2017年9月2日土曜日

大変なときにも前向きに

 勤務している学校は、今、校舎改修工事の真っ只中です。
 立て替えではないので、通常の学校生活を校舎で行いながら、少しずつ工事をすすめています。
一昨年の体育館の改修工事からスタートし、今も校舎の一部で工事が継続しているという状況です。
 工事のメインとなる期間は、放課後や休みの日。特に、特に夏季休業中は、一気に工事がすすめら
れる期間として、水回りや玄関といったぶぶんを中心に行われました。ですから、夏休みを
「通常25日間」のところを「30日間」設定しました。その間、校内の水は一切出ない、トイレは
校舎外に簡易トイレ4つ設置、玄関も工事をしているので、裏口にあたるところから出入りをし、
常時、大きな工事音が響くという状況でした。
 それを終えた2学期。給食室の工事がまだ継続しているため、なんと自校給食が作れません。
教育委員会は、業者へ給食を外注することにし、今も連日届いています。
 メニューは、こんな感じです。使い捨てプラカップにご飯。紙皿にシュウマイ2つ、
ニンジングラッセ1つ、カレイのパン粉焼き。小皿にパイン缶のパイン。もう1枚の小皿に
キャベツとわかめの炒め物。牛乳。紙皿は、一枚一枚の重なりに注意しながら配膳しやすく並べる
作業が地味に大変です。
 さらに、各学級の教室の工事が2学期中に行われます。課業中なので、特別教室等に引っ越しをして、
対応していくことになっています。その間に工事。出来たら、次の教室が引っ越し。これを2学期中
続けていきます。児童机や道具の移動は、なかなか人手を要します。
 他にも、ずっと校舎周りに足場が組まれ、その外側に保護シートを貼っているため、窓から
外の様子を見ることができず、換気も不十分。春先は、日差しが入らず寒い教室。夏は、一転サウナ
状態というのが続きました。
 これらの状況、どう感じますか?私にとっては、大きなストレスになっています。
「面倒くさいことしやがって…」と思ってしまうわけです。
 ですが、子どもたちは、少し違って受け止めているようなのです。
 工事は、特別なことであり、わくわくすることのようなのです。確実に手間がかかるようになった
ことに対しても、「なんか楽しいね」といってニコニコ過ごしているのです。
 給食は、入れ物が大きなラップでぐるぐる巻きにされています。はがすのが大変ですが、
何人もの子が手を差し伸べながら、ニコニコはがしています。
 掃除箇所がなくなった子たちも、「ここを手伝おう」とニコニコしながら掃除をしています。
 夏休み中、少年団の練習中に、簡易トイレを使った話を「ちょっとくさかった」とニコニコしながら
報告してくれました。
 なかなか牛乳を飲み切れなかった子が、牛乳の片付けルールが変わったことをきっかけに
飲み干すようになり、連日ドヤ顔をしています。
 私が変化をうまく受け入れられていないのに、子どもたちは、それを素直に受け入れ、うまく対応
しています。そんな柔軟さが生きる上では、自分を助けることになるものだなぁと感じています。
私の学級は、2週間後に引っ越しを控えています。私には、大きなストレスですが、子どもたちは、
それも前向きに受け止めながら、楽しむことでしょう。そんな気持ちになれるように、心穏やかに
してみようと思います。
 もうすぐ、図工で取り組んだ絵が完成します。貼ろうか、貼るまいか迷っています。
 まだまだ、柔軟さが足りないようです……。

                                     (太田充紀)

0 件のコメント:

コメントを投稿