2017年11月25日土曜日

考える子どもに

「リンゴが7個ありました。ミカンが5個ありました。リンゴは全部でいくつですか?」
 
今年の4月、今年度担任している4年生に算数の授業開きで出した問題です。正解者は2名。残りの子の多くが、さっと12個とだけノートに書き、その後は何もせずただ待つのみでした。
 
 問題文をよく読むこと。イメージしたり図に書いてみたりすること。見直しをしてみること。「よく考えること」の大切さを伝えてもう次の問題へ。
 
「5人でおにごっこをしていました。2人をつかまえました。残りは何人ですか?」
 
 やはり、多くの子が3人とノートに書きましたが、その後、半分くらいの子が「また、だまされているんじゃないか?」とノートに図を書き始め、気がつく子もでてきました。
 
それでも、半分くらいの子は3人と書いたまま動きません。(動けません。)
 
「よく考えること。」言葉で伝えることは簡単ですが、意識して取り組めるようになるまでには繰り返しの指導が必要です。(先ほどの2問は、過去1年生を担任した際の2月に出した問題でしたが、全員が一度で正解しました。)
 
僕自身「よく考えること」なく「素早く・簡単に問題を解く。」「暗記する。」を繰り返して、点数をとってきたためか、研究会やセミナーなどで「どうして、ここに考えがいたらないのだろう。」「表面的にしか考えられていないな。」と思うことが多々あります。
 
 「よく考えられる人になりたい。」「少しでも考える子どもになってほしい。」と思いながら日々を過ごしています。
梶原 崇嗣

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