2017年11月7日火曜日

卒業式を意識する頃…

勤務校では、学習発表会が終わりました。
私は、現在6年生の担任。
何をするにも、「小学校最後の」という冠がつく生活も、折り返し地点を過ぎました。
いや、行事で考えると、練習をしたり自分たちで考えたりする大きな行事は「卒業式」だけです。
 
発表会が終わってから、子ども達にそのことを話すと「まだ卒業したくない!」「早く中学校に行きたい!」と思い思いにつぶやいていました。

私はというと、「卒業までに、あとどんな力を高めるべきか。」という思考が強くなりました。その中には、「中学校で困らないように。」という思いがあります。そしてその思いは、時に「こうあるべき」「そうすべきではない」というメッセージにもつながっている気がしています。

もちろん、それが必要な場面はありますが、卒業を意識するとそれが必要以上になってしまう。卒業担任になるたびに、どうしてもそうなってしまう自分がいます。何でもできるスーパー小学生に近づけようとしてしまうのです。

そんなことをすれば、私の価値観で作られた枠の中に、どんどん子ども達ははめ込まれ、私は少しでもはみ出せば過敏に反応し、教室の雰囲気は殺伐としてしまう…。

卒業は大きな大きな一区切り。それが目の前に迫っていますから、そこに向かって子ども達自身が、楽しみながら進んでいける。そして中学校、その先をワクワクしながらイメージできる。残り5か月をそんな雰囲気で過ごすために、自分に何ができるのか、そのために何が必要か、そんなことを考えています。
                                                                                                                             (西村 弦)

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