2016年12月14日水曜日

自分がやめない限り、続くのだ

今年度の4月から、小さなサークルを立ち上げました。
名前は「教育の実践交流サークル」。
何か気の利いたネーミングを、と思ったこともありましたが、見た人に伝わりやすいように、活動内容をそのまま名前にしました。

私は今年度で教職15年目に入ります。何とか仕事を続けてこれました。
何も分かっちゃいない上に生意気だった新卒の頃、職場内外で様々な方にたたき上げていただきました。
学級の子どもたちは私にとって何よりの「先生」です。
保護者の方々も、「斎藤先生さあ……。」と、私を見掛けては教えてくださいました。
職場の先生方からも、授業のこと、地域との協同のこと、酒の呑み方(笑)など、たくさん教えていただきました。
また、出身大学のつながりからご縁ができ、札幌や地方のいくつかのサークルにもかかわらせていただきました。時にはミンチ状態になるまで拙い授業を斬られたこともありました。
周りの方々に本当に恵まれました。
こんな生意気やヤツを育ててくださったのですから。
感謝は尽きることがありません。

ある年から数年間、サークル例会から遠ざかっていた私。
自分の授業や学級づくりに「どこかおかしい……」「何かが足りない……」と違和感をもち続けていました。
違和感は解消できずにどんどん溜まりますから、当然、色々なところに歪みを生じます。
手痛い、悔やしい失敗は数えきれず。
相談しようにも、日々の業務に忙殺される毎日。「ちょっと学級をみてもらえませんか?」などと、なかなか言い出せませんでした。
「道内サークルのゆるやかな連合体」である教師力ブラッシュアップセミナーに月例会はありません。
日常のサークル活動が前提の「連合体」ですから。
サークルをやってないのにブラッシュへの参加を続けることに無理をも感じていました。

ざっくばらんに相談できる場に行きたい。
……でも近くにないや。
どうしよう。

退勤後に車を飛ばして遠くの町まで行く?
……くたびれて途中で寝ちゃうよ。
どうしよう。

自分でサークル作っちゃう?
……いやいやいや、学級づくりも授業も満足にできていない自分の所に、誰が来てくれるというの?
でも苦しいな。
どうしよう。

逡巡、逡巡、うじうじとまた1年あまりを過ごしました。
それが辛かった……
ついに限界。
ある勉強会を草の根で開き続ける大学の先輩に、新たなサークルを自分で立ち上げる相談をしました。
「すごくいい。お前の例会だったら行くわ。」
   ええっ!? そそそそうなんですか??
「一人例会だって、今までたくさんあった。それはそれでいいもんだ。」
   静かな読書タイムができるってことですか。
「続けるなんて簡単だよ。サークル活動は、自分がやめない限り、続くんだから。」
   一人でいいなら続けられます!

ものすごく大きな勇気をいただきました。
さらに友人やブラッシュの仲間に相談したところ、やはり「お前の会だったら行く!」「応援する!」と意外な声がたくさん。
じつに簡単なことです。
行動力も決断力も足りず、やらない理由を自分で作っていただけでした。

かくして、「教育の実践交流サークル」は産声を上げました。
仲間や諸先輩がたに助けていただきながら、毎月1回の交流会を開いています。
おかげさまで、私の違和感は少しずつ消化されてきました。
また、活用してくださった方には「ああ、話せてよかった!」と言われます。
毎回、部屋をお返しする時間ぎりぎりまで、話が尽きません。



目指すは、友人+これまでの仲間+地元の先生方の、職場外のコミュニティ。
ちょっと話したい、相談したい。そんなときに顔を出せる場所です。
地元の先生方が来てくれる日を夢見つつ、主義主張を問わずに交流する場を、今後も作り続けていきます。
私がやめない限り、続くのですから。


次の実践交流会は今週末、12月17日(土)に開きます。
よろしければご活用ください。

(斎藤 佳太)











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