2015年12月7日月曜日

【開催報告】第76回教師力BRUSH-UPセミナーin帯広(11月29日)

  今回で5回目となる帯広集会。西村先生を中心に千葉先生の力もお借りしながら計画・準備とすすめてきました。おかげで多くの参加者とともに学びを深めることができました。

 
★「ポジティブ心理学を活かす道徳授業」:千葉孝司先生

 楽しい提示資料と淡々とした中にも優しさあふれる語り口で講座がスタート。「ポジティブ心理学」についての説明とそれをもとにした授業の提案がありました。「ポジティブ心理学」という言葉を初めて聞いたという参加者も多かったのですが,参加者は自分事として振り返ったり,受け持ちの子どもたちと重ね合わせて考えたりと身近な提案として学びを深めました。

 
★「心をゆさぶる道徳授業」:多賀一郎先生

 多賀先生が道徳の授業を考える時に大切にしている「心をゆさぶる」ということについて丁寧に説明。その後,実際に授業としてどのような実践があるか紹介していただきました。言葉を大切にしているとおっしゃっている通り,穏やかな語り口で「命の授業」について,取り組みや子どもたちの感想などを紹介していただき,参加者は心をゆさぶられた講座となりました。


★道徳授業実践提案:新川宏子先生・東拓先生・森実さとみ先生

 新川先生・東先生から模擬授業と言う形で実践提案,森実先生から星槎国際高校での取り組みについての報告をしてもらいました。模擬授業からは教材・資料の重要性や展開の方法について学びました。星槎国際高校の報告は初めて聞く方も多く,どのような取り組みをしているかを知る良い機会となりました。

 
★「キレイゴト抜きの道徳授業」:堀裕嗣先生

 スクールカーストについて,どのように考え,それらを学級経営・学年経営にどのように活かしていくのか,その具体例を提案していただきました。しっかりとした児童理解・生徒理解をしておくことで,子どもたちの人間関係の成長の見取ることができたり,教師としての立ち位置を考えたりすることができるというお話を聞き,改めて自らを振り返り,学びを深めることができました。


★「協同学習の道徳授業の相性は?」石川晋先生

 現在の道徳授業から,これからの道徳授業を考える際に重要なことについて提案していただきました。モラルジレンマやジャストコミュニティといった考え方の説明や絵本の読み聞かせ,「さよならレザン」の授業など様々な道徳の実践を提示。今後の道徳をどのように考え,何を大切に考えていかなければならないか,参加者それぞれの課題について提案していただきました。

 
講座全体を新川先生・山河先生・中村先生に記録していただき,FGを初めて見たという参加者にもより深い学びを提案できたのではないかと思います。

 
今回の集会は,参加者同士の交流やQAの時間を取りませんでした。そのぶん,講師の方々のお話に集中することができたのではと思います。全道各地から集まっていただいた参加者に感謝しつつ,今回,十勝で道徳の集会を開催したことが,今後の十勝にとって新たな一歩となりますように。        (木下尊徳)

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