2017年9月16日土曜日

シャープペンシルの指導で考えさせられたこと

2学期に入り、クラス(6年生)で、「シャープペンシルの使用」について指導をしました。水泳学習に参加できない児童が自習の際に使っていたのを担外の先生が見つけてくださり、私に教えてくれました。
さて、そこから子供に話を聞くと、どうやら別の子も持って来ているということがわかりました。その子だけの問題ではなく、学級全体の問題でした。
 自身の机間巡視の甘さ(隙)が子供のルール違反を野放しにしたことが情けなく、強く反省しました。
 机間巡視が形式的になり、大事なことを見逃していたのだと思います。机間巡視は、「ただ行う」のではなく、子供の「何を見るか」を考えて、意図的に行わなければならないと痛感しました。

 さて、この時期の指導ですし、しばらく持って来ていたという事実もあるので、どのように指導しようか迷いましたが、次のように指導しました。
 まず、禁止されているシャープペンシルを使っていた子がいることを伝えました。
 次に、なぜ学校で禁止されているかを説明しました。

「筆圧が弱くなること(小学校ではここが一番大きい理由かも知れません)」
「折れた芯で床が汚れること」
「芯を出す音で集中が妨げられること」
「分解して遊んでしまう子もいるかも知れないこと」
などを話しました。

6年生にもなれば、ここで挙げたダメな理由をクリアできる子がいることも正直に話しました。内心そんな風に感じている子も少なくないだろうと思ってのことです。その上で、集団生活を行う学校では特定の子にだけ許可ができないのでルールとして全校で統一されていること。そして、ルールを守る態度も学校生活で身につけてほしいことなのだ、という説明をしました。
 
 どのように伝えると子供たちが納得できるか、正直迷いました(今も迷っています)。ですから、ここでの説明が適当だったのかもわかりません。
 ただ、一つ決めていたことがあります。それは、理由を説明すること無しに、「ダメだ!」「なぜルールを破るのだ!」という頭ごなしの指導は止めようということです。それでもまだ続くようならその時は個別指導かな、とも考えていました。

 幸いにも、その後、シャープペンシルの追加指導をしなくても済んでいます。子供たちに恵まれていたな、と思います。
今回の経験で、子供の指導は難しいな、と改めて考えさせられました。そして、子供をしっかりと見ることの大事さを実感することができました。子供たちの小さな変化を敏感に察知できるように頑張ろうと思いました。

(山本 和彦)

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