2016年12月23日金曜日

第91回 教師力ブラッシュアップセミナーin苫小牧のご案内

5大都市連続セミナー④

「特別の教科 道徳」模擬授業12連発!

~考える道徳を考える~


 平成30年度より実施される「特別の教科 道徳」。それに先駆けて「考え、議論する道徳」を追究した模擬授業を、道内気鋭の小学校教師が12本持ち寄ります。よい資料を探す、授業技術を盗む、道徳の授業についてもっと考える……ぜひこの機会をご活用ください!



日時:平成29年7月1日(土)

場所:苫小牧市民活動センター(予定)

講師:堀 裕嗣・高橋裕章・大野睦仁・藤原友和

主催:教師力ブラッシュアップセミナー
共催:教育の実践交流サークル
後援:苫小牧市教育委員会様

参加費:3,000円


09:10~09:15 開会セレモニー

【第一部/絵本資料】
09:15~09:35 模擬授業1 中村安恭(旭川)
09:35~09:55 模擬授業2 小林雅哉(胆振)
09:55~10:15 模擬授業3 鹿野哲子(空知)
10:15~10:30 考える道徳を考える

【第二部/読み物資料】
10:40~11:00 模擬授業4 佐藤良紀(胆振)
11:00~11:20 模擬授業5 増澤友志(札幌)
11:20~11:40 模擬授業6 近藤真司(石狩)
11:40~11:55 考える道徳を考える

【第三部/映像資料】
13:00~13:20 模擬授業7 木下尊徳(十勝)
13:20~13:40 模擬授業8 山本和彦(石狩)
13:40~14:00 模擬授業9 山口淳一(札幌)
14:00~14:15 考える道徳を考える

【第四部/人物資料】
14:25~14:45 模擬授業10 矢島勲(胆振)
14:45~15:05 模擬授業11 鈴木綾(渡島)
15:05~15:25 模擬授業12 宇野弘恵(旭川)
15:25~15:40 考える道徳を考える

【振り返ろう】
15:55~16:45 パネルディスカッション「道徳を考え、議論する」
      パネラー:藤原友和(渡島・小)
            大野睦仁(札幌・小)
            高橋裕章(札幌・小)
            堀 裕嗣(札幌・中)
        司会:斎藤佳太(胆振・小)

16:45~16:50 閉会セレモニー

2016年12月17日土曜日

教室掃除 5分で終わる!?

部屋の隅から、平成11年度の『俺たちの旅』(私の学級通信です)が顔を出しました。「あ~、こんなことやってたなぁ」面白かったので紹介します。

   あれはいつのことだったでしょうか。河村君たちの教室掃除時間を計りだしたのは。
  「いいかぁ。ヨ-イ、ドン!」
   それから岩村さん、大倉さん、松村さんの動きはビデオの早送り状態になり、後藤
  君、大関君も飛び跳ねています。河村君も汗びっしょり。5分7秒!!掃除をタイム
  で競うとおもしろいことに気づきました。まず、全員が無言になります。掃除の要領
  はわかっているので、何がまだ行われていないのかを素早く察知して仕事を奪い合う
  ようになります。また、誰かが先を読んで、次の仕事内容を叫んだりします。もちろ
  ん、それに対して
  「お前やれ!」とか、「俺は昨日した」などと議論しているヒマはありません。そし
  て、最後は全員がえも言われぬような満足げな顔つきをしています。
   そうなのです。掃除をしているとか、掃除をやらされていると思うから面白くない
  のです。視点を変えてみると、もっと面白いことってたくさんあるのではないでしょ
  うか。
   今まで、福嶋さんと大浦君の班が挑戦しましたが、まだ、この記録は破られていま
  せん。

 これを書いたのは今から17年前、旭川市立明星中学校1年2組(40名)を担任した時のこと。1年生で人数もほとんど同じ。この話をすると流石1A。早速挑戦です。この辺が素晴らしい。冷めてないです。熱い。好きだなぁ、こういうことに本気で燃えるの。旧4班、千葉くん、倉兼さん、岩崎くん、山岡さん、藤澤くん、橋詰さん、工藤さんが挑戦。
「先生は手を出さないでよ!」と念を押し、「スタート!!」。記録は・・・何と、5分25秒。惜しいなぁ。一つ確かなことは、数字を意識すると、ドラマが起きる、ということ。
 32年の教員生活の中で、最速、5分7秒。
 果たしてこの壁は破られるのか!? 
                                                                    (小林 智)

2016年12月16日金曜日

第88回教師力ブラッシュアップセミナーin札幌のご案内

テーマ:ゴールを意識した学級びらき・授業びらき

 もうすぐ平成29年度がスタートします。いま受け持っている子どもたちとの1年の締めくくりを考えつつ、次年度へ向けての準備や構想を始めるころかと思います。来年こそはこうしよう、あれをやってみたい……そんな思いもあるかもしれません。
私たち教師はつい、自分の「教えやすさ」に主眼をおいた学級づくり・授業づくりに甘んじてしまいます。でも本当は、子どもたちの成長を願ってのもの。次の3月、あなたの学級・教科受け持ちの子どもたちには、どんな姿で進級・卒業してほしいですか? 進級・卒業という「ゴール」の姿を見据えた学級びらき・授業びらきについて考えられる1日です。
 講師として多賀一郎先生(神戸・追手門学院小学校講師)、大野睦仁先生(札幌市立三里塚小学校教諭)をお迎えします。ぜひご参加ください。

【日時】平成29年3月26日(日)9:15~16:45

【場所】札幌市産業振興センター

【参加費】3000円(学生・新年度採用者は1000円

【プログラム】
09:15~09:25 受付
09:25~09:30 開会セレモニー
09:30~10:00 チェックイン
            今年度の学級づくり・授業づくりの◎○△
           ※学生・新卒の方はこれまで学んできたことについて
10:00~10:45 学級びらき模擬授業3連発!
  低学年:斎藤佳太(苫小牧市 小学校教諭)
  高学年:小林雅哉(伊達市 小学校教諭)
  中学校:高橋和寛(札幌市 中学校教諭)
10:45~11:00 講評 多賀一郎先生・大野睦仁先生
11:05~12:05 講座 「ゴールを意識した学級びらき」大野睦仁先生
12:05~13:00 昼食休憩
13:00~13:45 授業びらきの模擬授業3連発!
  低学年:増澤友志(札幌市 小学校教諭)
  高学年:加賀大介(札幌市 小学校教諭)
  中学校:山下 幸(札幌市 中学校教諭)
13:45~14:00 講評 大野睦仁先生・多賀一郎先生
14:05~15:05 講座「ゴールを意識した授業びらき」多賀一郎先生
15:10~15:50 対談「講師の心に残っている学級&授業の話」大野睦仁先生×多賀一郎先生
15:55~16:45 チェックアウト
           合法的立ち歩き& おしゃべり歓迎! 勝手流チェックアウト
16:45 閉会セレモニー


お申し込みはこちらから!

2016年12月14日水曜日

自分がやめない限り、続くのだ

今年度の4月から、小さなサークルを立ち上げました。
名前は「教育の実践交流サークル」。
何か気の利いたネーミングを、と思ったこともありましたが、見た人に伝わりやすいように、活動内容をそのまま名前にしました。

私は今年度で教職15年目に入ります。何とか仕事を続けてこれました。
何も分かっちゃいない上に生意気だった新卒の頃、職場内外で様々な方にたたき上げていただきました。
学級の子どもたちは私にとって何よりの「先生」です。
保護者の方々も、「斎藤先生さあ……。」と、私を見掛けては教えてくださいました。
職場の先生方からも、授業のこと、地域との協同のこと、酒の呑み方(笑)など、たくさん教えていただきました。
また、出身大学のつながりからご縁ができ、札幌や地方のいくつかのサークルにもかかわらせていただきました。時にはミンチ状態になるまで拙い授業を斬られたこともありました。
周りの方々に本当に恵まれました。
こんな生意気やヤツを育ててくださったのですから。
感謝は尽きることがありません。

ある年から数年間、サークル例会から遠ざかっていた私。
自分の授業や学級づくりに「どこかおかしい……」「何かが足りない……」と違和感をもち続けていました。
違和感は解消できずにどんどん溜まりますから、当然、色々なところに歪みを生じます。
手痛い、悔やしい失敗は数えきれず。
相談しようにも、日々の業務に忙殺される毎日。「ちょっと学級をみてもらえませんか?」などと、なかなか言い出せませんでした。
「道内サークルのゆるやかな連合体」である教師力ブラッシュアップセミナーに月例会はありません。
日常のサークル活動が前提の「連合体」ですから。
サークルをやってないのにブラッシュへの参加を続けることに無理をも感じていました。

ざっくばらんに相談できる場に行きたい。
……でも近くにないや。
どうしよう。

退勤後に車を飛ばして遠くの町まで行く?
……くたびれて途中で寝ちゃうよ。
どうしよう。

自分でサークル作っちゃう?
……いやいやいや、学級づくりも授業も満足にできていない自分の所に、誰が来てくれるというの?
でも苦しいな。
どうしよう。

逡巡、逡巡、うじうじとまた1年あまりを過ごしました。
それが辛かった……
ついに限界。
ある勉強会を草の根で開き続ける大学の先輩に、新たなサークルを自分で立ち上げる相談をしました。
「すごくいい。お前の例会だったら行くわ。」
   ええっ!? そそそそうなんですか??
「一人例会だって、今までたくさんあった。それはそれでいいもんだ。」
   静かな読書タイムができるってことですか。
「続けるなんて簡単だよ。サークル活動は、自分がやめない限り、続くんだから。」
   一人でいいなら続けられます!

ものすごく大きな勇気をいただきました。
さらに友人やブラッシュの仲間に相談したところ、やはり「お前の会だったら行く!」「応援する!」と意外な声がたくさん。
じつに簡単なことです。
行動力も決断力も足りず、やらない理由を自分で作っていただけでした。

かくして、「教育の実践交流サークル」は産声を上げました。
仲間や諸先輩がたに助けていただきながら、毎月1回の交流会を開いています。
おかげさまで、私の違和感は少しずつ消化されてきました。
また、活用してくださった方には「ああ、話せてよかった!」と言われます。
毎回、部屋をお返しする時間ぎりぎりまで、話が尽きません。



目指すは、友人+これまでの仲間+地元の先生方の、職場外のコミュニティ。
ちょっと話したい、相談したい。そんなときに顔を出せる場所です。
地元の先生方が来てくれる日を夢見つつ、主義主張を問わずに交流する場を、今後も作り続けていきます。
私がやめない限り、続くのですから。


次の実践交流会は今週末、12月17日(土)に開きます。
よろしければご活用ください。

(斎藤 佳太)











2016年12月11日日曜日

第87回 教師力ブラッシュアップセミナーin苫小牧のご案内


 「アクティブ・ラーニング」の視点での授業改善があちこちで話題になっています。子どもたちに必要な力を,どんな授業でつけていくのか。授業の方法論や,技術論があちこちで語られています。

 しかし,すばらしい授業計画をつくっても,学級づくりがうまくいっていなければ,その授業は機能しません。
 多様な子どもたちが結びつき,生き生きと過ごし,成長できる教室――。
 そんな教室をつくるために苦心されている方も多いと思います。
 本セミナーでは,「みんなを包みこむ教室を創る」をテーマに,学級づくりについて考えていきます。
 「教室のあの子」にどう向き合っていくか,一緒に考えてみませんか?




日時:平成29年2月25日(土)09:15~16:30
場所:苫小牧市民活動センター
(北海道苫小牧市若草町3丁目3番8 号)
参加費:2,000円

メイン講師:大野 睦仁
札幌市立三里塚小学校勤務。
教師力BRUSH-UPセミナー代表。
協同学習やPA(プロジェクトアドベンチャー)などの手法を生かし,子どもたちの「結びつき」を強め,「幸せなクラス」を創る実践を積み重ねている。








9:15~ 9:30 受付

9:30~10:00 オープニングセッション
           「クラスにうまく入れない子って?~私が包み込みたいのはこの子~」

10:00~10:45 第一講座(大野 睦仁)
 「みんなを包み込む学級づくり 大野学級の場合」

10:45~11:00 休憩

11:00~11:30 実践発表
 「みんなを包み込む学級づくり 斎藤学級の場合」(斎藤 佳太)
 「みんなを包み込む学級づくり 水戸学級の場合」(水戸ちひろ)

11:30~12:00 鼎談・Q&A(大野 睦仁×斉藤 佳太×水戸ちひろ)
 「みんなを包み込む学級をつくるには?」

12:00~13:00 昼食

13:00~13:45 第二講座(大野 睦仁)
 「みんなを包み込む授業づくり 大野学級の場合」

13:45~14:15 実践発表
 「みんなを包み込む授業づくり 斎藤学級の場合」(斎藤 佳太)
 「みんなを包み込む授業づくり 水戸学級の場合」(水戸ちひろ)

14:15~14:45 鼎談・Q&A(大野睦仁×斎藤佳太×水戸ちひろ)
 「みんなを包み込む授業をつくるには?」

14:45~15:00 休憩

15:00~16:00 第三講座(講座+グループワーク)
 「教室像の変化~今と昔と未来~」

16:00~16:20 リフレクション

16:20~16:30 クロージングセッション


お申し込みは【こくちーず】から!

2016年12月10日土曜日

第83回BRUSHーUPセミナーin帯広集会報告

12月3日(土)に帯広市とかちプラザにて帯広集会が行われました。

これまで以上の総勢28名の集会となり事務局としては参加者の学びに寄り添えたのでは?と考えています。

それぞれの講座について報告させていただきます。

【女性教師だからできること】宇野弘恵先生
 この講座では,宇野先生の以前の指導と現在の指導のターニングポイントについてわかりやすくお話しいただき,女性のみならず,参加者全員が自分の取り組みを振り返るきっかけを提示していただきました。


【男性教師だからできること】高橋裕章先生
この講座では,FMCついてお話しいただいた後,高橋先生ご自身の勤務校での例から参加者の話し合いを促し,こちらも自分のこれまでの実践を振り返る視点をいただきました。

【十勝発!実践発表「これが私の生きる道」】
 この講座では,山河先生・黒川先生・宮前先生・加地先生のこれまで自身が取り組まれてきた実践の成功や失敗,振り返っての考察などをお話しいただき,参加者にとって多様な実践・多様な悩みの中で取り組まれている姿を見てもらうことで,今後につながるきっかけを提示していただきました。

【学校でしなやかに生きるということ】石川晋先生
 この講座では,石川先生が昨年度取り組んできた写真集を例にこれからの教員としての在り方,自分の立ち位置について考えるきっかけをいただきました。

【自分らしさを見つめ直す】千葉孝司先生
 この講座では,千葉先生により様々な自己分析の例を具体的に提示していただき,参加者全員で自己について考えました。
【自分らしい教師と求められる教師】宇野弘恵先生・高橋裕章先生・石川晋先生・千葉孝司先生
 この講座では,石川先生によるファシリテーターとファシリテーショングラフィックによりこれまでの講座の内容についての深化はもとより,今後のファシリテーションの考えについて提示していただきました。
【全体を通して】
 今回は,これまでにないテーマでのセミナー開催となりました。計画当初は集会として成立するか不安な部分もありましたが,参加された方々に多様な刺激を与える集会になったのではと思います。

最後に登壇いただいた講師の方々,実践を発表していただいた先生方,FGをしていただいた先生方,参加していただいた方々に感謝の意を表し,帯広集会の報告を終わります。
(木下 尊徳)

2016年12月4日日曜日

第89回教師力BRUSH-UPセミナーin函館のご案内

【北海道5大都市連続セミナー②】

期 日:平成29年4月8日(土)
会 場:サンリフレ函館 大会議室
テーマ:特別の教科道徳模擬授業12連発~今、道徳をどう説く?~
講 師:堀 裕嗣・大野睦仁ほか
ファシリテーション・グラフィック:藤原友和・小林雅哉・田名部紗穂里ほか
主 催:教師力BRUSH-UPセミナー

 09:00 開場・受付
 09:10 開会セレモニー

【第1部】「やる気スイッチON」になる道徳
 09:15~09:35 模擬授業1 鈴木 綾(小)
 09:35~09:55 模擬授業2 滝田 彩(小)
 09:55~10:15 模擬授業3 山川香緖里(小)
 10:15~10:35 模擬授業4 高橋勝幸(中)
 10:35~10:50 交流タイム
 
【第2部】「葛藤のある」道徳
 11:00~11:20 模擬授業5 田中のぞみ(小)
 11:20~11:40 模擬授業6 前田明美(小)
 11:40~12:00 模擬授業7 山口淳一(小)
 12:00~12:20 模擬授業8 友利真一(中)
 12:20~12:35 交流タイム

【第3部】「考え、議論する」道徳
 13:30~13:50 模擬授業9  高橋裕章(小)
 13:50~14:10 模擬授業10 大野睦仁(小)
 14:20~14:40 模擬授業11 田名部圭一(小)
 14:40~15:00 模擬授業12 堀 裕嗣(中)
 15:00~15:15 交流タイム

【第4部】みんなでリフレクション
 15:30~16:45 リフレクション ファシリテーター:三浦将大
 16:45 閉会セレモニー

 18:00~ 懇親会

お申し込みは【こくちーず】から!

2016年12月3日土曜日

第86回 教師力BRUSH-UPセミナーin旭川のご案内

第86回教師力BRUSH-UPセミナーin旭川
~「対話型」模擬授業12連発/模擬授業12連発!5大都市連続セミナー① 


札幌で好評の「模擬授業12連発セミナー」を旭川にて開催します!
テーマは、「主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・. ラーニング」)を視野に入れた、
「対話型」で模擬授業です。
全道各地から気鋭の実践家が集い、「対話型」授業をどうとらえるかを考え、
模擬授業を行います!

この日のテーマは、「対話型」なので、
授業者と「対話」をする時間。
指定討論者の「対話」を聞いて、思考を深める場面。
様々な時間をプログラムしています。
ぜひ共に、「対話」をして、学び合いましょう!


日時:2017年2月4日(土)
場所:上川教育研修センター(予定)
定員:40名
参加費:3000円


〈プログラム〉
 *授業者は、決まり次第、更新していきます。

09:10~09:15 開会セレモニー

【第一部/国語】
09:15~09:35 模擬授業1 斎藤佳太(苫小牧・小)
09:35~09:55 模擬授業2 佐藤亮子(北見・小)
09:55~10:15 模擬授業3 髙原隼希(旭川・小)
10:15~10:35 模擬授業4 山下 幸(札幌・中)
10:35~10:50 授業者と「対話」

【第二部/道徳】
11:00~11:20 模擬授業5 増澤友志(札幌・小)
11:20~11:40 模擬授業6 辻村佳子(斜里・小)
11:40~12:00 模擬授業7 宇野弘恵(旭川・小)
12:00~12:20 模擬授業8 千葉孝司(十勝・中)
12:20~12:35 授業者と「対話」

【第三部/学級活動】
13:30~13:50 模擬授業9 太田充紀(上川・小) 
13:50~14:10 模擬授業10 西村 弦(十勝・小) 
14:10~14:30 模擬授業11 山口淳一(札幌・小)
14:30~14:50 模擬授業12 友利真一(空知・中)
14:50~15:05 授業者と「対話」

【第四部/リフレクション】
15:15~16:45 「対話が機能する授業とは?」
       高橋裕章(札幌・小)×堀 裕嗣(札幌・中)
       ファシリテーター 大野睦仁(札幌・小)
16:45~16:50 閉会セレモニー

お申し込みは【こくちーず】から!

2016年11月30日水曜日

第83回教師力BRUSH-UPセミナーin函館ふり返り

1 企画趣旨とその実現に向けたオープニング・セッション

(1)集会コンセプト

 この度の函館集会のコンセプトは「〈みんなでつくる〉を考える」というものでした。教師が一方的に押し付ける授業や学級経営の在り方ではなく、子どもたち「みんなでつくる」在り方を考えていこうというものでした。
 うんうん。そうですよね。
 みんなでつくるって、きっといい学級なんですよね。

(2)オープニングの問い

 冒頭、オープニングセッションで、この日のメインファシリテーターである三浦さんは次のように投げかけました。

「〈みんなでつくる〉って本当にいいの?」

 え。

 この問いによって参加者は一気に「思考モード」に切り替わりました。無前提に「よい」のかどうか、本当に考えて実践してきただろうか。そういう内省に向かいます。
 午前中の実践提案3本、模擬授業2本は、上記の問いに貫かれて参加者の思考を刺激し続けました。

2 集会の実際

(1)実践提案×3

 斎藤佳太さんによる低学年の実践は、いずれ「みんな」に向かうための、自分づくりを報告してくれました。教師がつくる安心感がベースだということが根底にあります。
 中学年では加藤慈子さんが学級の「色」をつくっていくにあたって思考ツールを位置づけた実践を紹介してくれました。「アイドル会社」の動画には萌えました。ここでも、活動のプロセスを思考ツールという枠にのせるとやりやすいよ、という教師のつくった仕掛けが提案されています。
 高学年の中原茜さんの報告は、腹式の学級における自分たちで進める授業の在り方を提案するものでした。校内研修として取り組んでいる実践には、子どもたちが自律的に学ぶ姿とともに、それを可能とする地道な積み重ねが報告されていました。

(2)模擬授業×2

 三浦将大さんの模擬授業は理科の「気体の性質」でした。二段階の実験を組み合わせて、ペットボトルの中に入っている気体の正体を突き止めるという学習活動は、とても意欲をかきたてるものでした。対話を生む仕掛けや、追及を持続させる活動構成など随所に工夫が凝らされた授業提案でした。
 長澤元子さんの模擬授業はひたすらドイツゲームをするというものでした。二つのグループに分かれて、次々といろんなゲームを経験します。長澤先生が付かない方のグループでは「預け先がない」という理由で連れてきていらした2年生の息子さんがゲームのルールを説明してくれました。最初は戸惑いがちだった参加者も、徐々に笑い声が漏れ、2ゲーム目には笑い声が起きるタイミングが揃ってくるなど、一体感を感じさせる雰囲気で授業は終わりました。
 二つの授業は、ともに教師が発問・指示・説明の積み重ねによって授業が進んでいくのではなく、「間接的にねらいに導いていく」という仕掛けがありました。ここにも「みんながつくる」を考えるヒントがあらわれていたように思います。

(3)大野睦仁先生の「卒業カウントダウン」提案

 9月には別の企画で函館にいらして、「大野学級のゲンザイチ」を提案してくださった大野先生。今回は卒業までの「59」日間をどのように過ごしていくのか、現在までの取り組みを振り返りながら、学級通信などをもちいて提案してくださいました。
 その中で、本日のオープニングに絡めて提示された二つのフレーズが印象に残りました。

 ・「みんなでつくる学級」をつくる…
 ・「みんな」の中には…

 詳細は参加者のみにとどめておきますが、「あぁ、そうだよな」と強く納得したフレーズでした。私たちはいかに前提を疑わず日々を過ごしているのか…と気づかされた瞬間でした。

(4)ふり返りは参加者全員でファシグラ

 最終コマはリフレクションの時間です。
 「全員でファシグラってみよう」という三浦さんの投げかけ。
 これに参加者はとまどうかと思いきや…。
 会場にはこれまでのファシグラが全部貼られています。
 一コマにつき、二人ずつで描かれていますし、描いている姿も見てきました。そういうわけで「どう描いていいかわからない」ということもなく、全員がすらすらと描き始めます。12名全員が書き上げたところで、一人ずつ今日の学びを発表して聞き合い、クロージングセッションが終わりました。いわゆる「ペイントリフレクション」という方法がとられたわけです。

3 参加者・事務局の振り返り

 11月26日(土)に開催された学習会でしたが、その後もFBグループ内で振り返りが続いております。ブログ公開用に書いてもらった振り返りには、次のような言葉が並びました。
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 今回の函館集会は、実践報告3本、模擬授業2本、大野さんの講演も全てが素晴らしかったと思います。そのような場を「増幅する装置」として、オープニングセッション・クロージングセッションをファシリテートした、三浦将大さんの果たした役割は大きかったと思います。簡単に言うと、「それまでに書かれていたレコーディングも材料にしながら、全員でファシグラ」をしたんです。いわゆる「ペイントリフレクション」に近いものと思いました。Nextにつながります!(藤原友和/主催)
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オープニングでは,その時点で“みんながつくる,みんなでつくる教室”に必要なことを出してもらいましたが,出された言葉に参加者の意識の高さを感じました。
クロージングでは,学びをファシグラってもらいました。オープニングでの考えにプラスαがあったり,より具体的な言葉になっていたりと,それぞれの学びが反映されたFG・発表になりました。
より深い学びになるように,オープニングでの「問い」,FGの効果的な活用など,改善すべき点もあらたになりました。(三浦将大/メインファシリテーター)
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 各講座・模擬授業の内容について、常時2名のグラフィッカーが同時にレコーディングをしていきました。後から比較すると、グラフィッカーによってクローズアップされた言葉が異なります。それぞれの問題意識の違いが表れていると思われます。自分のノートと見比べながら読むことで、講座内容の理解がさらに進む仕掛けがありました。これが1日の濃い学びを支えていました。(斎藤佳太/実践提案/BRUSH本体事務局)
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 今回初めてグラフィッカーとして参加させていただきました。
 実際にやってみると,描くことに精一杯でしたが,どの言葉をどのように描くか,たくさんたくさん考えることができました。
 また,複数人で1つの講座をグラフィックする事で気付いた事の中には重要視する部分が異なるという事もあります。
 人によって心に残る部分が異なるからこそ,なぜ・どうしてそう描いたのかを互いに言及し合う事で,より深い学びを得られるグラフィックになると感じました。
受講者として,グラフィッカーとして,みんなで高め合えることができた1日でした。(鈴木綾/グラフィッカー)
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 今回は「みんながつくる、みんなでつくる」がテーマでした。
 三浦先生のオープニングセッションではいくつか問いがありましたが、特に「みんなでつくる学級はいい学級なのか?」という投げかけで1日の学びの軸が決まったように感じます。

 みんなでつくる学級は、いいか悪いかより「すごい」というイメージでした。つくるのが大変だからです。特に大野先生には「これを実践すればこんな学級になる!」という光を全面に伝えるのではなく、「Aの実践をして結果は◎。けれど、負担に感じている子もいる可能性もある。たとえば…(具体的な事例が続く)」というように成果と課題をセットで伝えていただきました。さらにその日のうちに学びをファシグラでまとめる…。
 how-to実践を「与えるだけの集会」ではなく、与えられた実践をきっかけに「みんなで考える、みんなが新たな価値をつくることができる集会」になりました。(中原茜/実践提案)
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(まとめ 藤原友和)

2016年11月20日日曜日

学び方を選択する。


 教員になって11年目となりました。今年は10年経験者研修に参加しています。先日この研修の一環で研究授業を行いました。研究授業のテーマは「課題探求型学習」。生徒が課題を発見し、生徒同士で練りあいながら課題についての考えを深め、解決していく。大雑把にいうとこんなイメージでしょうか。今回はこの研究授業を作る上で考えたことを御紹介させて頂きます。

 「課題探求型学習」では必ずといっていいほど、グループでの学習が行われます。本来「課題探求型学習」では必ずしもグループ学習を必要とするわけではないのだと思うのですが、様々な研究授業を観てみるとグループで話し合うような場面が盛り込まれているのが実際のところです。これはグループで意見を交流しながら、生徒が主体的に学びを深めるといったことをねらっているのでしょう。かくいう私も自分の授業に積極的にグループ学習を取り入れている一人です。

 しかしグループ学習を授業で行っていて、最近新たな疑問が浮かんできました。グループでの学習を授業に取り入れることは、逆にいえばグループでの学びを強制しているのではないだろうか、というものです。本来学問とは孤独なものという側面もあります。確かにグループで交流する価値がある課題だけど、今はまだ個人でじっくり追究したい。学習者としての生徒にはそんなこともあるのではないでしょうか。そんなときにグループで交流することを強要されてしまっては「主体的に学ぶ」ことにならないのではないか。ここで授業づくりが行き詰りました。

 実生活においても人生でぶつかる様々な問題の中には一人で解決しなければならないものがたくさんあります。確かに仲間と協力して課題を解決する場面もありますが、そのような場面ばかりではありません。さらにいうと個人でも仲間と協力してでも、どちらでも解決できるけれど、どちらの手段が自分に合うのかを自分で選択しなければならないような場面もあることでしょう。そうであるならば、仲間と協力してグループで課題を解決するのか、あるいは個人で課題を解決するのかを選択できるような場面を授業の中に設定する、ということも一年間の授業の中にあっていいのではないのでしょうか。あるいは個人とグループを自分でうまく使い分けながら課題解決を目指すような授業も実生活に役立つことでしょう。個人で行うこととグループで行うことの双方の良さと欠点を繰り返し生徒に体感させたうえで、自分で主体的に課題解決の方法を選択する力をつける。このことはきっと将来ぶつかる問題を解決する上でも役に立つに違いありません。授業における一番の目的は課題の解決です。しかしこの目的に至る手段には多様性が認められていいのではないか、そんなことを考えて今回の研究授業を行いました。

 授業はいくつかの成果と課題を残しましたが、授業後の検討(仲間との協力)と自分の中での反省を通してさらに授業づくりについて考えていきたいと思います。
                                (髙橋和寛)

2016年11月19日土曜日

第82回 教師力ブラッシュアップセミナーin北見終了



 11月5日(土)に、2回目の北見集会が行われました。

 集会の様子をお伝えします。 
 
 場所は端野町「いなかふぇ 木倉屋」さんでした。

 参加者の方の中には、「2回目の参加です」という方もいらっしゃいました。



 アイスブレイクを兼ねたランチタイムの後は、講座のスタートです。

 
 講座は、「多様性」「あの子」をキーワードにして、授業づくりや学級づくりについて。

 実践内容は様々でしたが、それぞれの提案に共通する視点や考え方がありました。

 「さっきの講座と似ている考えだなあ。」

 「同じキーワードが出てきたなあ。」

 と感じるところがありました。

 

 「参加者の方と一緒に考えていく学習会にしたい。」という思いで、交流タイムを設定しました。


 「自分たちの教室のインクルーシブのこと」

 「教室にいるあの子のこと」

 「明日からの教室づくりのこと」

 をテーマに。

 席替えをしながら、メンバーを変えて交流をしました。

 子供たちのことについて思いを巡らせる時間があることで、

 新しい視点や新たな疑問をもつことができたのではないかと思っています。



 学習会の後は、北見市内で懇親会も行いました。

 美味しいお料理を食べながら、講座のことについて、各々の学校のことについて、趣味のことに

 ついてお話して、楽しい時間を過ごしました。



 参加された先生方、本当にありがとうございました。

 また、落ち着く空間を提供していただいた、
 
 「いなかふぇ たんの 木倉屋」様にも、感謝申し上げます。



辻村 佳子





絵本と私

 3度目の1年生の担任をしています。私のクラスの国語の授業の最初は読み聞かせから
スタートします。
 「今日の国語はまずは読み聞かせです。」子どもたち「やったー!」
 4月から続けてきてこのやりとりが日常になりました。子どもたちが集まってぎゅうっ
と固まって読み聞かせする本に目を向け、耳を傾けます。
 時には面白い話を、時にはすっと話の世界に入っていく話を、時には子どもと対話をしながら…。色々なお話を子どもたちに届けます。
 子どもたちの本を見つける真剣な目。笑顔。絵本を通して子どもたちと作る雰囲気はとても温かくて子どもたちも、私も好きな時間です。
 学級文庫、通称「たなぶんこ」にはたくさんの絵本があります。いつしか子どもたちはその中から読んでほしい本を選んで、「これ読んで」と私の机の上に置いていくようになりました。
国語だけではなく、道徳、生活など様々な学習で私にとって絵本が必須となりました。
私の学級経営において、「絵本」はなくてはならない存在なのです。

 子どもの頃には母に読み聞かせてもらっていましたが、以前はここまで私は絵本に夢中になることはありませんでした。
 私を絵本に目覚めさせたのは、前に住んでいた町の人たちとの関わりが大きかったです。
学校での仕事の傍ら、地域の読み聞かせボランティアに所属したくさんの町民や子どもたちに読み聞かせを行いました。町の図書に関わる様々な取り組みにも関わらせてもらいました。その中で絵本が大好きになり夢中になってたくさんの絵本を読みました。絵本が私のライフサイクルの一部になりました。
 地域に一歩踏み出して活動できたことが、私の教員としての幅を広げてくれました。本当に感謝しています。

 この春、異動をして新しい学校で勤務しています。学校は変わっても私のライフサイクルは基本的には変わりません。学級づくりの一つの手段として「絵本」を私の武器としてどんどん実践を積み重ねていけたらいいなと思っています。そして学校だけではなく地域に一歩踏み出し、一町民として子どもたちを見守り育てていきたいと思います。
 地域に一歩踏み出してみること、それが実は教員としての力を高める一つの手段になるのかもしれません。

                             (田名部 圭一)

2016年11月1日火曜日

第84回BRUSH-UPセミナーin帯広のご案内


【これが私の生きる道!~教師の笑顔が子どもを変える~ 】

 

「知識基盤社会」「少子高齢化」「グローバル化」と今まで経験したことのない世界が待ち受けています。この台詞も聞きなれてしまう昨今。教育界に目を向ければ、「アクティブラーニング」「大学入試改革」「道徳の教科化」と目まぐるしい変化に右往左往してしまう…。教育に、そして教師に求められるものが増えることに、不安を覚えていることも少なくない…。



そんな今だからこそ、「自分という人間だからこそできる教育は何か」「自分らしい教師とは」という視点が必要ではないでしょうか。教師が自分らしさに自信をもって笑顔で過ごす姿は、子ども達にとって安心を生み出し、子どもたちの成長までつながっていきます。



そこで、今年のブラッシュアップセミナーin帯広では、「今求められる教師像」と「自分らしい教師像」を結ぶ時間を作りました。2学期の実践を振り返りながら、みなさんと一緒に考え、これまでとこれからがつながる時間を過ごせれば嬉しいです。


お申し込みは【こちら】から!



【日 時】

 平成28123日(土)9:3016:30

【場 所】

 とかちプラザ 306号室

【参加費】

 3500円(お弁当・お茶つき)

【タイムテーブル】

9:30 9:40 オープニング「自分らしさって何だろう」

9:4010:40 宇野弘恵   「女性教師だからできること」

10:5011:50 高橋裕章   「男性教師だからできること」

12:5014:10 十勝発!実践発表 「これが私の生きる道!」

              ・山河 愛(中札内村立中札内小学校)

              ・黒川達也(大樹町立大樹小学校)

              ・宮前敦子(音更町立音更中学校)

              ・加地 曜(足寄町立足寄中学校)

14:2014:50 石川 晋  「学校でしなやかに生きるということ」

15:0015:30 千葉孝司  「自分らしさを見つめ直す」

15:4016:30 対談    「自分らしい教師と求められる教師」

               宇野弘恵・高橋裕章・石川晋・千葉孝司

16:3016:45 クロージング 「明日から私が生きる道」



【講師紹介】(登壇順)

宇野弘恵

旭川市内小学校教諭。2002年より教育研修サークル・北の教育文化フェスティバル会員となり,思想信条にとらわれず,今日的課題や現場に必要なこと,教師人生を豊かにすることを学んできた。現在,理事を務める。

高橋裕章

札幌市内小学校教諭。教育実践サークル「DNA」副代表。国語実践研究では、科学的「読み」の授業研究会から読解の実践方法を学び、現在は、その手法を活かした読解指導や論理的思考力を高める授業づくりに力を入れている。

石川 晋

上士幌町立上士幌中学校。学生時代より授業づくりネットワーク運動に参加し、20133月よりNPO授業づくりネットワーク理事長。2015年度は全国20ヵ所以上を回って研修会を実施。日本児童文学者協会会員、北海道子どもの本連絡会運営委員。

千葉孝司

音更町立音更中学校教諭。十勝ライフスキル教育研究会代表。いじめ防止や不登校に関する講演,執筆などに取り組む。カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努めている。



【ファシリテーショングラフィッカー】

新川宏子 横田陽子 山河愛 木下尊徳

教師力ブラッシュアップウィンターセミナー in 札幌のご案内

「<新年度/これから>を見据えた学級づくりと授業づくり」 







 2017年のウィンターセミナーは、「一日一笑!教室に信頼・安心が生まれる魔法のネタ」「学級開き入門 (THE教師力ハンドブック)」「社会科授業がどんどん楽しくなる仕掛け術 どの子も社会科好きになる授業ネタ&アイデア」などの著書をもつ宮城・石巻から佐々木潤先生をお招きします。
 模擬授業と、佐々木潤先生による解説や講座を通して、具体的な授業づくりのコツを学びます。そして、新年度を見据える3学期前のこの時期だからこそ、佐々木潤先生の学級づくりから、これからの教室づくりを考えます。<新年度/これから>に向けて、大切なことを体験し、思考する1日です。
 2017年の学び初めは、教師力BRUSH-UPウィンターセミナーから!多数の参加をお待ちしております。

【日時】2017年1月7日(土)9:15~16:50

【場所】札幌市産業振興センター(札幌市白石区東札幌5条1丁目1-1)

【参加費】3,500円

【プログラム】 ~詳細は随時更新いたします~

09:15~09:30 受付
09:30~09:35 開会セレモニー
09:35~10:05 チェックイン(函館市立高盛小学校 三浦将大)
10:10~11:10 「これから」を意識した模擬授業と解説
          <模擬授業25分×解説5分を2本>
           北広島市立大曲小学校 山本和彦
           十勝管内小学校    西村弦
11:20~12:30 講座「新年度に向けて~授業づくりで大切なこと」(佐々木潤先生)
12:30~13:30 昼食休憩
13:30~15:00 講座「これから時代の教室づくり~私が出会ってきた子どもたちから学んだこと」
           (佐々木潤先生)
15:10~15:50 対談「ぶれるコトと迷うコト~新年度を迎える前に考えたいこと」
           (佐々木潤先生&札幌市立三里塚小学校 大野睦仁)
16:00~16:45 チェックアウト(三浦将大)
16:45~16:50 閉会セレモニー

お申し込みは【こちら】から

2016年10月16日日曜日

第83回教師力BRUSH-UPセミナーin函館のご案内

日 時:平成28年11月26日(土)9:30~16:30
会 場:サンリフレ函館 中会議室

テーマ:みんながつくる みんなでつくる これからの教室


講 師:大野睦仁ほか
参加費:2000円(学生1000円)

日 程:

9:15~ 9:25 受付
9:25~ 9:30 開会セレモニー(総合司会:八重樫大輔)
9:30~ 10:00 チェックイン「“みんなでつくる学級”ってなんだろう」
  ファシリテーター:三浦将大
10:00~11:10 実践提案「学級の○○、みんなでつくってみた」(20分×3)
  提案1 【低学年】斎藤佳太「学級の風土」
  提案2 【中学年】加藤慈子「学級の色」
  提案3 【高学年】中原 茜「学級の授業風土」
  コーディネーター:三浦将大
  ファシリテーター:藤原友和
  グラフィッカー:鈴木 綾・八重樫大輔

11:20~12:20 講座と講評
「“みんなでつくる”とはどういうことか~大野学級、卒業カウントダウン~」
  講師:大野睦仁
  グラフィッカー:鈴木 綾・小辻美希

12:20~13:20 昼食

13:20~14:50 みんなでつくろう!「AL授業が学級を伸ばす!」(30分×2)
  模擬授業1「理科でつくるAL授業~課題を解決する~」三浦将大
  模擬授業2「国語でつくるAL授業~コミュニケーションの質を高める~」長澤元子
  グラフィッカー:八重樫大輔・小辻美希
  指定討論者:大野睦仁・藤原友和

14:50~15:05 休憩

15:05~16:30 チェックアウト「“みんながつくる”“みんなでつくる”ために必要なコト」
  ファシリテーター:三浦将大

18:00~ 懇親会
  プロデュース:山川香緖里

お申し込みはこちらから!

ほどよさの鍵

現在,育児休業をとってちょうど2ヶ月になりました。
子どもが1歳になるのをきっかけに,妻と交代する形で休業に入ったのです。

木下さんが1年間の育休をとられ,その後の復帰してから感じたことをこのブログ記事で書かれています。
私は,現在の状況から感じていることを書いてみます。

育児に徹すると,1日のサイクルがどんどん閉鎖的になってくることを痛感します。
私もこの2ヶ月の基本的な生活パターンから言うと,家族外の方と話をする機会は,隣近所の自分の母と同世代になる方々との挨拶を交えた話くらいです。
確かに,近所の保育所では,子育て支援センターが開設されています。しかし,なかなか生活のリズムの中にうまく組み入れることができず,まだ,行けずにいる状態です。最初のきっかけを作ることができれば,その後も組み入れられるのでしょうが,それがなかなかできないのです。

そんなところに,「育児をしっかりとしなきゃ!」とか「早期教育で子どもの力を伸ばさなきゃ!」とか,「こういう子どもをめざさないといけない!」というような意識をもつようになると,そこには,ギシギシとした子どもとの関係が生まれてくることが,容易に想像できます。
子育てに辛さを感じてしまう状況です。真剣に取り組もうとすればするほど,その辛さと正対するようになるわけです。

私の場合,現在のところ,全く辛さを感じずにいます。それどころか,初めての女の子(第1子と第2子が男の子で,この子が第3子)で毎日メロメロになっています。確かに,育休に入って,たかだか2ヶ月であるということは,大きな要因としてあると思います。ですが,先に書いた2点について,自分なりにクリアできる状況にあるということも大きいと考えています。

まず1つ目。閉鎖性について。
育休パパ仲間を身近で見つけることは,なかなか難しいです。


左の表で示されているように,昨年度の男性育休所得率は,2.65%ですから。それでは,ママ友…と言っても,まだ,支援センターにも行けていない状況ですから,それも無理なわけです。

ただ,私には,強力なサポートがいました。しかも,すぐ隣に。
それは,妻です。聞けば,何でも答えてくれます。不安も喜びも共有してくれます。

妻が第1子,第2子,そして,今の第3子と休んでいるときに,自分がどれだけ同じ役割となれるような振る舞いができたかと考えると,痛烈な反省の気持ちしかありません。きっと,これまでの私のような方々は,今もたくさんおられるのでしょう。たった1人のサポートの存在で,本当に助けになります。自分の身近にいてくれることが望ましいでしょうが,とにかくどんな関係でも「つながる相手がいる」ということは,助けに必ずなります。そんな人をしっかりと見つけることは,とても大切なことだと強く感じています。

2つ目。「よりよい子育て思考」について。
第1子のとき,何も分からない中でも,「よりよいことをしていこう」,「子どもにさせてあげよう」と息巻いていたことを思い出します。「よりよい子育て思考」をレベルで表すと,「MAX」でした。
第2子のとき,同じ気持ちで接しているつもりでも,どこか,「2度目」の意識があり,「余裕」と表現していいものなのか考えてしまいますが,そんな気持ちが生まれてきました。
第3子の今,「まぁ,大丈夫でしょう!」という気持ちがかなりの割合であり,「気楽」という気持ちになっている感じです。
育ちの見通しが立てられるようになると,気持ち的には気楽になってくるということでしょう。決して,子育てをおろそかにするという意味では全くありません。あくまで,気持ちです。その心構えが,向かい合うことをほどよくさせていくと感じています。


さて,長々と育休中に感じたことを書いてきましたが,このことは,教育の場でも共通しているなぁとも感じています。特に,小学校において。

小学校の学級担任で,さらに,学年1学級だったりすると,学年打ち合わせも無く,相談することも無いといったことがあります。そんな時,やはり,身近な校内で低学年ブロックのような区分けで考えて,相談できる体制が作れたら同じ効果があるでしょう。校内で難しければ,他でも構いません。どんな関係でも「つながる相手がいる」ということは,助けに必ずなります。

「子どもたちの学力をつけなければ!」「子どもたち同士が安心して話し合えるような関係をめざさなければ!」等々,学級担任であれば,必ずめざすことでしょう。そのとき,自分が辛くなるくらいに考えすぎていませんか?そこに,「気楽」さは,ありますか?その心構えが,子どもたちと向かい合うときの一挙手一投足,一言,表情……いろいろなところにほどよく作用してくるはずです。

育休を通じて,今,感じていること。

来年の4月の復帰時に,家でも職場でも,大事にできますように!!


                             (太田 充紀)



2016年10月15日土曜日

チーム研修でアクティブに

勤務校では,国語,算数,理科,特別支援の4チームに分かれて校内研修を進めています。



これまでは,学校全体で1つの仮説を検証するスタイルで研修を行ってきました。

それぞれの教室で実践する上での縛りが多いのですが,全学級にそれがフィットするかというとそうでもない。結果,徒労感ばかりが募る……。もしくは,「みんなに見られるときだけ」理論どおりの授業をつくり,それ以外の日常実践は全くそれとは違う授業……。そんな悪循環が見られていました。



それなら,もっと自由度が高く,日常の授業改善に生かせるスタイルの研修を目指そうということで,チーム型研修がスタートしました。



私は「チーム国語」に所属しています。

チーム全体で共有している目標は,次の通りです。

① 日常授業の中で,全児童が言葉を使って表現する授業づくりをしよう。

② 日常授業の中で,全児童が「聞くこと」の大切さを意識する授業づくりをしよう。



チームの中で「仮説」は作りません。そこに時間をかけるのではなく,それぞれのクラスの実態を考えて,①や②に近づけるためにはどんなことをしたらいいかを考えることにしています。チームの中では,「何か面白そうな先行実践を見つけてきて真似することから始めてみよう」「その実践を最低1ヶ月は続けてみよう」を合言葉にしています。先行実践を追試して,その成果はどうだったかを確かめる作業を月1~2回の研修の時間に加えて,自主的な集まりの中で行ってきました。

これまで半年間研修を続けてきた中で,このような姿が見られるようになってきました。



これまで指導書通りの流れでしか授業をしたことがない先生が,子どもが意欲をもてそうな活動を設定しようと先行実践を調べたり,自分で開発したりするなど,工夫するようになった

教務主任の先生が,国語科の指導のポイントを模擬授業や資料を使って発信してくれた

チーム内でまわしている「実践交流ノート」(交換日記みたいなものです)に,今悩んでいることや,試してみたことについて書いてくれる先生が増えた

子どもの書いたものをもってきて検討したり,授業ビデオを撮ってきて検討したりするなど,子どもの実際の姿を見て話そうという姿勢が増えてきた

チーム内の先生同士の情報交流が活発になってきた



「先生たちが,主体的に研修に取り組むようになってきた」という点では,一定の成果はあったのではないかなと思います。(もちろん課題も多くありますが。)



子どもたちに「主体的で対話的で深い学び」を求める私達。

その私達がどのように学んでいくか。

これは,非常に大切なことだと思います。

もっとみんながアクティブに学びに向かっていけるように,今後もいろいろと作戦を練っていきたいと思っています。

(小林 雅哉)

2016年10月1日土曜日

「私と仕事どっちが大事?」


どちらも大事なことが出てきた場合,どう答えたらいいのだろう?そんな場面は珍しいケースではない。どちらとも言えない…。そんな場合どうしますか?



私は,昨年度1年間育児休暇を取りました。男性としては珍しいケースだと言われます。男性の育児休暇取得率は短期・長期合わせて2%前後。1年間取得する人は,さらに少なくなります。(平成27年度雇用均等基本調査によると男性の育児休暇取得率は2.65%。その中で1年以上育児休暇を取得した人は2%。1万人に約5人。)自分が育児休暇を取得しようと考えたのは,様々な要因があります。環境・時期・周囲の理解,何より育児休暇を取りやすい公務員だったこともあり取得しました。育児休暇を取得したくても取れない環境にある人はたくさんいることを理解しつつ,取れる人は取らなければという思いもありました。



 育児休暇から復帰して職場も変わり,半年経過。復帰しての半年は,「これまで通り」の仕事と「現実」の仕事との間でさまよい続けた半年でした。これまではここまでやっていた。でも,保育所の迎えに行かなければならない。病院に行かなければならない。これまで以上に子どもに目が向き,自分の仕事と家庭を意識する半年。これまで以上に効率を考え,仕事の軽重をつけ,取捨選択していく毎日。母親として育児休暇を取得し,職場に復帰している先生方に頭の下がる思いを抱きつつ,自分なりのスタイルを今現在も模索しています。



 仕事と育児どちらが大事でしょう?自分はどちらも大事だと思っています。後は,その時々のバランス。そして,調整。今日は,子どもが耳鼻科に通院したため,仕事:少年団:家庭は,3:3:4のバランスで1日を過ごしました。明日は,少年団の大会が1日あるため,仕事:少年団:家庭は,1:8:1になるでしょう。もちろん,これにやらなければならないこと,やりたいことが入ってくるので,この割合ではないことも考えられます。



「私と仕事どっちが大事?」には,「どっちが大事?」ではなく,そう聞いた背景を考えることが必要だと思います。育児休暇を取ってから,子ども・保護者・同僚の言葉や行動に「どうして?」と背景をより考えるようになりました。「期日まで提出物を!」と言いますが忙しい時についうっかり見落とすことや忘れてしまうこともあります。忘れ物をチェックしてくださいと言っても,夜遅くに帰ってきて話を聞けないことだってあります。自分の場合は,育児休暇の時間は,これがすべて!絶対!ではなく,柔軟に考えられる「幅」を学ぶ時間だったように思います。1つのことを徹底することも必要ですが,その場・その時・その子ども・保護者・同僚に応じて柔軟に考える先生がいてもいいと思いますが,どうですか?
                             (木下 尊徳)

意見を言えない子どもと私

 自分の意見をはっきり言いなさい。
 教師が多く口にする言葉だ。ところが子どもは、自分の意見がわからなかったり、賛成されなくて傷つくのが嫌だったりと意見をつぶやくことさえ難しい。
 そんな子どもたちにアサーション・トレーニングを実施することもあるが、子どもたちの気持ちは痛いほどわかる。私自身が意見を言えない大人だったからである。
 新卒教員だった頃、職場の同僚数名と珍しく昼食をとりに出かけた。給料日前の財布の中には2000円弱の現金。高級料亭にでも行かない限り、一人分のランチには間に合う金額だ。
 向かった先は回転寿司。値段によって皿の色が違うタイプ。所持金を計算しながら、皿を選ぶ。1番安い100円の皿だけでは何となく恥ずかしい。200円の皿も交えつつ、周囲の先生方とそう遜色のない皿のタワーが積み上げられていく。順調に食事は進む。
 そのときアクシデントが起こった。同僚の先輩女性教師が、「このお寿司美味しい。食べてみて」と1貫自分で食べ、残りの1貫の皿を差し出す。
「あ、いただきます」と皿を受け取り、口にする。
「あ、おいしいですね」と言ってから首をかしげた。
(この皿はどうすればいい!?)
 皿をくれた先輩は何事もなかったように、次の寿司を頬張っている。助け舟を出してくれる同僚もいない。
 自分の意見をはっきり言うことの難しさを噛みしめつつ、そっと自分自身のタワーの上に一際輝く皿を積み重ねた。内気なフレッシュマンに何が出来ると言うのか。
 しかし、それがきっかけでふっきれた。自分の財布の極限まで攻めた。おそらく財布に残る金額は、道端に落ちていたとしても小学生も拾わない。
 産油国の新興都市の高層ビル群のようにテーブルにはタワーが立ち並ぶ。
 難局を乗り切った自分自身を心の中で褒めながらレジに並ぶ。しかしその時同僚教師の衝撃的な言葉を耳にした。
「割り勘にしようぜ」
 結局私は一番親切にしてくれていた同僚からお金を借りた。
 今、アサーション・トレーニングを実施するのは、あの時の悲劇を繰り返さないためなのかもしれない。そんな私も今ではセミナーでは90分位べらべらと喋り続ける。それはパワーポイントのおかげだ。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に普段は極度に内気なのにバイクに乗ると強気になる警察官が出てくる。私にとってのバイクはパワーポイントなのだ。
自分の意見を言うためには、技術だけでなく、どうしても伝えたいくらい好きなことや自信が持てる武器が必要なのだと思う。最後にこの場を借りて言わせてください。
「お皿戻していいですか?」 
                  (千葉孝司)

2016年9月26日月曜日

未来の自分への投資

先日、中学生になった教え子がやって来ました。
彼女の相談に乗りながら、
というよりも雑談をしながら伝えたのは、
今しかできないことをすればいいこと。
学べる大人でありたいのか学べなくてもいいのか考えること。
今からだって十分に間に合うこと。
未来の自分への投資をすべきだよということ。
でした。

翌日、研究紀要の校正作業のために印刷をしながら、
たくさんの方が書いてくださった原稿に目を通しました。
私が書いた原稿はほんの一部です。
なんとなく、自分がいちばん仕事を負っているつもりでいましたが、そうではないのですよね。
たくさんの方々に支えていただいて、仕事を進められるのですよね。
そんな当たり前のことに、やっと思い至りました。
研究推進委員長という立場上、
先生方にお願いすることが多く、
正直なところ嫌な立場でもあります。
それでも、これまでに経験したことがないことも、
いろいろと経験してきた2年間でした。
小中一貫教育ということで、
自分の職場だけでなく他の部分にも思いを巡らせなければならないということも経験しました。
投げ出したいと思うことも多いです。
けれど......
そうか、「未来の自分への投資」だな、と。

やって来た教え子に伝えたつもりでいましたが、
彼女に伝えていたようで自分に伝えていたのかもしれません。
何年経っても、子どもたちに教わることばかりです。

子どもたちの人生に関わることの意味を考えつつ、
いつまでも「未来の自分への投資」ができる教員でありたいと思います。
(水戸ちひろ)

2016年9月25日日曜日

第82回 教師力ブラッシュアップセミナーin北見のお知らせ


テーマ:多様性に応える学級づくり

日時:11月5日(土)12時~17時 【ランチ付き♪】

場所:いなかふぇ たんの 木倉屋(端野町二区1262-1)
参加費:3000円(ランチと1ドリンク代込み)

12:00~13:00 受付・ランチタイム・アイスブレイク

13:00~13:50 多様性に応える学級づくり(大野睦仁)

13:50~14:20 自分たちの教室のインクルーシブは?
             *交流タイム<司会・辻村佳子>

14:20~14:30 休憩

14:30~15:10 あの子たちに応え「た」学級づくり(山口淳一・増澤友志)

15:10~15:40 自分たちの教室にいるあの子について
             *交流タイム<司会・大野>

15:40~15:50 休憩

15:50~16:30 あの子たちに応え「た」授業づくり(辻村・増澤)

16:30~17:00 明日からの教室づくり
             *交流タイム<司会・山口>

終了後、懇親会を行います。

お誘いあわせの上、ぜひご参加ください!


【お申し込みはこちらから】

2016年9月5日月曜日

聞いてみること

今年度は久しぶりに1年の担任になりました。1年生の担任をしていてちょっとした質問で解決したことを3つ書きます(みなさんご存知かもしれませんが)。
1つ目。黒板消し。
教室設営の時,前の担任が教室をきれいにして明け渡してくれましたが,黒板が少し白いと思いました。前に自分が使っていた教室もそうでした。確か「水拭き禁止」となっていましたが,黒板消しで何度消しても少し白いので水拭きをしたり,ウエットティッシュを使ったりしたことも…。そこで,事務官に相談しました。タイミングが良く,学校に出入りしている業者さん(ICTなど教育環境担当)がその場にいて黒板を見てもらいました。すると,「黒板消しが黒板に合ってない」と教えてくれました。事務官もその場にいたので,新しい黒板消しを購入することになりました。聞いてみるものです。
2つ目。水性塗料。
1年生は何にでも興味を示すせいか,帰りの会のころまでには全員の机が30cmは前に出てきています。床にテープで印をつけました。床が木なので傷つけないように養生テープにしましたが,剥がした後にかすかな跡が…。これも事務官に聞いたところ,粘着力が弱いものでもワックスを厚塗りした上でも糊の成分はダメとのこと。水性塗料なら大丈夫とのことで「ポ○カ」で印をつけました。ちなみに茶色を使っています。色が目立ちすぎず,ちょうど良いです。だいたい2週間くらいで書き直しが必要です。
3つ目。マーカーコーン。
ボール遊び。最初は「ころがしドッジボール」でした。内野と外野を指導することから円形を初めにします。グラウンドでしたら,ラインを引けますが,体育館ではラインを引けません。バスケットの円がありますが,小さすぎます。テープを張るのもいいのですが,円にするのは面倒です。そこで,体育の先生に聞くとマーカーコーンを貸してもらいました。マーカーコーンとはお皿の形をした陸上やサッカーの練習なんかでよく使われるコーンです。50枚で2000円するかしないかぐらいでしょうか。遠足の時の鬼ごっこの範囲を決めるのにも役立ちました。私物として持っているのもいいかと思います。
(大西陵公)


2016年9月3日土曜日

欲張りすぎないこと

 今年度は初めて、特別支援学級の担任になりました。担当している児童は、ダウン症のお子さん(A君)です。精神年齢は3歳程度で、笑顔がとてもかわいらしい子です。

 4月の始業式に、A君は登校して上靴を履くまでに30分かかりました。教室に行く階段を上るまでに30分、お手洗いで用を足すまでに30分・・・その間に彼の口から出tてくる言葉は「やだ!」の一言のみ。しかも学校内に響き渡るくらいの声量です。廊下の途中途中で座り込みをしながら、私のあらゆる提案に、「NO!」と意思表明をしてきます。靴箱が変わったこと、教室が変わったこと、担任が変わったことなどの変化が、A君を混乱させ、不安にさせたのだと思います。1年生の時の様子を少し知っていたつもりでしたが、私に見えていたのほんの一部分でした。A君が帰った後、私の頭の中で「やだ。」という言葉が響いていたのを覚えています。

 1カ月するとA君も私も、新しい環境に慣れていきました。そんな時同僚の先生とこんな話をする機会がありました。
 A君は授業時間と休み時間の切り替えが上手くできません。彼はチャンバラごっこが好きなのですが、遊んでいたいと思ったら、ずっと遊び続けます。初めはどうすれば良いのか分からず、最終的に私が何とか椅子に座らせていました。でも「もっと遊びたかったのに!」という彼の思いがあるので、次の学習を始める時も「やだやだ。」と始まります。結局A君の気持ちが学習モードになっていないので、授業が停滞します。そんな時に同僚の先生から、「欲張りすぎると良いことないんだよね。」と言われました。本当にその通りだと思いました。「時間を守らせないと。」「時間割通りに進めないと。」という私の考えが先行し、目の前のA君のことを考えていたのだろうかと深く反省しました。
 A君の1年後、2年後、もっとその先を考えた時、今この瞬間に「もう少し遊びたい」という気持ちを諦めさせることに、何の意味があるのだろうかと考えなおしました。今では「あと何回遊んだら、勉強しましょう。」「チャイムと一緒に片付けができたね。」と約束をしながら、彼の行動を認めるようにしています。上手くいかない日もありますが、「そんな日もある。それならこうしてみよう。」と考えるように努力しています。(まだまだまだ努力中です。)心を穏やかにするように努めることで、A君を安心させ、信頼関係を結んできました。改めて教師が笑顔でいることの大切さ、自分の機嫌を自分でとることの大切さを、A君から学びました。


 始業式から5カ月が経ち、A君の素晴らしい所をいくつも知ることができました。初日に30分かかった階段も、今は5分で上ります。A君は友達の行動をよく見ていて、真似をすることができます。私の提案には「やだ」と言っても、友達に誘われるとスムーズに活動することができます。校歌が大好きで、精一杯の言葉で一生懸命歌います。A君のにこにこ笑顔に周りの人が癒され、喜ぶ姿を見ることがあります。A君の保護者の方は「彼が大人になった時、この町で人と繋がりながら生活できるようになっていてほしい。」と願っています。そのためには、どんなことができるのか。「欲張りすぎない」ように、A君をよく見て考えていきたいです。試行錯誤の毎日を楽しみたいと思っています。


                                                      辻村 佳子

2016年8月21日日曜日

見えていないところにも心を向け続けよう

 クラスにいるAさん。
    Aさんはいつも笑顔で,男女だれとでも気軽に話している。また,人前でも恥ずかしがったりせず,話し合いの司会を進んでやったり,みんなの前でダンスを踊ったりしている。そして,周りからちょっとからかわれたりしたときでも,
「何言ってんの?」
という感じで,軽く笑って受け流している。
 そんな見えている姿から,元気で明るい子,嫌なことがあってもそれを気にせず,前向きに考えられる子,そんな風に感じていた。
 ある日,クラスでもめごとがあった。Aさんも関わりがあったので,放課後に話を聞いた。もめごとについてはお互いに納得し無事解決した。その後,玄関までAさんを送っていくと,
「どうしよっかな~。」
「話そうかな~。」
と,Aさんがぶつぶつ言っていた。納得したと思っていたのだが,まだ十分納得できていないことでもあるのかなと思っていた。
 少し待っていると,半年以上前にあった宿泊研修でのできごとを話してくれた。
 宿泊研修のために作ったグループのリーダーになったAさん。グループをまとめようと頑張っていたのだが,うまく進められなかったことがあり,メンバーからいろいろと言われていたのだ。Aさんは,そのときの悲しい思いをずっとずっと,それこそ半年以上も抱えていたのだった。そして,やっと自分なりに整理することができ話してくれたのだ。
 わたしは,宿泊研修のときにそのようなことがあったことも気づかなかったし,Aさんがそんな悲しい思いをずっと抱えていたことにも気づけなかった。
 それはきっと,目に見えている姿から,Aさんは明るい子,小さなことにくよくよしない前向きな子という Aさん像を自分で勝手に創り上げ,いつもそういう目で見ていたからなのだ。
 わたしは,笑顔でいる,元気にしている,明るくふるまっているなど,見えていることで安心してしまうことがある。
 そして,その見えている姿から勝手にその子像を創り上げ,その枠組みでその子を見てしまう。これはとても危険なことだ。見えていることで,見なければならないことを見ようとしなくなってしまうからだ。これでは,その子のことを理解することにはならない。その子のことを本当の意味で理解するためにも,見えていること,見せている姿だけではなく,見えていないところにもいつも心を向け続けるようにしたいと思っている。


三浦 将大

2016年8月18日木曜日

通信への引用文で振り返る1学期

 担任した学級では、学級通信を日常の学級経営の柱の一つとしています。学級の様子や担任の思いを保護者に伝えるという本来の目的に加えて、子供たちと学級の今を考えるための場としても活用しています。具体的には、配付時に教師が通信を読み聞かせ、教室の中での子供たちの姿に価値付けをしたり、大事にしたいことを語ったりしています(基本、通信は一枚一義で発行しています)。
 そんな私の通信では、引用をよくします。引用は、伝えたい価値を補強したり、印象づけたりするために効果的です。
 さて、夏休み中に、一学期に発行した通信を整理しました。すると、一学期のそれぞれの時期に応じた傾向が見られました。通信に載せた引用文とその時に考えていたことを紹介します。


(1)4月~新学期スタート…ゴールへ向けて走り出す!

◆「やるしかないのに、そんな簡単なことのわからない人間が多すぎる」ジョー・ストラマー
◆「昨日より今日、今日より明日、明日より明後日、日々変わり続ける事が大切です」パスカル・バルボ
◆「人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物だろう」ゲーテ
◆「頭のいい学者はまた、何か思いついた仕事があった場合にでも、その仕事が結果の価値という点から見るとせっかく骨を折っても結局たいした重要なものになりそうもないという見込みをつけて着手しないで終わる場合が多い。しかし頭の悪い学者はそんな見込みが立たないために、人からはきわめてつまらないと思われる事でもなんでもがむしゃらに仕事に取りついてわき目もふらずに進行して行く。そうしているうちに、初めには予期しなかったような重大な結果にぶつかる機会も決して少なくはない。」寺田寅彦/科学者とあたま

 新学期が始まったばかりの時期は、「とにかくやってみよう」ということを伝えるものが多かったです。最近の子供たちは、間違うことを嫌がる子(避ける子)が増えています(大人でも大勢の前で間違いたくないですよね)。しかし、そこを放置していては教室での学びが深まりません。それゆえのメッセージです。全員に挑戦することを求めているので、その裏返しとして「頑張っている人を笑うことはいけないね。」「笑われたら、次から頑張れなくなるね。」ということも繰り返して指導しています。


(2)5月~集団作りの時期…「ここぞ」で踏ん張りがきく子・集団に!

◆「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!」鴨川会長・はじめの一歩
◆「体力 精神力 最後は根性」真城信弘・バクマン
◆「番狂わせの可能性ってのは全員が信じて初めてゼロじゃなくなんだ。ベンチを含めた全員のうち誰か一人でも勝利を疑い始めた時点で勝ちはにげていくんだ。」野宮朋美・リアル7巻
◆「あきらめたらそこで試合終了ですよ」安西先生・スラムダンク
◆「他人にやらされてた練習を努力とは言わねえだろ」茂野吾郎・MAJOR
◆「やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」駒野勉(机くん)・ちはやふる

 学級の仕組みが整ってきた5月は、「努力の大切さ」「全員がすること」に重点を置いたものが増えました。特に、スポーツ系のマンガからの引用が増えています。これは、運動会を意識しての取り組みが増えてきていることと無関係ではありません。


(3)6月~運動会後の日常…自分を見つめ、向上的変容を目指す!

◆「ありのままの自分でいろ。好きな料理で人生を楽しむ。星の数に惑わされず、料理に集中することさ」パスカル・バルボ
◆「反省から学ぶことはたくさんあるけど本当に大事なのはそっから先に行くことだ」細美武士

 6月は、通信の中から引用の件数が減りました。変わって増えたのが子供たちの作文やノートの写真です。子供たちどうしで学び合う部分を増やしていきました。そんな中での引用は、失敗を乗り越える強さやたくましさ、自分を信じることの大切について語っているものでした。一人一人が自分を成長させることについて考えてほしいという願いがあったからです。


(4)7月~一学期を振り返る…それでいいのか自分(子供も教師も)!?

◆「人が不可能と思うとき、やりたくないと決めているのだ」スピノザ(オランダの哲学者)
◆「練習はウソをつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通にウソつくよ。」ダルビッシュ有

 7月も6月に続き、子供たちの作文やノート、エピソードなどを多く載せていました。6月との違いは「工夫」が見えるものを中心に選んでいた点です。丁寧で整っているだけでは物足りないよ、というメッセージを伝えていました(伝わっているか?)。引用についても今の自分を振り返らせるようなものを選んでいました。


 こうして、その時々に自分が伝えていたこと(何を伝えたかったか)をふり返って見ると、どのタイミングで何を大事にしてきたかを再確認することができました。
 もちろん、担任している子供たちの実態によっても、教師のキャラクターによっても、指導内容やタイミングは異なると思います。自分が唯一の正解だとは思っていません(いつもこれでよかったのかと悩んでいます)。

 大事なことは、目の前の子供たち一人一人を「とにかくよくみること」です(気になるあの子ただ一人に向けたメッセージもありだと思ってます)。子供をよくみることで、何が必要かは明らかになるはずです。
(山本和彦)

2016年8月15日月曜日

ありがとうございました!~第12回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌が終了しました

8月4日、5日に第12回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌が行われました。
道内道外から100名以上の先生たちが集い、共に学び合うことができました。

今回は、未来の教室像と、それに伴う教師の力量形成について考えていくというテーマだったのですが、4人の素晴らしい講師陣と、参加者のかなり高い問題意識で、とても刺激的な2日間になりました。

今回は、どの時間帯、どの分科会でも、「対話を通して学びを深める」ということ。そして、「未来の教室、教師像を考えるのだから、研修自体も、従来のような方ではなく、様々な形を取り入れて、企画、運営する」ということ。この2つにもこだわりました。

この2つによって、心地よい学びの時間、空間になったという声をたくさんをお聞きすることができました。
しかし、一方で、そういう場は、負荷のかかることであったかもしれません。
でも、そのようなこともあえて経験することで、これからの教室の在り方、教師の在り方を考えることができたら…と考えたのです。

「正解はない」「もやもやが増えた」・・・この2つも、参加者から聞かれた言葉です。
学び続けるために、この2つも、とても大事な意識だなと思っています。

この後も、道内各地で私たちのセミナーが開催されます。
この日の出会いがこの後も続き、共に学び合えますように…。
この日の問題意識がこの後も続き、共に学び合えますように…。

                 教師力BRUSH-UPセミナー 代表 大野睦仁



2016年8月1日月曜日

普段できない学び

 今年は持ち上がりの2年生を担任しています。子どもたちは互いに気心も知れて、時にはケンカもしながら楽しげに生活しています。私のクラスでは朝の健康観察では「元気です」「鼻水出てます」などの体調以外にも「今日は誰々の家に行くので楽しみです」「お兄ちゃんと朝からケンカしてやな気持ちです」など思い思いに付け加えて言う子がいます。夏休み前のある日、健康観察でYさんが「今日は久しぶりに習い事のない日だから楽しみです」と嬉しそうに話していました。その時は「子どもも忙しいもんだなあ」くらいにしか思わなかったのですが、次の日の健康観察では、「昨日はせっかくの日だったのに、塾の宿題だけで終わっちゃってがっかりです」と話していました。なんだか本当にがっかりしていて、気の毒になってしまいました。

 給食中に他の子に聞いてみたら、習い事で放課後が埋まっている子がかなりいるようでした。かと言って、そうした生活を子どもたちも嫌がっているわけではなく、それなりに楽しんで入る様子なのです。やっぱり習い事をたくさんしているKさんは、親から「やめて遊びの時間が取れるようにしようか?」と聞かれたそうですが、続けることを選択していました。とはいえ、1日の大半を学校で過ごして、その後毎日のように習い事に通う子どもたちは、大人と同様に非常に過密なスケジュールで過ごしているんだなあと、今更のように思うのです。それがいい悪いというものではなく、そういう時代なのでしょう。

 そんな話を聞いた後、授業や休み時間を子どもがどんな思いで過ごしているのか考えてみました。これだけ子ども同士で放課後遊べないなら、休み時間は本当に貴重だな、と。クラスの全員がそこにいて「行こうぜ!」の一言で約束完了。普段遊べない子とも自然に関われる時間。子どもにとっての価値を考えると、この貴重な20分休みを1分たりとも授業時間で奪ってはイカンと思うのです。大人だって勤務時間過ぎて会議してたらイラッとするのと同様に(^_^;)。

 また、夏休みは学校がないということで、子どもが子どもらしく遊べる時間を取り戻す時です。忙しい毎日を過ごしている子どもたちにとって、学校を離れてリフレッシュするというのは、昔の(私は昭和50年代がそうでしたが)小学生よりずっと大切なことなのではないかと思うようになりました。習い事の前に友達と遊んだり、約束も特にせずに公園に行って、会った人と遊んでみたり…当たり前のようなことが貴重になった時代にいることを意識するのも大切なのかもしれません。

 私たち教員も、普段できない学びをして、二学期に子どもたちに会えるといいなあと思っています。皆さんは夏休みは何をしますか。

(増澤友志)

2016年7月24日日曜日

私の転機

   人生にはいくつかの「転機」がある。もちろん教員生活にもそれはあるだろう。みなさんの転機はいつだろう。また、それはどんな体験だろう。私は今年、教員生活31年目に突入させていただいた。私の教員生活での転機はたくさんあったが、いつもふと思い出す体験がある。
                                                                                                                                        「小林先生でなければ話せないことを言ってほしいんだ。誰が言っても同じなら、言わないほうがいいんだよ。」

 旭川市立明星中学校に勤めて3年目、整列指導の係になった。なった、というよりさせられた。(整列指導係とは、朝会や集会などで全校生徒を整列させ、生徒に向けて生徒指導上のことなど何分か話す係のこと。明星中では、最低でも月に2回はそれがあった。)当時、生徒指導部長の上中先生(現在は旭川市立広陵中学校長)が言われた言葉だ。これには正直、相当悩んだ。気の弱い私は、朝会や整列指導がある前の晩は眠れなかった。ほんの1分程度話すのに、何時間も考えた。どう言ったら、生徒の心に残るのか。どう話したら、生徒は納得し、その言葉を受け止めてくれるのか・・・・・・。
                                                                                                                                 
  胃がキリキリした。腸が悲鳴をあげた。そしてたどり着いた結果は・・・・・・。何のことはない。自分の体験を本音で話すことだった。自分の体験は、自分以外の人には語れない。そして、自分が実際に経験しているから、そこには自然と実感がこもる。誰が話しても同じことは、聴く人の心に響き難い。「本音・実感・我がハート」(私がこよなく尊敬している、野口芳宏先生のことば)で語ることである。「いじめは相手を傷つけるからやめよう。」と言っても誰も聞かない。「実は自分はいじめられたことがある。その時はこんな気持ちになって・・・。」「今ではとても恥ずかしいことだが、私は人をいじめたことがある。その時はこんな気持ちで・・・。」と自分の体験を語ったとき、初めて人は『心のコップ』を上に向けるのではないか。(もちろん同じことを言っても、人の心にしみ込ませることができる人格者もいるが、私はとてもそんな域ではない。)
                                                             
 この体験以来、いつも自問している。「これは俺じゃなきゃ言えないことか?」そして、自分の経験を通しての発言を心掛けている。
 
 上中先生の言葉は今でも心に響いている。
                                                                                                                    
(小林 智)

2016年7月14日木曜日

1年生と絵の具との出会い

 11年ぶり2度目の、小学校1年生担任をしています。
 前回の手痛い失敗を生かしながら日々教壇に立っています……といいたいところですが、11年も経ってしまうと記憶はすっかり風化。
 当時の日記もなんだか当てにならず、初めて担任するような気持ちで1年生の子どもたちと向き合っています。

 6月下旬。運動会も終わり、大きな行事もひと段落。
 その頃には小学校生活のリズムをつかみ、学習に打ち込みやすい時期になります。
 図工の時間には、そろそろ絵の具の指導を始めることになりました。

 じつは個人持ちの絵の具指導については、教科書では3年生から扱われています。
 1年生ではまだ、みんなで共用の物しか扱いません。
 ですから、準備から片付けまで自分一人で行う個人持ち絵の具は、扱いがとても難しい道具といえそうです。
 とはいえ、使いこなせたら楽しいに違いありません。

 学年団3人で、指導の方法をいろいろと話し合いました。
 教師力ブラッシュアップセミナーのメンバーである増澤友志さんのご実践も参考にしつつ、学年会議で計画を練りました。

・絵の具の扱いの習得に、4時間計画でのぞむ。
・点描2時間→線画2時間と、ねらいとする技能を絞る。
・ワークシート等にはできる限り頼らず、画用紙の上に思い思いに描くことで絵の具を使うことを楽しむ。

 担任団3人が知恵を絞り、図工担当の先生が以前にベテラン先生から学んだという実践(※さらに元となる原実践があるのかもしれません)を踏まえて考えました。



1,あしあと
 パレットに好きな色3つを出し、画用紙を森の中、点描を動物の足跡に見立てて画用紙上を歩かせます。筆の太さを変えることで、動物の種類も変わるということにしました。
 同じ大きさの点を打つことを目標にしました。
いつの間にか画用紙内に「ここは池!」「あそこの洞窟を目指すんだ!」と、森の中の世界が子どもたちの頭の中に描かれ始め、様々な動きが生まれました。






2,シャツ
 パレットに好きな色3つを出し、画用紙にしましま模様を描きます。太い筆から順に使い、変化のある線を描きました。後から端を切り取り、袖や襟、ポケットなどを作っていきました。
 始めに自分の好きな色をチョイスしていますので、お気に入りのシャツが自ずと出来上がりました。その喜びように担任も驚き、うれしくなりました。






 絵の具用の塗り絵も広く市販されているように、枠線を太くとって中を塗らせることで、ある程度の“きれいな絵”を仕上げる手立てを打つこともできます。また、今後行うであろう混色の指導時などは、何らかのワークシートがあったほうが、色の変化が視覚的に分かりやすくなると思います。しかし増澤さんの考察にある通り、1年生の絵の具指導では、ある程度の自由度をもって使わせることで、「自分で道具を扱い、自分で作品を仕上げることができた!」という満足感をもたせることも、大切ではないでしょうか。
 シャツ描きでは自分のしましま模様がシャツに化けていくという変化がとても楽しく感じられたようで、子どもたちは特に盛り上がっていました。
 授業のねらいによって、活動の枠の広さや手立ては柔軟に変えていきます。これは芸体系教科においても、どの学年においても、大切な教師の構えなのだと思います。ただ、はっきり言えることは、子どもたちは大人が思う以上に「できる」ことがあるということです。
(斎藤佳太)

2016年7月6日水曜日

世界観を広げる転勤

 この春転勤しました。5年ぶり、通算6校目の学校となります。教員生活25年目を迎える教員としては、わりと早いサイクルで異動している方と言えるでしょうか。
 今回の勤務校は私が教員に採用された年に開校した、比較的歴史の浅い学校です。地域的には新興住宅地で、保護者の階層も高い方です。ちょうど教職員の三分の一も入れ替わる大量異動の時期と重なり、転勤早々生徒指導主事と2学年副主任兼学級担任を務めることとなりました。転勤直後、2年生を受け持つことからスタートしたのも初めてならば、学力的にも経済的にも、これまでの勤務校にはないほどレベルの高い学校も初めてでした。とは言え、与えられた役割に「嫌だ、無理だ」などと拒否できるような年代でもなく、ある種の覚悟を持って、学級はもちろん学年・学校づくりに奔走しました。
 学担を受け持ちながら生徒指導部長というのもなかなかハードな役回りですが、生徒指導部に関しては同僚との業務分担や校務支援のシステム、生徒や保護者の平穏さなどに助けられ順調に進みました。ところが、肝心要の学級づくりに少しずつ綻びを感じ始めるようになりました。学級が崩壊している生徒指導部長なんて、なんの説得力も持ち得ません。そんなプレッシャーを知らす知らずのうちに感じていたのか、年度当初から生徒たちを型にはめようとしすぎた嫌いがあったのかもしれません。
 数名のやんちゃ生徒たちをうまくさばききれないなと感じたとき、仲間が書いた一冊の著書と出会いました。それは『アクティブ・ラーニング時代の教師像~「さきがけ」と「しんがり」の教育論』堀裕嗣×金大竜(小学館)です。この著書から私が得た新たな気づきを紹介します。

                                                  *

【その1:金大竜さんの言葉から】
 幼い頃、父に言われたことがあります。
 「学ぶということは、目線が変わるということだよ。学ばない人は、そこがどこだかは分からない。自分が何者かも分からない。学ぶことで、少し目線が高くなる。すると、自分がいろいろな壁に囲まれていることを知る。もう少し、目線が高くなると、その壁はずっと遠くまで続いていることがわかる。そうして、学ぶことを続けていると、背中に羽がはえ、上空から全体を見渡し、自分が迷路の中にいたことがわかる。その時には、ゴールまでもが見渡せる。学ぶって、自分の視点を高くしていくことだよ」(p148)

                                                  *

 自分がなぜこの言葉に心打たれたかというと、これまで他者よりたくさん学んでいるという自分の中での傲慢さが、いつしか目線を高くすることを阻んでいたということに気づかされたからです。自分は学んでいるようで大事なことは何一つ学んでない。例えば、これまでと違うタイプの生徒たちに出会った場合、自分の中の目線だけでしか考えず、生徒たちの思いを蔑ろにして対応しようとする。よって自分のやり方を見直せない。迷路の中にい続ける。ゴールなど見渡せる訳がない。堂々巡りの悪循環な訳です。
 それにしても、この言葉はとても素敵な言葉です。金さんが素敵な先生であることはこのお父さんの影響を受けていることが窺えます。私もこの言葉によって、目線を高く持ち、生徒たちに任せる部分は思い切って任せてみようと舵を切り始めました。
                                                 
                       *

【その2:堀裕嗣さんの言葉から】
 人は見たいものしか見ないし、見ようとしているものしか見えないのです。つまり、見ている世界、見えている世界というのは、自分の「見たい」「見よう」という欲求や意志によって形づくられている、非常に狭いものにすぎないのです。だから、少しでも世界を認識しよう、少しでも世界に近づこうと思えば、自分の「見たい」「見よう」という欲求や意志の傾向を分析し、少しずつバイアスを認識し、取り除くべきバイアスと、きっと取り除いたほうが良いんだろうけどこれをなくしたらオレじゃなくなるよな……というような自分の根幹として愛着をもっているバイアスと、こうしたものを一つ一つ自分で咀嚼し消化していくことで、自分の「見たい」「見よう」を広げ深めていくしかないのです。僕はこうした機能を「世界観を広げる」と言っています。(p152)

                                                  *

 転勤直後というのは、とかく前任校との違いを相対的に比較しがちです。多くの人にとって過去は美化されますので、前任校の方が優れているという結論に至りがちです。かくいう転勤6校目となる私も、この呪縛からは逃れられませんでした。ところが、堀さんの言葉を踏まえると、転勤とは世界観を広げるためのものであり、世界観を広げることにより認識が深まると言えます。そしてそれは永遠に完結するものではなく、その時々に変わり続けるものであるとも言えるでしょう。
 この著書のサブタイトルにもあるとおり、私も前任校で「さきがけ」型教師でした。学級はもちろん、学年主任としても先頭に立ってリーダーシップをとることを心がけていました。それがたまたまうまくいっていただけだとも気づかずに、「さきがけ」であることで満足していました。そして、新たな転勤先では生徒指導部長。学年主任ではなくても、「さきがけ」であることを期待されていると無意識に思い込み、必然的に学級づくりにも「さきがけ」型の指導をしていたことに気づかされました。それ以降、「しんがり」型として、できるだけ生徒に任せて後ろからフォローしてみようと覚悟を決めました。
 6月に行われた宿泊学習では生徒指導上いろいろとハプニングが起こったものの、自分の学級に関してはトラブルを起こすことなくまとまっている。決して大きくまとまるのではなく、まだまだ小さくまとまっているのですが……。ただそれを見て、「しんがり」型の指導をもう少し続けてみようと決心しました。もちろん、時と場によっては「さきがけ」型の指導が必要な場面もあるでしょうが、自分にはこれまで見えなかったし、自分からも見ようしなかった世界を、広く深く見渡したいと思えたからです。
 さて、1学期も残り3週間を切りました。3月の学級解体時にどのような成否が出るかは、今後の指導の如何にもよるでしょう。ただどのような結果が出ようとも、「しんがり」型を貫いて、その広がりや深まりを見渡したいと思っています。
                                      【山下 幸】

 〈追伸〉 今年のBRUSH-UPサマーセミナーには金さん・堀さんが講師として登壇します。ぜひご参加ください。

2016年7月1日金曜日

修学旅行の作文を「ビフォー」&「アフター」で書いてみました

 先日、修学旅行に行ってきました。振り返りに作文を書かせたいのですが、なかなか筆が進まない…という子どもの指導に苦労することもあります。そこで、私は「見通しを持たせる」ことで、作文を書きやすくできないか、と考えてみました。
 まず、修学旅行に行く前に、「予想作文(ウソ作文)」を書かせます。「予想作文」のねらいは次の3つです。

①作文に対する嫌悪感を取り除く。
②文章の構造(起承転結)を学ぶ。
③「転」での「ひねり」(展開)を学ぶ。


 ここで大切なのは、子ども達に、自分の「ウソ」で、どれだけ読み手を引きつけるかを考えさせることです。読み手を引きつけるには、出だしの工夫なども挙げられますが、ここではそこに目をつぶり、あえて「転」での、展開だけにしぼりました。書くことが「ウソ」だけに、「転」では、大幅に話を広げられるし、あっと言わせる仕掛けを考えて書ける、という「予想作文」最大のメリットをいかしてみようということです。
 小樽での自主研修の計画を立てた時点で、子ども達に作文を書くことを伝えます。書く前に、自分の作文をどんな話にするのか、次の4つの中から選ぶよう、指示しました。

ア.おもしろい話  イ.かわいそうな話
ウ.おそろしい話  エ.感動する話


 さらに、条件を設けます。それは、既習の言語技術を使用することです。

比喩、擬人法、体言(名詞)止めの中から、1つは必ずどこかで使うこと

 この条件設定により、作品評価の曖昧さを少しでも減らすことができるかなと考えたからです。
 子ども達は、最初こそ戸惑いますが、ウソを書いていい、という安心感やおもしろさなどから、嬉々として取り組みました(ただし、ウソはウソでも、実際にありえそうなウソ、ということにしてみました)。ヴェネツィアガラス美術館で展示物を壊してしまう話、お小遣いを落としてしまったけど、優しい観光客に助けてもらう話、お寿司屋さんにインタビューをしたら、礼儀を褒められてトロをごちそうになった話等々、みんなで楽しく読み、一言コメントを付け合いました。

 その後、実際に修学旅行へ行った後に、また作文を書かせるのです(「アフター作文」)。手順は、「予想作文」の時と同じですが、今度は「予想作文」ではないので、ウソは書けません。しかし、子ども達には「予想作文」で獲得したものがあるので、嫌がりもせず、書き出しもスムーズでしたし、表現も工夫されていました(1コマ45分で書ききれなかったのは、2名)。なんといっても、読み手を意識した作文になりました。「アフター作文」の内容は、もちろん「予想作文(ウソ作文)」と違うもので構いません。大切なのは、生活文の書き方が、技術として身についたか、ということです。

 日常というのは、それほど事件性やドラマ性があることばかりではありません。それだけに、日常を生き生きと描写できる国語的な技術を獲得することは大きいことです。「予想作文」は、ウソを書くとは言いながらも、実は、事実を想定したシミュレーション作文となっています。子ども達は、実際にはどんなことが起こりうるのか、真剣に考えていました。この作業こそ、「見通しを持たせる」ことにつながっていたのではないかと思います。そして、「見通しを持たせる」ことの良さが、実際の作文に生かされたのではないかと思うのです。  【山口淳一】

2016年6月13日月曜日

2016年度教師力BRUSH-UPセミナー始動!

 教師力BRUSH-UPセミナーの12年目の新年度がスタートしました。
 今年度も、全道各地で、共に学び合いながら、北海道の教育を元気にさせていけたら…と考えています。
 今年度のスタートは、毎年恒例の大きな夏のイベントからです。
 詳細は、ここからご覧ください。

 夏のイベントが終わると、全道各地を回っていきます。
 大きなイベントだけではなく、膝や顔を突き合わせて、学び合う場も大事にしていけたら…と思っています。
 教室が社会と地続きであるように、自分たちが学ぶ場も、教室と続いていると思っています。
 そのために、自分たちが学ぶ場は、どんな場であるべきかということをずっと問い続けながら、取り組んでいます。
 今年度も、どこかでご一緒し、学び合えたら…と思っています。
 
 自分のクラスは、持ち上がりの6年生。
 なかなか余裕がなくて、新しいことに挑戦できていないな・・・と思いつつ、教師側から見ると、挑戦であっても、それが本当に子どもたちにとって必要なことなのかということは考え続けなければならないと思っています。
 ついこの視点は見失いがちです。
 もちろん挑戦する姿自体がヒドゥンカリキュラムとなっている場合も、もちろんありますが…。

 極端にぶれることなく、しっかりその「間」があることも意識しながら、子どもたちと向き合うことを誠実に取り組めたら・・・という決意で新年度を迎えています。

                                            (文責:大野睦仁) 

 
 

第12回教師力BRUSH-UPサマーセミナーin札幌 のご案内

テーマ「未来の教室像・教師像を考える~ボクらが見るべき未来は、どこの未来?~」


A未来の教室像を考える~教室の中の多様性に応える思想と技術
B未来の教師像を考える~教師の力量形成とリフレクション

平成28年8月4日(木)・5日(金)
於・札幌市産業振興センター
参加費:1日4000円 両日7000円

参加のお申し込みは「こくちーず」から

http://kokucheese.com/event/index/405345/




※7月23日、日程を一部改訂いたしました

<1日目>8月4日(木)
09:15~09:30受付
09:30~09:40開会セレモニー
09:40~09:50オープニングセッション「子どもたちの必要な力とは?」
オリエンテーション・・・大野
09:50~10:30「子どもたちに必要な力~ワンワードセッション」
多賀一郎氏・堀裕嗣氏・金大竜氏・野口晃菜氏各10分ずつ
10:30~10:50チェックイン
10:50~11:00休憩
11:00~12:20「子どもたちに必要な力をつける授業づくり」(1)
キーワードA「道徳」模擬授業者<さきがけ>山本和彦
指定討論者金大竜氏・山下幸
ファシリテーター山口淳一
キーワードB「主体的・協同的」模擬授業者<30代>加賀大介
指定討論者堀裕嗣氏・高橋裕章
ファシリテーター三浦将大
キーワードC「教室のあの子」模擬授業者<母性>辻村佳子
指定討論者多賀一郎氏・木下尊徳
ファシリテーター斎藤佳太

12:20~13:20昼食休憩
13:20~14:50「多様性を意識した学級づくり・授業づくり」
A「多様性を引き出す」藤原友和×金大竜氏
グラフィッカー木下尊徳
B「多様性に応える」大野睦仁×野口晃菜氏
グラフィッカー三浦将大
14:50~15:00休憩
15:00~15:50「インクルーシブ教育の今」野口晃菜氏
グラフィッカー辻村佳子
15:50~16:00休憩
16:00~16:40チェックアウト
16:40~16:50閉会セレモニー

<2日目>8月5日(金)
09:15~09:25受付
09:25~09:30開会セレモニー
09:30~10:20オープニングセッション「教師のための力量形成の深層」
鼎談 堀裕嗣氏・多賀一郎氏   進行:高橋裕章
10:20~10:30チェックイン
10:30~10:40休憩
10:40~12:00「子どもたちに必要な力をつける授業づくり」(2)
キーワードA「道徳」模擬授業者<しんがり>小林雅哉
指定討論者金大竜氏・千葉孝司
ファシリテーター山口淳一
キーワードB「主体的・協同的」模擬授業者<40代>三浦将大
指定討論者堀裕嗣氏・山下幸
ファシリテーター加賀大介
キーワードC「教室のあの子」模擬授業者<父性>斎藤佳太
指定討論者多賀一郎氏・西村弦
ファシリテーター木下尊徳

12:00~12:50休憩
12:50~13:50選択講座「教師の力量形成を考える」(1)
A「アクティブ・ラーニング時代の教師像」金大竜氏
B「年代別力量形成」堀裕嗣氏
C「父性と母性」多賀一郎氏
14:00~14:50選択講座「教師の力量形成を考える」(2)
A「校内研修の可能性」大野睦仁・西村弦
B「自ら学ぶ場を作る」藤原友和・斎藤佳太
C「外からの学びを自分に生かす」山口淳一・小林雅哉
14:50~15:00休憩
15:00~16:00シンポジウム「教師が見据える未来はどこか?」
パネラー金大竜氏・多賀一郎氏・野口晃菜氏・千葉孝司
司会:山下幸

16:00~16:10休憩
15:50~16:40チェックアウト

16:40~16:50閉会セレモニー

参加のお申し込みは「こくちーず」から → http://kokucheese.com/event/index/405345/