがあり、年度ごとの反省の度に最適化の努力を重ねた結果がその学校の研修体制です。
 そう考えると、新しい年度を迎える度に一から作りあげるのは大変な労力であるとともに「やってみたけど、結局、以前と同じような進め方になった」となりかねません。それではロスの方が大きく、貴重な時間を費やす意義も見出しづらくなってしまいます。
 どの程度まで校内のコンセンサスが得られているのかにもよりますが、例えば本校の研修推進の枠組みは次のようになっています。

 【1学期】
  ・研修部年間活動計画提案
  ・研究紀要プロット提案
  ・外部講師による現職研修
  ・研修部提案授業/指導案書式提案/事後研の進め方の確認
 【夏休み中】
  ・指導案作成
 【2学期】
  ・指導案検討会
  ・全員授業公開
  ・研究紀要見本原稿提案
 【冬休み中】
  ・研究紀要原稿作成
 【3学期】
  ・研究紀要丁合い・製本
  ・次年度計画立案

 こうした、「中身は教科でも領域でも構わないけれど、動き方としては一定」という枠組みが残っている状態が、後任に優しい体制なのではないでしょうか。どのような「料理(研究内容)」を盛りつけてもよいが「皿(活動の枠組み)」は既にある、という状態です。「この皿は、大変貴重な皿である」という価値付けも同時に行います。過去の研究紀要を繙くと、そのヒントが得られます。過去の研究紀要は、代々の研修主任が、職員とともに向きあってきた学校の課題が記録されています。何に悩み、越えようとしてきたのか。丁寧に読んでいくと、それを綴った当時の試行錯誤が伝わってきます。その過去の取り組みと現在の取り組みをつなげて語ったときに、「本校はこういう課題に向きあってきた。だから現在がこうなのだ」と言うことができます。歴史を語れることは,説得力を高めることにつながるのではないかと考えています。

3 「議論から逃げない」姿勢を残そう
 どんな体制になったとしても、考え方というのは多様です。よく引き合いに出される「パレートの法則」のように、賛同者・中間層・批判者の割合は「2:6:2」です。まず始めに「どのようなシステムを敷いたとしても、必ず批判は受ける」という諦念は必要なのでは、と思います。
 その上で、「議論のタネ」というものは、賛同者からも、中間層からも、批判者からも得られるものですし、そこから中間層を大きく引き込む結果につながり賛同者が増えることも考えられます。そう考えると、疑問や異論は歓迎すべきものです。何も「論破せよ」というのではないのです。「すみません、研修部の考えが足りませんでした」と謝る必要もありません。
 大事なのは「研修部としての見解」をしっかり出して、向きあうことです。
 ある年、こんなことがありました。研修部の年間活動計画に対して、次のような意見が出されたのです。

「国語科で研究をするのは構わない。だが、内容をある程度絞らなければ結局は研修成果が見えづらいのではないか。」

 3年次計画の1年目の提案でした。教科は国語としつつも、領域を「話す聞く」「書く」「読む」「言語事項」のどれでもよいとした背景には、研修部の中に「絞ると『やりづらい』という批判を受けるのではないか」という腰の引けた考えがありました。そこへの意見です。結局、紆余曲折があって1年次には絞りませんでした。そして、2年次からは内容を「書くこと」における「説明的な文章」と思い切った焦点化をしました。その結果、何が起きたかというと…。

 全体研修の場における質問が激増した

 つまり、それまでは「なんでもいいですよ」「先生方のやりやすいようにやってください」という姿勢を取ることによって、そこからうまれる軋轢や説明責任から「逃げていた」わけです。研修部の腰が引けていては、議論は始めから噛み合いません。そのような研修への参加意欲も当事者意識も低くなってしまうのは自然なことです。研修部が腹を括って、研究内容を焦点化しました。場合によっては、それを負担に感じられる先生もいるかもしれません。見通しがないことについて不安を覚えるのは仕方が無いことです。全体研修の場で受けた質問に対して、答えられるものはその場で答え、答えられないものについては持ち帰って検討することを約束しました。
 「持ち帰って検討する」ことを約束した内容については、必ず、調べて研修部通信にまとめ、職員全体で共有することにしました。また、そのソースになった資料については研修部で共有しました。「1」で述べた校内サーバーに保存し、いつでも閲覧できるようにしました。
 このように、研修部が「議論から逃げない」姿勢を見せることによって、校内研修の時間における話し合いは活性化しました。校内研修の画像を開くと、そこには色とりどりの付箋が貼られ、分類され、成果と課題が明らかになった模造紙が並んでいます。見た目にも充実していると自負しています。しかし、ワークショップの手法を取り入れることは大切ですが、それだけでは本質に迫ることは難しいです。その大前提には研修部が議論から逃げないという姿勢が重要だった、と気付かされました。そうなったときに、批判者は、実は批判者ではなかった、ということもようやくわかりました。「全員で進める」というのは「全員が賛同者になる」という意味ではありません。批判や異論も推進力にするということなのではないかと考えています。

4 でも、「捨てられてよい」という余白も残そう
 ここまでを基本的なスタンスとして、次年度の研究主題と年次計画(5年計画で2年次に見直し)活動計画と新しい指導案の書式はつくってあります。会議を通せばそのままで動き出せる形にしてありますが、あくまでも「案」であるという方針を打ち出しています。
 現在の研修部から見える景色を前提としているこの計画は、やはり「現在の風景」に過ぎうません。年度が替われば、子どもも職員も変わります。学校に働く力学も変わるでしょう。現在の視点から最適だと思える計画も、風景が新しいものになれば取り組みづらいものになるかもしれません。実際にどのように動くのかは新しい担当者に委ねるしかないわけです。
 ですから、「28年度スタッフはここまで考えました。このまま動くのも、別の計画で動くのもお任せします」という引き継ぎ方をしようと考えています。それがよいのかどうかはわかりませんが、少なくとも選択肢は増やしているはずです。何年かしたら後任の方や、他の先生達に、この引き継ぎの仕方はどうだったのかフィードバックをいただこうと思います。

 最後までおつきあい下さり、ありがとうございました。
                                                        (2017/02/19 藤原友和)

2017年2月11日土曜日

「自分らしさ」って何だろう


 
 昨年の12月3日に帯広で行われた、BRUSH-UPセミナーに参加してきました。「これが私の生きる道」「自分らしさってなんだろう」というテーマや講座内容に強く魅かれました。



学生生活では、「失敗しないように」「叱られないように」学校生活を送っていました。社会人1年目に、ある人から「辻村さんって特徴ないよね」と言われました。恥ずかしくなったと同時に自分でも「その通りなんだよなあ」と思いました。自分に自信が持てなくて、周りの目が気になってしまう。だから自分の思いが言えない。「自分らしいってなんだろう」「私らしいってどういうことだろう」と頭がぐるぐるしてしまうこともあります。そんな思いもあって、参加しました。



道中では、道路の真ん中で大きな雄鹿に1頭、道路脇に佇む雌鹿2頭と出会いました。さすが北海道だと思いました。絶対ぶつからないようにしようと思い、到着した帯広は都会でした。市内にスタバが2軒もあって、さらに都会に見えました。



 講座に参加して、たくさんの方のお話を聴くことができました。

 

 今の私の心に深く残る言葉がいくつもありました。(この言葉だけ読むと、何のことか分からないかもしれません。すみません。)



「誰のための指導なのだろうね。」

「できなさを理解する。許す」

「男性だからできやすいこと。女性だからできやすいこと。」

「自分で考えて、自分で決める」

「伸びていく人は、リフレクションが上手」




 講師の先生方のお話を聞いていると、皆さん本当に様々な経験をされていました。良いこともそうでないこともお話してくださいました。そして皆さん、「人との出会い」を語っていました。私は、講座最後のリフレクションで、「今の自分を認めて、コレかなあと思うことを続けていくこと。それが自分らしさに近づいていくことかな。」と書きました。今の自分を認めていくこと、できない自分を知ること、そこから学んでいくこと。そして「人との出会い」を大切にしたいと思います。


 BRUSHUPでたくさんの人に出会うことができます。ご縁をいただくことができます。時折苦しいこともありますが(笑)、「私らしく生きていく」ために、学び続けていきたいです。帯広は素敵な町でした。ありがとうございました。斜里にもスタバがほしいです。

(辻村 佳子)